user@domain
に従います。 ここで domain はドットで区切られた階層的なサブドメインのリストです。 例えば、ある正しいアドレスは以下の通りです。
eric@CS.Berkeley.EDU
アドレス表記のある種の別形式と異なり、これらドメインには経路指定と しての意味は全くありません。 それゆえ、このアドレスがインターネットのアドレスとして指定された場合でも、 もし他の経路の方が簡便だったり効率的だったりする場合は、メールは そちらを通ります。 例えば、Berkeley の内部では、このアドレスを指定したメッセージは Berkeley のインターネットゲートウェイを通らず、おそらくイーサネットを 通じて直接 CS へ行くでしょう。
ある種の古いアドレスの書式は以前のメールシステムに互換になるように 新しい書式に変換されます。特に、
user@host
と
user@host.domain
はそのまま新しい書式でも許されますが、
host.domain!user
は
user@host.domain
に変換され、
host!user
は
user@host.UUCP
に変換されます。
これは通常、古くからの UUCP ホストとの互換性を保つために、 送信される前に ``host!user'' 形式に逆変換されます。
ドメイン名 (すなわち、``@'' 記号の後にあるすべて) は、UUCP ホスト名を 例外として、大文字と小文字をどのように混ぜても構いません。 多くのホストはユーザ名に大文字と小文字をどのように混ぜて使った指定も 受け付けますが、著名な例外としては MULTICS サイトがあります。
ある種の状況下では、メッセージを最終的な送り先に行き着かせるために いくつかのホストを経由地として指定することを余儀なくされることが あるかもしれません。 通常この経路指定は自動的に行われますが、 メッセージの経路を手動で指定した方が望ましい場合も時々あります。 それらのリレーを示すアドレスは「経路つきアドレス(route-addr)」と呼ばれます。 これらは以下の構文に従います。
<@hosta,@hostb:user@hostc>
この例は、メッセージがまず hosta に送られ、そこから hostb へ、そして 最後に hostc に送られることを示します。 この経路は、hostc へのより効率的な経路が存在した場合でも、強制されます。
経路つきアドレスはリターンアドレスにしばしば表れます。 これは、通例、各ホストにおいてソフトウェアが先頭に 経路情報を付け加えるためです。 実際の送り主を識別するために、アドレスの ``user@hostc'' 部分を除いた すべての部分を無視することができるのが通例です。
[注意: route-addr 構文は、使用しないように RFC 1123 で公式に要請されているので 使用するべきではありません。]
ごく単純な経路指定のために、多くのサイトは「パーセントハック」も サポートしています。
user%hostc%hostb@hosta
すべてのサイトは、メールシステムに関する問題報告の送り先である ``postmaster'' という名前のユーザか、ユーザへのエイリアスを 備える必要があります。
他のネットワークのうちの一部には、そのネットワークの名前を ドメインの最後の構成要素として与えることによって、 メッセージを届けることのできるものもあります。 これは 標準の機能ではない ので、すべてのサイトでサポートされているわけではないでしょう。 例えば、CSNET や BITNET のサイトへはそれぞれ ``user@host.CSNET'' や ``user@host.BITNET'' として送信できることがしばしばです。
経路つきアドレス構文は不愉快です。
UUCP 式と Internet 式のアドレスは礼儀正しく共存できません。