書式の後ろから 5 個の引数では、 HTTP または FTP プロトコルを使うか、直接コピーするかにより、ファイルを カレントディレクトリに取得します。 この機能はスクリプト用に最適です。 詳細な情報は、以下の Sx ファイルの自動取得 を参照して下さい。
オプションは、コマンドライン上で指定するか、 コマンドインタプリタに対し指定できます。
は、通信相手をコマンドラインで指定することが出来ます。 通信相手を コマンドラインで指定した場合、 は即座に指定したリモートマシンの FTP サーバプログラムとの接続を試みます。 それ以外の場合、 は内部のコマンドインタプリタに入り、ユーザからの コマンド入力を待ちます。 がユーザからのコマンド入力待ち状態にあるときは、 `ftpGt]' というプロンプトを出力します。 本状態の時には、 ftp は以下のコマンドを受け付けます。
nmap $1.$2.$3 [$1,$2].[$2,file]
は、 入力ファイル名 "myfile.data" と "myfile.data.old" に対して出力ファイル名が "myfile.data" になり、 入力ファイル名 "myfile" に対して出力ファイル名が "myfile.file" になり、 入力ファイル名 ".myfile" に対して 出力ファイル名が "myfile.myfile"になります。 例えば、`nmap $1 sed "s/ *$//" Gt] $1' のように、 outpattern にはスペースが入っていても構いません。 文字 `$', `[', `]', `,' を特別扱いしたくない時には `\' を使ってください。
プロンプトモードがオンの時には、プロンプトにおいて以下の コマンドが使用できます。
これ以外の応答は現在のファイルに対する `yes' として扱われます。
direction は、次のうちの 1 つです。
転送実行中に以下のシグナルを受けるたびに、最大転送速度
maximum
は
increment
バイト毎秒 (デフォルトは 1024) だけ増減されます。
シグナルは次の通りです。
maximum が与えられない場合、現在の制限速度値が表示されます。
注意:
スペースを含むコマンドの引数は、`"' マークで括って下さい。
設定を切り替えるコマンドでは、設定を指定するために明示的に on か off を引数として指定できます。
引数としてバイト数を取るコマンド (例えば、 hash rate xferbuf など) は、その引数の後置オプションをサポートしており、引数の解釈を 変えることができます。サポートされる後置オプションは次のものです。
が転送中にシグナル SIGINFO ( stty(1) の引数 ``status'' を参照) か、 SIGQUIT を受けると、その時点での転送レートの統計情報が 終了時の標準的なフォーマットと同じ形式で標準エラー出力に書き出されます。
自動取得の要素として有効な構文は、以下の形式です。
path に glob 文字が含まれており、ファイル名展開 (globbing) が 有効になっている場合 ( glob を参照)、 `mget'
path のディレクトリ要素に glob 文字が含まれていない場合、 path のベースネーム ( basename(1) を参照) を名前として、 ファイルをローカルのカレントディレクトリに格納します。 そうでない場合、リモートの名前全体を、ローカルのルートディレクトリから 相対的に使用します。
`;type=A' もしくは `;type=I' のサフィックスが指定されると、転送タイプはそれぞれ、 ASCII または binary になります。 デフォルト転送タイプは binary です。
RFC 1738 に準拠するために、 は ``ftp://'' auto-fetch URL の path 部分を次のように解釈します:
上記の解釈の結果、次のようになります:
上で特に指定がない限り、かつ、 -o output が指定されていない場合、ファイルはカレントディレクトリに path の basename(1) として格納されます。
古典的な形式または FTP
直接 HTTP 転送では HTTP 1.1 を使用します。 プロキシ経由の FTP HTTP 転送では、HTTP 1.0 を使用します。
-R が指定されている場合、 FTP HTTP プロキシを介さない自動取得全てが再び開始されます。 FTP に対しては、これは get でなく reget を使い実装されています。 HTTP に対しては、これは、 HTTP/1.1 のディレクティブ `Range: bytes=' を用いて実装されています。
WWW 認証またはプロキシ WWW 認証が必要な場合、ユーザに対し 認証のためのユーザ名、パスワードの入力を促すプロンプトが 出力されます。
URL にIPv6 の数値アドレスを指定した場合、例えば、 ``ftp://[::1]:21/'' のように、アドレスを角括弧で囲う必要があります。 これは IPv6 の数値アドレスで使用するコロンが、ポート番号を区切る セパレータでもあるためです。
が ABOR 処理中のリモートサーバからの応答を待っている状態にある間に、 端末の割り込みキーシーケンスが使用された場合、コネクションは 閉じられます。 これは古くからの動作 (この状態では端末の割り込みは無視されます) とは異なりますが、こちらの方がより便利と考えてのことです。
では、他の mode form struct のパラメータではデフォルト値だけが使用可能です。
default login anonymous password user@site
のように使用されます。 本エントリによって .netrc に指定の無いマシンに自動的に anonymous FTP ログインを試みるようになります。 自動ログインを無効にするために、 -n フラグを用いてこの処理を上書きすることができます。
default macdef init epsv4 off
が、空行の後に続きます。
editline(3) ライブラリは .editrc ファイルで設定できます - より詳しくは editrc(5) を参照して下さい。
には、文脈に依存したコマンドとファイル名の補完 (リモートファイルの補完を含む) 機能を提供するための 追加のキー割り当てが用意されています。 これを使うためには editline(3) の ftp-complete コマンドにキーを割り当てて下さい。 これはデフォルトで TAB キーに割り当てられています。
set rprompt コマンドにより、スクリーンの右端 (コマンド入力の後) に プロンプトを表示させることもできます。
次の書式文字列は、与えられた情報で置き換えられます。
注意 本環境変数はインタラクティブセッションでは使われません。 コマンド行での取得のためだけのものです。
ftp_proxy http_proxy におけるユーザ名、パスワードの用法は、 ( lynx(1) など) それを使う他のプログラムとは互換性がないかもしれないことに 注意して下さい。
注意 本環境変数はインタラクティブセッションでは使われません。 コマンド行での取得のためだけのものです。
229 Entering Extended Passive Mode (|||58551|)
といったメッセージを表示した後にハングしたように見える場合には、 epsv4 off として拡張パッシブモードを無効化する必要があります。 どのようにこれを自動化するかについては、前述の Sx .netrc ファイル 節を参照してください。
コマンドラインの編集、文脈に依存したコマンドとファイルの補完、 進行状況を表す棒グラフ、ファイルや URL の自動取得、 更新時刻の保存、標準 BSD の に対するその他の拡張などといった多様な機能は、 An Luke Mewburn Aq lukem@NetBSD.org が、 Nx 1.3 とそれ以後のリリースで実装しました。
IPv6 サポートは WIDE/KAME プロジェクトが追加しました (が、NetBSD 以外での本プログラムのバージョン全てでこの機能が存在するとは 限りません。 これは、オペレーティングシステムが IPv6 をサポートする際に、 KAME と類似のやりかたを取っているかどうかに依存します)。
BSD 4.2 の ascii モードでの転送時の復帰文字の取り扱いのエラーは訂正されています。 この訂正の結果として、 BSD 4.2 のサーバとの間でバイナリファイルを ascii タイプを使用して転送した時に 不正転送をひき起こすことが あります。 この問題を回避するためにはバイナリモードを用いて ファイル転送をして下さい。
は、IPv4 マップドアドレス Po ::ffff:10.1.1.1 のような形式の IPv6アドレス Pc の全てが AF_INET ソケットで扱うことができる IPv4 の宛先を表していると想定しています。 しかし、IPv6 の設定によっては、この想定が正しくないこともあります。 そのような環境では、IPv4 マップドアドレスは AF_INET6 ソケットに直接渡さなければなりません。 例えば、あるサイトが IPv6-to-IPv4 変換として SIIT トランスレータを 使用しているとします。 このとき、 はこの設定をサポートすることができません。