Fn readdir 関数は、次のディレクトリエントリを指すポインタを返します。 この関数は、ディレクトリの末尾に到達するか、または無効な Fn seekdir 操作を検出すると NULL を返します。
Fn readdir_r は、 Fn readdir と同様の機能を提供しますが、 呼び出し元は結果を格納するためのディレクトリ Fa entry バッファを提供しなければなりません。 読み込みが成功すると Fa result は Fa entry を指し、ディレクトリの末尾に達すると Fa result は NULL に設定されます。 Fn readdir_r は、成功した場合 0 を返し、そうでなければ失敗を示すエラーナンバを返します。
Fn telldir 関数は、指定された ディレクトリストリーム に関連付けられている現在の位置を返します。 Fn telldir が返す値が有効なのは、その値が引き出された元の DIR ポインタ Fa dirp が生きている間だけです。 ディレクトリが閉じられ再び開かれると、 Fn telldir が返した以前の値はもはや有効ではありません。
Fn seekdir 関数は、その ディレクトリストリーム に対する次の Fn readdir 操作の位置を設定します。 新しい位置は、その ディレクトリストリーム と関連付けられているもので、 Fn telldir 操作が実行されたときに返されるものです。
Fn rewinddir 関数は、指定された ディレクトリストリーム の位置をそのディレクトリの先頭に戻します。
Fn closedir 関数は、指定された ディレクトリストリーム を閉じ、 Fa dirp ポインタに関連付けられた構造体を解放します。 処理が成功した場合は 0 を返します。 処理が失敗すると -1 が返され、エラーを示ためにグローバル変数 errno が設定されます。
Fn dirfd 関数は、指定された ディレクトリストリーム に関連付けられた整数のファイル記述子を返します。 open(2) を参照してください。
ディレクトリでエントリ ``name'' を検索するサンプルコードは次のとおりです。
len = strlen(name); dirp = opendir("."); while ((dp = readdir(dirp)) != NULL) if (dp->d_namlen == len && !strcmp(dp->d_name, name)) { (void)closedir(dirp); return FOUND; } (void)closedir(dirp); return NOT_FOUND;関連項目
close(2), lseek(2), open(2), read(2), dir(5)歴史
Fn opendir , Fn readdir , Fn telldir , Fn seekdir , Fn rewinddir , Fn closedir および Fn dirfd の各関数は BSD 4.2 で登場しました。
Index
- 名称
- ライブラリ
- 書式
- 解説
- 関連項目
- 歴史
Time: 07:07:04 GMT, January 12, 2009