GROFF_CHAR
Section: Environments, Tables, and Troff Macros (7)
Updated: 1 May 2003
索引
jman
索引
名称
groff_char - groff のグリフ名
索引
解説
このマニュアルページは標準的な
groff
グリフ名とデフォルト入力マッピング、latin-1 を列挙しています。
この文書でのグリフは、
(man(1)
や roff 整形器への
-T
オプションで) 選択された出力デバイスに依存して、
見え方が異なります。
このマニュアルページを印刷 (表示) するのに用いられるデバイスで
利用できないグリフは
現在使用されているデバイスは `' です。
`(N/A)'
実際のバージョンでは、
groff
は直接入力に対しては 8 ビット文字のみを提供し、
更なるグリフに対しては名前付き文字を提供します。
ASCII プラットフォームでは、0 から 127 (10 進数) の範囲の入力文字コードは
通常の 7 ビット ASCII 文字を表現しますが、
127 と 255 の間のコードはデフォルトで対応する
Latin-1
(ISO-8859-1)
コード集合の文字として解釈されます。
このマッピングはファイル latin1.tmac に含まれていて、
異なった入力エンコードをロードすることによって変更できます。
いくつかの入力文字は
groff
によって予約され、内部の使用のため、または特別の入力目的のための
いずれかであることに注意してください。
EBCDIC プラットフォームでは、コードページ
cp1047
のみがサポートされています (Latin-1 と同じ文字を含みます。
入力エンコードファイルは cp1047.tmac と呼ばれます)。
再び、いくつかの入力文字は内部おおび特別な目的のために予約されています。
Latin-2
などの他の 8 ビット文字の設定は、
(経験のあるユーザにとっては) どちらかというと簡単です。
groff
の次のメジャーバージョンは Unicode を使用しますので、
追加のエンコードは提供されません。
すべての roff システムは、名前付きグリフの概念を提供します。
伝統的な roff システムでは長さ 2 の名前のみが使用されていましたが、
groff は長い名前も提供します。
印字可能な 7 ビット ASCII の範囲外のすべての表示文字に対しては
名前付きグリフだけを使うよう、強くお勧めします。
定義済みの groff エスケープシーケンス (名前の長さ 1 のもの) には、
1 文字を生成するものがあります。
これらは歴史的な理由で存在したものや、構文文字の印字可能バージョンです。
これらには `\\', `\'', `\`', `\-',
`\.', `\e' があります。
groff(7)
を参照してください。
groff では、これらの異なったタイプの文字とグリフは
すべて、`.if c' 条件で確実にテスト可能です。
索引
参照
この節では、groff のグリフは表形式で明記します。
列の意味は次の通りです。
- 出力
-
現在のデバイスに対してグリフがどのように印字されるかを示します。
他のデバイス上では非常に異なった形になるかもしれませんが、
常に同じグリフを表現します。
- 入力名
-
キーボード上のキーで直接もしくは groff エスケープシーケンスを用いて、
グリフをどのように入力するかを示します。
- 入力コード
-
この欄は単一の文字で入力することのできるグリフにおいて用いられ、
その文字の ISO Latin-1 10 進数コードが書かれています。
このコードは、0 から 127 の範囲の 7 ビット ASCII を含む、
Unicode 文字の下位 256 個と等価であることに注意してください。
- PostScript 名
-
欄にはグリフの一般的な PostScript 名が示されます。
- 分解された Unicode
-
合成グリフ名で使用されるグリフ名です。
7 ビット文字コード 32-126
これらは、7 ビット ASCII コード値に割り当てられる基本グリフです。
それは、文字標準 ISO-8859-1 (Latin-1) および Unicode
(C0 制御および基本ラテン
の範囲) の印字可能な文字と等価です。
合成グリフ名に使用されるグリフ名は 'u0020' から `u007E' です。
範囲 0-31 と文字 127 の入力文字は印字可能な文字で
ない
ことに注意してください。
とにかくそれらのほとんどは
groff
には無効の入力文字で、有効なものには特別な意味があります。
EBCDIC については、印字可能な文字は範囲 66-255 です。
- 48-57
-
10 進数字の 0 から 9 (それら自身を印字)。
- 65-90
-
大文字 A-Z (それら自身を印字)。
- 97-122
-
小文字 a-z (それら自身を印字)。
残っているほとんどの文字はそれら自身として印刷する範囲として
まったく表現されていません。
唯一の例外として以下の文字があります:
- `
-
ISO Latin-1 `グレーブアクセント' (コード 96) は ` として、
すなわち一重開き引用符として印字されます。
`\`' でオリジナルの文字を得られます。
- aq
-
ISO Latin-1 `アポストロフィ' (コード 39) は ' として、
すなわち一重閉じ引用符として印字されます。
`\(aq' でオリジナルの文字を得られます。
- -
-
ISO Latin-1 の `ハイフン、負符号' (コード 45) はハイフンとして
表示されます。
負符号は `\-' で得られます。
- ~
-
ISO Latin-1 の `チルダ' (コード 126) は付加記号として使用できるように
サイズが減少されます。
より大きいグリフは `\(ti' で得られます。
- ^
-
ISO Latin-1 の `サーカムフレクスアクセント' (コード 94) は
付加記号として使用できるようにサイズが減少されます。
より大きいグリフは `\(ha' で得られます。
出力入力入力PostScriptUnicode注
名コード名分解
8 ビット文字コード 160 から 255
これらは、
Latin-1
(iso-8859-1)
コード集合の文字、すなわち Unicode の範囲
C1 制御と Latin-1 補足
と等価なものの印字可能文字として解釈されます。
(非 EBCDIC ホストの) 範囲 128-159 の入力文字は印字可能な文字ではありません。
- 160
-
ISO Latin-1 の
ブレーク無しスペース
は伸縮可能なスペース (空白) 文字 `\~' にマップされます。
- 173
-
ソフトハイフン制御文字。
groff
はこの文字を出力に使いません
(そのため、下記の表からは省略されています)。
入力文字 173 は `\%' にマップされています。
残りの範囲 (161-172, 174-255) は
それら自身を印字する印字可能文字です。
Latin-1 コードページを持つシステムではキーボードから直接指定可能ですが、
グリフ名を使った方が良いです。
次の節を見てください。
出力入力入力PostScriptUnicode注
名コード名分解
名前付きグリフ
エスケープシーケンスを使用することで、グリフ名を文書テキストに埋め込めます。
groff(7)
が、これらのエスケープシーケンスがどのように見えるのかを記述しています。
グリフ名は、
ASCII または Latin-1 コード集合の任意の文字から構成可能です。
アルファベットと数値だけではありません。
以下は例です:
- \c
-
名前
c
を持つグリフ。
名前は 1 文字 (長さ 1) です。
- \(ch
-
2 文字の名前
ch
を持つグリフ。
- \[char_name]
-
名前
char_name
を持つグリフ (長さは 1, 2, 3, ...)。
- \[base_glyph composite_1 composite_2 ...]
-
合成グリフ。
より詳細に関して以下を参照してください。
groff では、各 8 ビット入力文字を
`\[charn]'
という表現で参照可能です。
ここで
n
は文字の 10 進コードであり、先頭に 0 を付けない 0 から 255 の数値です
(それらの実体はグリフ名では
ありません)。
それらは通常、.trin リクエストを使用して、グリフにマップされます。
別の特別の約束事は Unicode コードポイントから直接得られた
名前でのグリフの取り扱いです。
以下でこれについて議論します。
更に、新規グリフ名は .char リクエストで作成可能です。
groff(7)
を参照してください。
以下では、`注' 欄のプラス記号は、特定のグリフ名がオリジナル
troff 文書 CSTR 54 の PS バージョンに現れることを示します。
出力入力PostScriptUnicode注
名名分解
リゲチャと他の Latin グリフ
アクセント付き文字
アクセント
合成
リクエストはアクセントの大部分を非スペースグリフ名にマップするために
使用されます。
括弧で与えられた値はオリジナル (スペース) の一つです。
出力入力PostScriptUnicode注
名名分解
引用符
句読点
括弧
拡張可能な括弧の断片はフォント不変のグリフです。
古典的な troff では、垂直拡張角括弧、大括弧、および丸括弧の
1 つのグリフが利用可能でした: `bv'。
我々は独断的にそれを u23AA にマップしています。
すべてのデバイスがエスケープパイリング (重ね合わせ)
アルゴリズムの制限のため `\b' で重ねることができる
拡張角括弧の断片を含まないことに注意してください。
断片から角括弧を構築する一般的な解は以下のマクロです:
- .\" 重ね合わせを上記の基準線の垂直 0.5em で
.\" 中心とします。
.\" 最初の引数は先端に置かれます。
.\" 重ね合わせは文字列 `pile' を返します。
.eo
.de pile-make
. nr pile-wd 0
. nr pile-ht 0
. ds pile-args
.
. nr pile-# \n[.$]
. while \n[pile-#] \{\
. nr pile-wd (\n[pile-wd] >? \w'\$[\n[pile-#]]')
. nr pile-ht +(\n[rst] - \n[rsb])
. as pile-args \v'\n[rsb]u'\"
. as pile-args \Z'\$[\n[pile-#]]'\"
. as pile-args \v'-\n[rst]u'\"
. nr pile-# -1
. \}
.
. ds pile \v'(-0.5m + (\n[pile-ht]u / 2u))'\"
. as pile \*[pile-args]\"
. as pile \v'((\n[pile-ht]u / 2u) + 0.5m)'\"
. as pile \h'\n[pile-wd]u'\"
..
.ec
別の複雑さは、オリジナルの troff で角括弧の断片を表すいくつかのグリフが
`フロア' 演算子を提供する、例えば、`lf' と `rf' という他の数学記号を
使うことができるという事実です。
他のデバイス (最も顕著なものは DVI 出力) はそのようなグリフを一つにしません。
そういうわけで、4 つのグリフ `lf'、`rf'、`lc' および `rc' は、
同じように見える角括弧の断片で統一しません。
groff
では、長い名前がグリフだけが、(それらのグリフが存在しているなら)
すべてのデバイスのために正しく重なり合うように保証されます。
出力入力PostScriptUnicode注
名名分解
矢印
線
フォント不変のグリフ `br'、`ul' および `rn' は角 (コーナ) を形づくります。
それらは箱 (ボックス) を作るのに使用できます。
PostScript とこれらの 3 つのグリフの Unicode 派生名の両方は
ただおおまかに似たものであることに注意してください。
また、`rn' は古典的な troff で平方根記号の水平な拡張としての役割があります。
`ru' はフォント不変のグリフ、すなわち、長さ 0.5m の罫線です。
出力入力PostScriptUnicode注
名名分解
テキストマーカ
法律関連
通貨記号
単位
論理シンボル
数学シンボル
ギリシャ文字
これらのグリフは技術的な使用のためであり、本当のギリシア語のために
意図されていません。
通常、大文字には直立形があり、そして小文字のものは傾斜しています。
Unicode への文字 phi のマッピングに関する問題があります。
Unicode バージョン 3.0 の前に、U+03C6、GREEK SMALL LETTER PHI と
U+03D5、GREEK PHI SYMBOL の違いは明確に説明されていません。
Unicode 本のグリフ形は参照として使用することしかできませんでした。
Unicode 3.0 から始まって、参照グリフは交換して、言葉で説明されました:
数学の文脈では、U+03D5 は撫で形グリフで、U+03C5 はちじれグリフです。
残念ながら、ほとんどのフォント業者は
Unicode におけるこの (非互換) の変更で
それらのフォントを更新しませんでした。
これを書いた (2003 年 2 月) 時点で、
数学で使用されるなら Adobe Glyph Names `phi' と `phi1'
が意味を変更するかどうかはまだ明確ではありません。
したがって、互換性の問題は起こりそうです -
保守的ですが、groff は、現在 PostScript シンボルフォントの `phi' が
撫で形バージョンであると仮定しています
groff では、シンボル `\[*f]' は常に phi の撫で形バージョンを意味して、
`\[+f]' はちじれ異形を意味します。
カードシンボル
索引
作者
Copyright © 1989-2000, 2001, 2002, 2003 Free Software Foundation, Inc.
この文書は、FDL (GNU Free Documentation License) バージョン 1.1 か
それ以降のものに基づいて配布されています。
あなたは、このパッケージとともに FDL のコピーを受け取っているはずですが、
これは
GNU のコピーレフトのサイト <http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html>
からもオンラインで入手可能です。
この文書は GNU の roff ディストリビューションである
groff
の一部です。
この文書は
James Clark <jjc@jclark.com>
が書き、
Werner Lemberg <wl@gnu.org>
と
Bernd Warken <bwarken@mayn.de>.
が追加しました。
索引
関連項目
- groff(1)
-
GNU roff フォーマッタ。
- groff(7)
-
groff 清書言語の短かい参考書。
An extension to the troff character set for Europe,
E.G. Keizer, K.J. Simonsen, J. Akkerhuis; EUUG Newsletter, Volume 9,
No. 2, Summer 1989
The Unicode Standard <http://www.unicode.org>
索引
Index
- 名称
-
- 解説
-
- 参照
-
- 7 ビット文字コード 32-126
-
- 8 ビット文字コード 160 から 255
-
- 名前付きグリフ
-
- 作者
-
- 関連項目
-
Time: 07:07:32 GMT, January 12, 2009