コンパイル時にリンクエディットフェーズを実行しません。生成された
オブジェクトファイルを一切削除しません。
−D name[=value]
C 言語の #define
ディレクティブ(前処理指令)で指定したかのように名
前を定義します。 ‘‘=value’’
が与えられない場合、値 1 が使用されま す。 IEEE Std 1003.2
(‘‘POSIX.2’’)
に指定されているように変換する
ためには、ソース中または本オプションを使用して _POSIX_SOURCE
を定 義する必要があります。 −D オプションは
−U オプションより低い優先
度を持ちます。すなわち name が −U と
−D の両方で使用された場合、
オプションの順序によらず、 name は未定義になります。
−D オプショ ンは複数回指定可能です。
−E
全プリプロセッサディレクティブを展開し、 C
言語ソースファイルを標
準出力へコピーします。コンパイルは行いません。
−g
オブジェクトや実行ファイル中にシンボル情報を生成します。
−I directory
絶対パス名ではないヘッダを検索するアルゴリズムを、通常の場所を検
索する前に directory
で指定されるディレクトリを探すという方法に変
更します。ダブルクォート ("")
で括られた名前のヘッダは、 #include
行を指定したファイルのディレクトリ、次に −I
オプションで指定した
ディレクトリ、最後に通常の場所で探します。アングルブラケット
(<>) で括られた名前のヘッダは、 −I
オプションで指定したディレクトリと
通常の場所のみで探します。 −I
オプションで指定したディレクトリは 指定した順番で探します。
−I オプションは複数回指定可能です。
−L directory
−l
で指定されるライブラリを検索するアルゴリズムを、通常の場所を検
索する前に directory
で指定されるディレクトリを探すという方法に変 更します。
−L
オプションで指定したディレクトリは指定した順番で探 します。
−L は複数回指定可能です。
−o outfile
パス名 outfile をデフォルトの a.out
の代りに使用し、実行可能ファ イルを生成します。
−O
コンパイル時に最適化を行います。
−s
オブジェクトや実行ファイルを生成する時、実行に不要な、シンボルお
よびその他の情報を取り除きます (ストリップします)。
−U name
name の初期定義を取り除きます。 −U
オプションは複数回指定可能で す。
オペランドは、パス名、もしくは −l
ライブラリの形式です。パス名オペランド
が少なくとも一つは指定されなければなりません。サポートされているオペラン
ドの形式を以下に示します:
file.c
C 言語ソースファイルであり、コンパイルされます。場合に
よってはリンクされます。 −c
オプション使用時には、オペ
ランドはこの形式でなければなりません。
file.a
オブジェクトファイルのライブラリであり、 ar(1) によって
生成され、直接リンクエディタに渡されます。
file.o
オブジェクトファイルであり、 c89 −c
によって生成され、 直接リンクエディタに渡されます。
−l library
liblibrary.a という名前のライブラリを探します。ライブラ
リの名前が出てきた時点でそのライブラリ内部が検索される
ので、 −l オペランドの位置は重要です。
関連項目 |