ユーティリティは、指定された provider からサービスを要求しているクライアントに対してのみ、サービスを提供します。 provider は、指定されない場合には空の名前とされます。 provier 名として ``*'' が指定されると、すべての PPPoE 要求に対してサービスが提供されます。
指定した name は、接続確立時に、アクセス集中者 (access concentrator) 名として与えられます。 name を指定しないと、現在のベースホスト名が使用されます。
PPPoE netgraph ノードからの要求 (PADI) 受信後は、 は子プロセスを fork(2) し、更なる要求へサービスするために戻ります。 子プロセスは ( name を使用して) サービスを提供し、PPPoE ノードからの 「成功」 表示を待ちます。 「成功」表示を受けると、 は次のコマンドをシェルのサブプロセスとして実行します。
label は、指定されない場合、 provider になります。 exec 引数を使用することにより、別のコマンドを指定可能です。 provider と label を指定しない場合には、これは必須です。 この子プロセスは開始時に、標準入力と標準出力が、同じ netgraph(4) データソケット ( ng_socket4 参照) へ接続されます。
環境変数 HISMACADDR と ACNAME は、子プロセスも使用可能です。 これらはそれぞれ、対向の MAC アドレスと、AC 名に設定されます。
は起動時に、 ``interface : '' をノード名として使用し、 ``pppoe'' netgraph ノードを適切な ``ether'' ノードへ接続します。その後この ``pppoe'' ノードをローカルの ``socket'' ノードへ接続します。 -F オプションを指定しないと、 はバックグラウンドモードへ移行し、制御端末を切り離します。 -F オプションを指定すると、 はフォアグラウンドにとどまります。
-d オプションを指定すると、追加の診断機能が提供されます (後述の Sx 診断 を参照してください)。 -n オプションを指定すると、 Fn NgSetDebug が引数 ngdebug で呼ばれます。
pidfile を指定すると、 は起動時に、自己のプロセス ID をこのファイルへ書き込みます。
/etc/syslog.conf へ
!pppoed *.* /var/log/pppoed.log を追加し、 /etc/newsyslog.conf へ"/var/log/pppoed.log 640 3 100 * Z"を追加すると便利な場合があります。関連項目
NgSetDebug(3), netgraph(4), ng_ether4, ng_pppoe4, ng_socket4, syslog.conf5, ppp(8), syslogd(8)バグ
指定したインタフェースを他の netgraph ノードが使用している場合、 は開始できません。現在の netgraph(4) は、ノードの連鎖を許していないためです。 将来これは変更されるかもしれません。歴史
ユーティリティは An Brian Somers Aq brian@Awfulhak.org が記述し、 Fx 3.4 で初登場しました。
Index
- 名称
- 書式
- 解説
- 診断
- 関連項目
- バグ
- 歴史
Time: 07:07:42 GMT, January 12, 2009