AS − ポータブル GNU アセンブラ |
as [−a[cdhlns][=file]] [−D] [−−defsym sym=val] [−f] [−−gstabs] [−−gstabs+] [−−gdwarf2] [−−help] [−I dir] [−J] [−K] [−L] [−−listing−lhs−width= NUM ] [−−listing−lhs−width2= NUM ] [−−listing−rhs−width= NUM ] [−−listing−cont−lines= NUM ] [−−keep−locals] [−o objfile] [−R] [−−statistics] [−v] [−version] [−−version] [−W] [−−warn] [−−fatal−warnings] [−w] [−x] [−Z] [−−target−help] [target-options] [−−│files ...] ターゲット Alpha オプション: [−mcpu] [−mdebug │ −no−mdebug] [−relax] [−g] [−Gsize] [−F] [−32addr] ターゲット ARC オプション: [−marc[5│6│7│8]] [−EB│−EL] ターゲット ARM オプション: [−mcpu=processor[+extension...]] [−march=architecture[+extension...]] [−mfpu=floating-point-format] [−mfloat−abi=abi] [−mthumb] [−EB│−EL] [−mapcs−32│−mapcs−26│−mapcs−float│ −mapcs−reentrant] [−mthumb−interwork] [−moabi] [−k] ターゲット CRIS オプション: [−−underscore │ −−no−underscore] [−−pic] [−N] [−−emulation=criself │ −−emulation=crisaout] ターゲット D10V オプション: [−O] ターゲット D30V オプション: [−O│−n│−N] ターゲット i386 オプション: [−−32│−−64] [−n] ターゲット i960 オプション: [−ACA│−ACA_A│−ACB│−ACC│−AKA│−AKB│ −AKC│−AMC] [−b] [−no−relax] ターゲット IP2K オプション: [−mip2022│−mip2022ext] ターゲット M32R オプション: [−−m32rx│−−[no−]warn−explicit−parallel−conflicts│ −−W[n]p] ターゲット M680X0 オプション: [−l] [−m68000│−m68010│−m68020│...] ターゲット M68HC11 オプション: [−m68hc11│−m68hc12│−m68hcs12] [−mshort│−mlong] [−mshort−double│−mlong−double] [−−force−long−branchs] [−−short−branchs] [−−strict−direct−mode] [−−print−insn−syntax] [−−print−opcodes] [−−generate−example] ターゲット MCORE オプション: [−jsri2bsr] [−sifilter] [−relax] [−mcpu=[210│340]] ターゲット MIPS オプション: [−nocpp] [−EL] [−EB] [−O[optimization level]] [−g[debug level]] [−G num] [−KPIC] [−call_shared] [−non_shared] [−xgot] [−−membedded−pic] [−mabi= ABI ] [−32] [−n32] [−64] [−mfp32] [−mgp32] [−march= CPU ] [−mtune= CPU ] [−mips1] [−mips2] [−mips3] [−mips4] [−mips5] [−mips32] [−mips32r2] [−mips64] [−mips64r2] [−construct−floats] [−no−construct−floats] [−trap] [−no−break] [−break] [−no−trap] [−mfix7000] [−mno−fix7000] [−mips16] [−no−mips16] [−mips3d] [−no−mips3d] [−mdmx] [−no−mdmx] [−mdebug] [−no−mdebug] [−mpdr] [−mno−pdr] ターゲット MMIX オプション: [−−fixed−special−register−names] [−−globalize−symbols] [−−gnu−syntax] [−−relax] [−−no−predefined−symbols] [−−no−expand] [−−no−merge−gregs] [−x] [−−linker−allocated−gregs] ターゲット PDP11 オプション: [−mpic│−mno−pic] [−mall] [−mno−extensions] [−mextension│−mno−extension] [−mcpu] [−mmachine] ターゲット picoJava オプション: [−mb│−me] ターゲット PowerPC オプション: [−mpwrx│−mpwr2│−mpwr│−m601│−mppc│−mppc32│−m603│−m604│ −m403│−m405│−mppc64│−m620│−mppc64bridge│−mbooke│ −mbooke32│−mbooke64] [−mcom│−many│−maltivec] [−memb] [−mregnames│−mno−regnames] [−mrelocatable│−mrelocatable−lib] [−mlittle│−mlittle−endian│−mbig│−mbig−endian] [−msolaris│−mno−solaris] ターゲット SPARC オプション: [−Av6│−Av7│−Av8│−Asparclet│−Asparclite −Av8plus│−Av8plusa│−Av9│−Av9a] [−xarch=v8plus│−xarch=v8plusa] [−bump] [−32│−64] ターゲット TIC54X オプション: [−mcpu=54[123589]│−mcpu=54[56]lp] [−mfar−mode│−mf] [−merrors−to−file <filename>│−me <filename>] ターゲット Xtensa オプション: [−−[no−]density] [−−[no−]relax] [−−[no−]generics] [−−[no−]text−section−literals] [−−[no−]target−align] [−−[no−]longcalls] |
GNU as とは、実は一連のアセンブラのことです。もしあるアーキテクチャで GNU アセンブラを使う (もしくは、使ったことがある) ならば、他のアーキ テ ク チャ で 使う時もかなり似た環境となります。それぞれのバージョンは他の バージョンと共通の部分が多くあります。例えば、オブジェ ク ト ファ イ ル フォー マットやほとんどのアセンブラディレクティブ (疑似命令(pseudo-ops) とも呼ばれます)、アセンブラシンタックスなどです。 as が作られた第一の目的は、 GNU C コンパイラ "gcc" の出力をリン カ "ld" で使用できるようアセンブルすることです。確かに、as が、ネイティブアセン ブラがアセンブルできるものはすべて正しくアセンブルできるようにしよう と してきました。例外は明確に文書化されています。このことは、as の用いるシ ンタックスが、同一アーキテクチャの他のアセンブラと同じである、という こ と を意味するものではありません。たとえば、680x0 のアセンブラ言語のシン タックスには互換性のないバージョンが存在することが知られています。 as の起動 1 回ごとに、ちょうど 1 つのソースプログラムだけをアセンブルし ます。ソースプログラムは 1 つ以上のファイルから構成されます (標準入力も ファイル 1 つとみなします)。 as に与えるコマンド行には、 0 個以上の入力ファイル名が含まれます。入 力 ファ イルは (左のファイル名から開始して右へ向って) 読み込まれます。特別 な意味が無いコマンド行引数は (どんな位置であっても) 入力ファイル名で あ るとみなされます。 も し as にファイル名が指定されなければ、1 つの入力ファイルが as の標準 入力 (ふつうは端末) から読み出されます。 ctl-D をタイプすることで、これ 以上アセンブルするプログラムが存在しないことを as に通知します。 コ マンド行上で明示的に標準入力を指定する必要のある時は、 −− を使ってく ださい。 ソースが空の場合、as は小さな空のオブジェクトファイルを作成します。 as は、警告およびエラーメッセージを標準エラー出力 (通常は端末) へ出力し ま す。 as がコンパイラによって自動起動された場合は、この限りではありま せん。警告とは、欠陥のあるプログラムのアセンブルを続行するために as が 仮 定した内容を報告したものです。エラーは、アセンブルを続行できない重大 な問題を表します。 as を GNU C コンパイラから起動している場合、 −Wa オプションを使用してア セ ンブラへの引数を渡せます。それぞれのアセンブラ引数 (と −Wa) は、コン マで区切られます。例えば次のようになります。 gcc -c -g -O -Wa,-alh,-L file.c これは 2 個のオプションをアセンブラに渡します: すなわち −alh (高級言 語 とアセンブラソースのリストを標準出力へ出力) と −L (ローカルシンボルをシ ンボルテーブルに残す) です。 通常はこの −Wa の機構を使用する必要はありません。なぜならば、コンパイラ が アセンブラに対し、多くのコンパイラコマンド行オプションを渡すからです ( GNU コンパイラドライバを −v オプション付きで起動することで、アセンブラ を 含む各コンパイルのパスに対してどのようなオプションを渡すのか、正確に 調べることができます)。 |
−a[cdhlmns] |
リスト出力を行います。次の種類があります。 |
−ac |
偽の条件を削除します |
|||
−ad |
デバッグ用ディレクティブを削除します |
|||
−ah |
高級言語ソースを含みます |
|||
−al |
アセンブリを含みます |
|||
−am |
マクロ拡張を含みます |
|||
−an |
フォーム処理 (forms processing) を削除します |
|||
−as |
シンボルを含みます |
=file |
リスト出力を行うファイル名を設定します。 |
これらのオプションを組み合わせ可能です。例えば、−aln はアセンブリリ ストをフォーム処理無しで出力します。 =file オプションは、使用された 場合、最後のサブオプションである必要があります。デフォルトのサブ オ プションは −a だけ指定すると −ahls になります。 |
−D |
無視されます。このオプションは、他のアセンブラ呼び出しとの互換 のために受け付けられるものです。 |
−−defsym sym=value |
入力ファイルをアセンブルする前に、シンボル sym を value であると定 義します。 value は定数の整数である必要があります。 C と同様、先行 する 0x は 16 進数値を示し、先行する 0 は 8 進数値を示します。 |
−f |
‘‘高速 (fast)’’オプションです−−− プリプロセシングを行いませ ん (ソースはコンパイラの出力したものとみなします)。 |
−−gstabs |
各 ア セ ン ブ リ の 行に対し、スタブデバッグ情報 (stabs debugging information) を生成します。デバッガが扱える場合、アセンブリコー ド のデバッグに役立つかもしれません。 |
−−gstabs+ |
各アセンブリの行に対し、スタブデバッグ情報と、 GNU 拡張とを生成しま す。この拡張はおそらく gdb だけが扱うことができ、他のデバッガは ク ラッシュしたり、それを含むプログラムの読み込みを拒否したりする可能 性があります。このオプションはアセンブラコードのデバッグにも使える かもしれません。現在のところ、 GNU 拡張は、アセンブリ時のカレント作 業ディレクトリの場所だけです。 |
−−gdwarf2 |
各アセンブリの行に対し、 DAWRF2 デバッグ情報を生成します。デバッ ガ が扱える場合、アセンブリコードのデバッグに役立つかもしれません。注 −−− 本オプションはすべてのターゲットでサポートされているわけではな く、一部のみでサポートされています。 |
−−help |
コマンド行オプションのまとめを表示し、終了します。 |
−−target−help |
ターゲット固有のすべてのオプションのまとめを表示し、終了します。 |
−I dir |
dir を ".include" ディレクティブの検索リストに追加します。 |
−J |
符号付き整数の桁溢れを警告しません。 |
||
−K |
ロングディスプレースメントのために差分テーブルが変更されたとき に警告を出させるようにします。 |
||
−L |
−−keep−locals |
ローカルシンボルを (シンボル表) に保存します。伝統的な a.out シ ス テ ムでは、これらは L で開始しますが、別のシステムでは別のローカル ラベルプレフィックスを持ちます。 |
−−listing−lhs−width=number |
アセンブラリストにおける出力データコラムの最大幅を number 語に設定 します。 |
−−listing−lhs−width2=number |
ア センブラリストにおける継続行の出力データコラムの最大幅を number 語に設定します。 |
−−listing−rhs−width=number |
リストで表示される入力ソース行の最大幅を number バイトに設定 し ま す。 |
−−listing−cont−lines=number |
リ スト中で入力 1 行に対応する表示行の最大を number + 1 行に設定し ます。 |
−o objfile |
as の出力オブジェクトファイル名を objfile に設定します。 |
−R |
データセクションをテキストセクションへ混入させます。 |
−−statistics |
アセンブルに使用した最大空間 (バイト数) と合計時間 (秒数) を表示し ます。 |
−−strip−local−absolute |
ローカルの絶対シンボルを出力先のシンボル方から削除します。 |
−v |
−version |
as のバージョンを表示します。 |
−−version |
as のバージョンを表示し、終了します。 |
−W |
−−no−warn |
警告メッセージの出力を抑制します。 |
−−fatal−warnings |
警告を、エラーとして扱います。 |
−−warn |
警告を抑制しませんし、エラーとしても扱いません。 |
−w |
無視されます。 |
|||
−x |
無視されます。 |
|||
−Z |
エラーの後でもオブジェクトファイルを生成します。 |
−− │ files ... |
アセンブル対象のソースファイルまたは標準入力です。 |
次のオプションは、 ARC プロセッサ用に設定された場合に使用可能です。 |
−marc[5│6│7│8] |
This option selects the core processor variant. |
−EB │ −EL |
Select either big-endian (−EB) or little-endian (−EL) output. |
次のオプションは、 ARM プロセッサファミリ用に設定された場合に使用可能で す。 |
−mcpu=processor[+extension...] |
どの ARM プロセッサがターゲットであるかを指定します。 |
−march=architecture[+extension...] |
どの ARM アーキテクチャがターゲットであるかを指定します。 |
−mfpu=floating-point-format |
どの浮動小数点数アーキテクチャがターゲットであるかを指定します。 |
−mfloat−abi=abi |
どの浮動小数点数 ABI を使用するかを指定します。 |
−mthumb |
Thumb 命令のみのデコードを有効にします。 |
−mapcs−32 │ −mapcs−26 │ −mapcs−float │ −mapcs−reentrant │ −moabi |
どのプロシージャ呼び出し規約を使用するのかを指定します。 |
−EB │ −EL |
ビッグエンディアン (−EB) 出力かリトルエンディアン出力か (−EL) を選 択します。 |
−mthumb−interwork |
Thumb と ARM が相互動作することを考慮に入れてコード生成されたこと を指定します。 |
−k |
PIC コードが生成されたことを指定します。 |
CRIS 固有のオプションの記述は info ページを参照してください。 次のオプションは、 D10V プロセッサ用に設定された場合に使用可能です。 |
−O |
命令を並列化して出力を最適化します。 |
次のオプションは、 D30V プロセッサ用に設定された場合に使用可能です。 |
−O |
命令を並列化して出力を最適化します。 |
||
−n |
nop が出力されたときに警告します。 |
||
−N |
32 ビット掛け算の後に nop が出力されたときに警告します。 |
次のオプションは、 80960 プロセッサ用に設定された場合に使用可能です。 |
−ACA │ −ACA_A │ −ACB │ −ACC │ −AKA │ −AKB │ −AKC │ −AMC |
どの 960 アーキテクチャがターゲットであるかを指定します。 |
−b |
実際に行われた分岐に関する統計情報を収集するコードを追加 し ま す。 |
−no−relax |
ロ ングディスプレースメントの「比較-分岐」という命令列に対して変更 を加えません。場合によってはエラーが発生します。 |
次のオプションは、as が Ubicom IP2K シリーズ用に設定された場合に使用 可 能です。 |
−mip2022ext |
拡張 IP2022 命令が使用可能であることを指定します。 |
−mip2022 |
デフォルトの動作に戻します。これは基本の IP2022 にだけ許される命令 の範囲に限定します。 |
次のオプションは、as がルネサス M32R (旧三菱 M32R)シリーズ用に設定さ れ た場合に使用可能です。 |
−−m32rx |
M32R ファミリのどのプロセッサがターゲットであるかを指定します。デ フォルトは、通常、M32R ですが、本オプションを指定すると M32RX にな ります。 |
−−warn−explicit−parallel−conflicts or −−Wp |
疑わしい parallel constructs に出会った場合、警告します。 |
−−no−warn−explicit−parallel−conflicts or −−Wnp |
疑わしい parallel constructs に出会った場合でも、警告しません。 |
次 のオプションは、 Motorola 68000 シリーズ用に設定された場合に使用可能 です。 |
−l |
2 ワードではなく、1 ワードの短い参照を未定義シンボルに適用しま す。 |
−m68000 │ −m68008 │ −m68010 │ −m68020 │ −m68030 |
│ −m68040 │ −m68060 │ −m68302 │ −m68331 │ −m68332 |
│ −m68333 │ −m68340 │ −mcpu32 │ −m5200 |
68000 ファミリのどのプロセッサがターゲットかを指定します。デフォル トは 68020 ですが、設定時に変更可能です。 |
−m68881 │ −m68882 │ −mno−68881 │ −mno−68882 |
ターゲットは浮動小数点数コプロセッサを持っています (持ってい ま せ ん)。 デフォルトでは、68020, 68030, cpu32 用のコプロセッサを仮定し ます。素の 68000 は 68881 と互換ではありませんが、コプロセッサ命令 をメインプロセッサでのエミュレーション可能ですので、両者の組み合わ せも指定可能です。 |
−m68851 │ −mno−68851 |
ターゲットマシンはメモリ管理ユニットコプロセッサを持っていま す ( 持っていません)。デフォルトでは、68020 以上用の MMU を仮定します。 |
PDP−11 機種依存機能オプションについての詳細は、 @ref{PDP−11−Options} を 参照してください。 |
−mpic │ −mno−pic |
位 置 独立 (または位置依存) コードを生成します。デフォルトは −mpic です。 |
−mall |
−mall−extensions |
すべての命令セット拡張を有効にします。これがデフォルトです。 |
−mno−extensions |
すべての命令セット拡張を無効にします。 |
−mextension │ −mno−extension |
特定の命令セット拡張を有効 (無効) にします。 |
−mcpu |
特定の CPU でサポートされる命令セット拡張を有効にし、他のすべて の 拡張を無効にします。 |
−mmachine |
特定のマシンモデルでサポートされる命令セット拡張を有効にし、他のす べての拡張を無効にします。 |
次のオプションは、 picoJava プロセッサ用に設定された場合に使用 可 能 で す。 |
−mb |
‘‘ビッグエンディアン’’ フォーマット出力を行います。 |
|||
−ml |
‘‘リトルエンディアン’’ フォーマット出力を行います。 |
次のオプションは、 Motorola 68HC11 シリーズまたは 68HC12 シリーズ用に設 定された場合に使用可能です。 |
−m68hc11 │ −m68hc12 │ −m68hcs12 |
どのプロセッサがターゲットであるかを指定します。デフォルトは、アセ ンブラを構築するときの設定オプションで定義されています。 |
−mshort |
16 ビット整数 ABI を使用することを指定します。 |
−mlong |
32 ビット整数 ABI を使用することを指定します。 |
−mshort−double |
32 ビット倍精度整数 ABI を使用することを指定します。 |
−mlong−double |
64 ビット倍精度整数 ABI を使用することを指定します。 |
−−force−long−branchs |
相対分岐が絶対分岐に変換されます。条件分岐、無条件分岐、サブルーチ ンへの分岐が対象です。 |
−S │ −−short−branchs |
オフセットが範囲外の場合、相対分岐を絶対分岐に変換しません。 |
−−strict−direct−mode |
命令が直接アドレッシングモードをサポートしない場合、直接アドレッシ ングモードを拡張アドレッシングモードに変換しません。 |
−−print−insn−syntax |
エラーの場合、命令の文法を表示します。 |
−−print−opcodes |
print the list of instructions with syntax and then exit. 命令一 覧を文法と共に表示し、終了します。 |
−−generate−example |
命令となりうる各箇所に対して命令の例を 1 個表示し、終了します。 本 オプションは as のテストにのみ有用です。 |
次 の オ プションは、as が SPARC シリーズ用に設定された場合に使用可能で す。 |
−Av6 │ −Av7 │ −Av8 │ −Asparclet │ −Asparclite |
−Av8plus │ −Av8plusa │ −Av9 │ −Av9a |
SPARC アーキテクチャの種類を明示的に選択します。 −Av8plus と −Av8plusa は 32 ビット環境を選択します。 −Av9 と −Av9a は 64 ビット環境を選択します。 −Av8plusa と −Av9a は SPARC V9 命令セットと UltraSPARC 拡張を有効 にします。 |
−xarch=v8plus │ −xarch=v8plusa |
Solaris v9 アセンブラとの互換性用です。これらのオプションは、そ れ ぞれ、 −Av8plus と −Av8plusa と等価です。 |
−bump |
アセンブラが別のアーキテクチャに変わったときに警告します。 |
次 のオプションは、as が ’c54x アーキテクチャ用に設定された場合に使用可 能です。 |
−mfar−mode |
拡張アドレッシングモードを有効にします。すべてのアドレスと再配置情 報は拡張アドレッシング (通常 23 ビット) と仮定されます。 |
−mcpu= CPU_VERSION |
コンパイル対象の CPU のバージョンを設定します。 |
−merrors−to−file FILENAME |
エラー出力をファイルにリダイレクトします。シェルがこの動作をサポー トしない腐ったシステムのためのものです。 |
次のオプションは、as が MIPS シリーズ用に設定された場合に使用可能です。 |
−G num |
暗黙的に "gp" レジスタを介して参照されるオブジェクトの最大サイズを 設定します。 ECOFF フォーマットを使用するターゲット、例えば Ultrix を 実 行する DECstation でのみ、受け付けられます。デフォルト値は 8 です。 |
−EB |
‘‘ビッグエンディアン’’ フォーマット出力を行います。 |
|||
−EL |
‘‘リトルエンディアン’’ フォーマット出力を行います。 |
−mips1 |
−mips2 |
−mips3 |
−mips4 |
−mips5 |
−mips32 |
−mips32r2 |
−mips64 |
−mips64r2 |
特定の MIPS 命 令 セッ ト アー キ テ ク チャ (Instruction Set Architecture) レ ベ ル 用 の コー ド を 生 成 します。 −mips1 は −march=r3000 の別名、 −mips2 は −march=r6000 の別名、 −mips3 は −march=r4000 の別名、 −mips4 は −march=r8000 の別名です。 −mips5, −mips32, −mips32r2, −mips64, −mips64r2 は、それぞれ、一般 の MIPS V, MIPS32 , MIPS32 Release 2, MIPS64 , MIPS64 Release 2 ISA に対応し ます。 |
−march= CPU |
MIPS CPU 固有のコードを生成します。 |
−mtune=cpu |
MIPS CPU 固有のスケジュールとチューニングを行います。 |
−mfix7000 |
−mno−fix7000 |
mfhi か mflo の命令の後続 2 命令に宛先レジスタからの読み出しが存在 する場合、NOP を挿入します。 |
−mdebug |
−no−mdebug |
stabs スタイルのデバッグ情報が、標準の ELF .stabs セクションではな く、 ECOFF スタイルの .mdebug セクションへ行くようにします。 |
−mpdr |
−mno−pdr |
".pdr" セクションの生成を制御します。 |
−mgp32 |
−mfp32 |
レジスタサイズは、通常、 ISA と ABI で決まりますが、これらのフラ グ は あ る種のレジスタが常に 32 ビット幅で使われるように強制します。 −mgp32 は汎用レジスタの大きさを、 −mfp32 は浮動小数点数レジスタ の 大きさを、制御します。 |
−mips16 |
−no−mips16 |
MIPS 16 プロセッサ用のコードを生成します。これは、アセンブリファイ ルの先頭に ".set mips16" を挿入することと等 価 で す。 −no−mips16 は、本オプションをオフにします。 |
−mips3d |
−no−mips3d |
MIPS−3D Application Specific Extension 用のコードを生成します。ア センブラに対し、 MIPS−3D 命令を受け 付 け る よ う 指 示 し ま す。 −no−mips3d は、このオプションをオフにします。 |
−mdmx |
−no−mdmx |
MDMX Application Specific Extension 用のコードを生成します。アセン ブラに対し、 MDMX 命令を受け付けるよう指示します。 −no−mdmx は、 こ のオプションをオフにします。 |
−−construct−floats |
−−no−construct−floats |
−−no−construct−floats オプションは、倍幅の浮動小数点数定数の構築を 無効化します。倍幅の浮動小数点数定数の構築とは、値の半分を 2 個、 倍 幅レジスタを構築する 2 個の単幅浮動小数点数レジスタへロードする ことで行われるものです。デフォルトでは、−−construct−floats が選 択 されており、これらの浮動小数点数定数の構築を許しています。 |
−−emulation=name |
as が他のターゲット用に設定されたかのようにエミュレートするよう、 as に指示します。これはすべての面にわ た り、 出 力 フォー マッ ト (s-1ELF と ECOFF の内からのみ選択)、デバッグ情報を生成したりシンボ ル表情報を格納する擬似オプコードの扱い、デフォルトのエンディアンも 含 ま れ ます。利用可能な設定名は次の通りです: mipsecoff, mipself, mipslecoff, mipsbecoff, mipslelf, mipsbelf。最初の 2 個は、アセ ン ブラが設定された第一ターゲットにおけるデフォルトから、エンディアン を変えません。他のものは、デフォルトをリトルエンディアンまたはビッ グエンディアンにします。これは、名前中の b または l で示されていま す。いかなる場合でも、−EB または −EL は、エンディアンの選択に優 先 します。 本 オプションが現在サポートされているのは、as の第一のターゲットが MIPS ELF か MIPS ECOFF に設定された場合のみです。さらに、 両 方 の フォーマットのサポートが必要な場合、 −−enable−targets=... で設定時 に指定される第一のターゲットおよび他のターゲットには、他 の フォー マッ トのサポートを含む必要があります。例えば、Irix 5 の設定は両者 のサポートを含みます。 最終的には、本オプションはより多くの設定をサポートし、アセンブラの 動作に対してより細粒度の制御を行い、より多くのプロセッサでサポート されることでしょう。 |
−nocpp |
as は本オプションを無視します。ネイティブツールとの互換性とのた め に受け付けられます。 |
−−trap |
−−no−trap |
−−break |
−−no−break |
掛 け 算による溢れと 0 除算をどのように扱うかを制御します。 −−trap または −−no−break (同義語です) はトラップ例外を発生します ( 命 令 セッ トアーキテクチャレベル 2 以上でのみ動作します)。 −−break また は −−no−trap (同義語です。デフォルト) はブレーク例外を発生します。 |
−n |
本オプションを使用すると、マクロ由来の nop を生成するたびに as は警告を発生します。 |
次のオプションは、as が MCore プロセッサ用に設定された場合に使用可能 で す。 |
−jsri2bsr |
−nojsri2bsr |
JSRI を BSR へ変換することを、有効または無効にします。デフォルトで は、有効です。コマンド行オプション −nojsri2bsr を使用して、これ を 無効にできます。 |
−sifilter |
−nosifilter |
シリコンフィルタの動作を、有効または無効にします。デフォルトでは、 無効です。コマンド行オプション −sifilter を使用して、デフォルト に 優先させることができます。 |
−relax |
長いディスプレースメント用の jump 命令を変更します。 |
−mcpu=[210│340] |
ター ゲットハードウェアの CPU タイプを選択します。これにより、どの 命令をアセンブルするかを制御します。 |
−EB |
ビッグエンディアンのターゲット用にアセンブルします。 |
||
−EL |
リトルエンディアンのターゲット用にアセンブルします。 |
MMIX 固有のオプションの記述は info ページを参照してください。 次のオプションは、as が Xtensa プロセッサ用に設定された場合に使用可能で す。 |
−−density │ −−no−density |
Xtensa コード密度 (code density) オプションからの命令使用を有効ま たは無効にします。デフォルトでは、Xtensa プロセッサがコード密度 オ プションをサポートする場合に有効です。 |
−−relax │ −−no−relax |
命 令 緩 和 (instruction relaxsation) を有効または無効にします。デ フォルトでは有効です。注意: 現在の実装では、これらのオプションは、 アセンブラによる最適化が行われるかどうかも制御します。これにより、 これらのオプションは、 −−generics か −−no−generics と等価になり ま す。 |
−−generics │ −−no−generics |
Xtensa 命 令のアセンブラ変換のすべてを有効または無効にします。デ フォルトは −−generics です。 −−no−generics の使用は、命令がアセ ン ブリ言語のソースで指定されるのと厳密に同じという、まれな場合に限り 使用するべきです。 |
−−text−section−literals │ −−no−text−section−literals |
−−text−section−literals の場合、リテラルのプールがテキストセグメン ト の中に散りばめられます。デフォルトは −−no−text−section−literals で、この場合リテラルは出力ファイルの別のセクションに配置されます。 |
−−target−align │ −−no−target−align |
ある程度のコード密度を犠牲にして分岐ペナルティを抑えるように、自動 的にアラインメントをすることを有効、もしくは無効にします。デフォル トは −−target−align です。 |
−−longcalls │ −−no−longcalls |
広範囲のアドレスをまたいで関数呼び出しができるよう、呼び出し命令を 変換することを有効、もしく は 無 効 に し ま す。 デ フォ ル ト は −−no−longcalls です。 |
gcc(1) と ld(1) および binutils と ld の Info エントリ。 |
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