使用可能なコマンドは下記のようになっています。 コマンドの指定にあたって、 一意に特定するのに必要なだけの文字数は与える必要があります。
前記の認識される圧縮キーワードに加え、 テープドライブが使用する圧縮アルゴリズムをユーザが数値で指定可能です。 ほとんどの場合、単に圧縮を `on' にするだけで、 ドライブがサポートしているデフォルトの圧縮アルゴリズムを有効にするという 望ましい効果が得られます。 そうでない場合 ( status を見て、どの圧縮アルゴリズムを現在使用しているかを見てください)、 サポートされている圧縮キーワード (上述) もしくは 数値の圧縮値をユーザが手動で指定可能です。
テープ名が与えられていないくて、かつ環境変数 TAPE が存在しない場合、 はデバイス /dev/nsa0 を使用します。
ユーティリティは、操作が成功したならば 0 の終了値を、 コマンドが認識不能の場合には 1 を、 また操作が失敗したならば 2 を返します。
次に示す密度表は、1997 年 11 月 11 の SCSI-3 Stream Device Commands (SSC) working draft の Revision 11 における、 `Historical sequential access density codes' table (A-1) の情報です。
それぞれ密度の符号化方式は次の通りです。
"0x0 デバイスの既定値"
"0xE ECMA 用予約値"
値 幅 トラック 密度 コード 型 リファレンス 注 mm in bpmm bpi 0x01 12.7 (0.5) 9 32 (800) NRZI R X3.22-1983 2 0x02 12.7 (0.5) 9 63 (1,600) PE R X3.39-1986 2 0x03 12.7 (0.5) 9 246 (6,250) GCR R X3.54-1986 2 0x05 6.3 (0.25) 4/9 315 (8,000) GCR C X3.136-1986 1 0x06 12.7 (0.5) 9 126 (3,200) PE R X3.157-1987 2 0x07 6.3 (0.25) 4 252 (6,400) IMFM C X3.116-1986 1 0x08 3.81 (0.15) 4 315 (8,000) GCR CS X3.158-1987 1 0x09 12.7 (0.5) 18 1,491 (37,871) GCR C X3.180 2 0x0A 12.7 (0.5) 22 262 (6,667) MFM C X3B5/86-199 1 0x0B 6.3 (0.25) 4 63 (1,600) PE C X3.56-1986 1 0x0C 12.7 (0.5) 24 500 (12,690) GCR C HI-TC1 1,6 0x0D 12.7 (0.5) 24 999 (25,380) GCR C HI-TC2 1,6 0x0F 6.3 (0.25) 15 394 (10,000) GCR C QIC-120 1,6 0x10 6.3 (0.25) 18 394 (10,000) GCR C QIC-150 1,6 0x11 6.3 (0.25) 26 630 (16,000) GCR C QIC-320 1,6 0x12 6.3 (0.25) 30 2,034 (51,667) RLL C QIC-1350 1,6 0x13 3.81 (0.15) 1 2,400 (61,000) DDS CS X3B5/88-185A 5 0x14 8.0 (0.315) 1 1,703 (43,245) RLL CS X3.202-1991 5 0x15 8.0 (0.315) 1 1,789 (45,434) RLL CS ECMA TC17 5 0x16 12.7 (0.5) 48 394 (10,000) MFM C X3.193-1990 1 0x17 12.7 (0.5) 48 1,673 (42,500) MFM C X3B5/91-174 1 0x18 12.7 (0.5) 112 1,673 (42,500) MFM C X3B5/92-50 1 0x19 12.7 (0.5) 128 2,460 (62,500) RLL C DLTapeIII 6,7 0x1A 12.7 (0.5) 128 3,214 (81,633) RLL C DLTapeIV(20) 6,7 0x1B 12.7 (0.5) 208 3,383 (85,937) RLL C DLTapeIV(35) 6,7 0x1C 6.3 (0.25) 34 1,654 (42,000) MFM C QIC-385M 1,6 0x1D 6.3 (0.25) 32 1,512 (38,400) GCR C QIC-410M 1,6 0x1E 6.3 (0.25) 30 1,385 (36,000) GCR C QIC-1000C 1,6 0x1F 6.3 (0.25) 30 2,666 (67,733) RLL C QIC-2100C 1,6 0x20 6.3 (0.25) 144 2,666 (67,733) RLL C QIC-6GB(M) 1,6 0x21 6.3 (0.25) 144 2,666 (67,733) RLL C QIC-20GB(C) 1,6 0x22 6.3 (0.25) 42 1,600 (40,640) GCR C QIC-2GB(C) ? 0x23 6.3 (0.25) 38 2,666 (67,733) RLL C QIC-875M ? 0x24 3.81 (0.15) 1 2,400 (61,000) CS DDS-2 5 0x25 3.81 (0.15) 1 3,816 (97,000) CS DDS-3 5 0x26 3.81 (0.15) 1 3,816 (97,000) CS DDS-4 5 0x27 8.0 (0.315) 1 3,056 (77,611) RLL CS Mammoth 5 0x28 12.7 (0.5) 36 1,491 (37,871) GCR C X3.224 1 0x29 12.7 (0.5) 0x2A 0x2B 12.7 (0.5) 3 ? ? ? C X3.267 5 0x41 12.7 (0.5) 208 3,868 (98,250) RLL C DLTapeIV(40) 6,7 0x48 12.7 (0.5) 448 5,236 (133,000) PRML C SDLTapeI(110) 6,8 0x49 12.7 (0.5) 448 7,598 (193,000) PRML C SDLTapeI(160) 6,8
コード 意味 型 意味 ---------------- ---------------- NRZI 非 0 復帰、1 で変更 R リールトゥリール (Non Return to Zero, change on ones) C カートリッジ GCR グループ符号記録 CS カセット (Group Code Recording) PE 位相符号化 (Phase Encoded) IMFM 反転修正周波数変調 (Inverted Modified Frequency Modulation) MFM 修正周波数変調 (Modified Frequency Modulation) DDS DAT データ記憶装置 (Dat Data Storage) RLL ランレングス符号化 (Run Length Encoding) PRML Partial Response Maximum Likelihood
注 1. シリアル記録。 2. パラレル記録。 3. QIC-11 として知られる古い形式。 5. ヘリカルスキャン。 6. American National Standard ではありません。リファレンスは、 メディアフォーマットの工業標準の定義に基づいています。 7. DLT 記録: 直線的に記録されたトラックの組 (DLTapeIII と DLTapeIV(20)) か、トラックの 4 つ組み (DLTapeIV(35) と DLTapeIV(40))。 8. Super DLT (SDLT) の記録方式: 56 個の直列に記録される論理トラック毎に 8 個の物理トラックがあります。
st(4) ドライバに関する拡張部分は st(1) コマンドとは別のものとして BSD 386 0.1 で登場し、 コマンドに Fx 2.1 で含められました。
weof と同義のコマンドであった eof コマンドは Fx 2.1 で破棄されました。 なぜなら、しばしば eom との混乱があり、非常に危険だったためです。