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FETCH(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル FETCH(1)

名称

fetch − URL (Uniform Resource Locator) 形式でのファイルの取得

書式

fetch [−146AFMPRUadlmnpqrsv] [−B bytes] [−S bytes] [−T seconds] [−N file] [−o file] [−w seconds] [−h host] [−c dir] [−f file] [URL ...]

解説

fetch ユーティリティは fetch(3) ライブラリへのコマンド行インタフェースを 提供します。目的は、コマンド行の URL (複数可) に示されるファイル (複数可) を取得することです。

以下のオプションが使用可能です。

       −1

最初にファイルの取得に成功したときに、終了値 0 を返して停止し ます。

−4
fetch
が IPv4 アドレスのみを使用することを強制します。

−6
fetch
が IPv6 アドレスのみを使用することを強制します。

−A
‘‘一時的な’’ (302) リダイレクトを自動的には追跡しません。要求 したオブジェクトが存在しない場合に、発見できないというエラー ではなくリダイレクトを返すという、壊れたウェブサイトが存在し ます。

−a
ソフト上での失敗の場合に自動的に転送を再試行します。

−B bytes
読み込みバッファの大きさをバイト単位で指定します。デフォルト は 4096 バイトです。バッファの大きさを小さくしようとしても、 黙って無視されます。実際に実行された読み込み回数は、冗長レベ ル 2 以上で報告されます ( −v フラグを参照してください)。

−c dir
遠隔ホストの dir ディレクトリのファイルを取得します。本オプ ションは、価値が低下しており、後方互換性のためだけに提供され ています。

−d
プロキシが設定されていても、直接接続します。

−F
−r
フラグと組み合わせると、ローカルファイルとリモートファイル の修正時刻が異なったとしても、強制的に再開します。 −R を暗黙 的に指定します。

−f file
遠隔ホストの file という名前のファイルを取得します。本オプ ションは、価値が低下しており、後方互換性のためだけに提供され ています。

−h host
ホスト名が host にあるファイルを取得します。本オプションは、 価値が低下しており、後方互換性のためだけに提供されています。

−l
目標が、ファイル形式の URL の場合、目標を複製しようとするので はなく、リンクを作成します。

−M

−m
ミラーモード: ローカルホストにファイルが既に存在し、サイズと 変更時間がリモートファイル同じである場合、転送は行われませ ん。 −m−r のフラグは、あいいれないことに注意してくださ い。

−N file
~/.netrc
の代りに file を使用し、FTP サイト用のログイン名とパ スワードを見付けます。ファイルの書式については ftp(1) を参照 してください。この機能は実験的です。

−n
転送されるファイルの変更時間を保存しません。

−o file
出力ファイル名を file にします。デフォルトでは、‘‘パス名’’ が 指定された URI から取り出され、そのベースネームが出力ファイル の名前として使われます。 file 引数として ‘-’ を与えると、結果 は標準出力に出力されます。 file 引数がディレクトリである場 合、取得したファイルはそのディレクトリに置かれます。ファイル 名はデフォルトの動作の場合と同じように選択されます。

−P

−p
FTP プロトコルをパッシブモードで使います。これは、入力接続を ブロックするファイアウォール (firewall) の背後にいる場合に有 用です。 FTP URL を取得するときに fetch がハングするように見 える場合に使用してみてください。

−q
沈黙モード。

−R
出力ファイルは大事にされ、どんな状況下でもファイルは消去され ません。それは、転送が失敗もしくは不完全であった時でさえ、あ てはまります。

−r
以前に中断された転送を再開します。 −m−r のフラグは、あい いれないことに注意してください。

−S bytes
サーバが報告するファイルサイズが、指定値に合致することを要求 します。合致しない場合、メッセージが表示され、ファイルは取得 されません。サーバがファイルサイズの報告をサポートしていない 場合、本オプションは無視され、無条件にファイルが取得されま す。

−s
各要求ファイルごとに、取得せずに、バイト数単位の大きさを表示 します。

−T seconds
タイムアウト時間を seconds 秒に設定します。 FTP での転送に対 しては FTP_TIMEOUT 環境変数が、HTTP での転送に関しては HTTP_TIMEOUT 環境変数が、設定されていた場合は、それを上書きし ます。

−U
パッシブな FTP を使用しているとき、データ接続用に低位 (デフォ ルト) ポートを割り当てます。どのポート範囲が対応するかの指定 方法の詳細については、 ip(4) を参照してください。

−v
冗長レベルを増やします。

−w seconds
−a
が指定された場合、次のリトライの前に指定した秒数だけ待ちま す。

fetch が SIGINFO シグナルを受け取ると ( stty(1) への status 引数を参照し て下さい)、現在の転送レートの統計情報が、標準の完了メッセージと同じ書式で 標準エラー出力に書き込まれます。

診断

fetch コマンドは、成功時には 0 を返し、失敗時には 1 を返します。コマンド 行上に複数の URL を指定した場合、 fetch は、それぞれを順番に取得しようと し、すべての取得に成功した場合のみに 0 を返します。

環境変数

       FTP_TIMEOUT

FTP 接続を中断するまでの最大時間を秒で指定します。

HTTP_TIMEOUT
HTTP 接続を中断するまでの最大時間を秒で指定します。

fetch(3) ライブラリの文書に記述されている環境変数は、すべてサポートされて います。これらの環境変数の多くは、 fetch を正しく操作するために非常に重要 なものです。一緒に fetch(3) も読む事を強くお勧めします。

関連項目

fetch(3)

歴史

fetch コマンドは FreeBSD 2.1.5 から導入されました。本実装が最初に登場した のは FreeBSD 4.1 です。

作者

fetch のオリジナル実装は Jean-Marc Zucconi ⟨jmz@FreeBSD.org⟩ が行いまし た。 FreeBSD 2.2 のために、拡張を行ったのは Garrett Wollman ⟨wollman@FreeBSD.org⟩ であり、後に fetch(3) を使用するように Dag-Erling Smørgrav ⟨des@FreeBSD.org⟩ が完全に書き直しました。

−b および −t のオプションは、すでにサポートされておらず、警告を表示しま す。これらのオプションは、他の OS のバグの回避策であって、本実装ではバグ を引き起こしません。

−h, −c, −f オプションの使用と、コマンド行上の URL 指定は、同時にはできま せん。

FreeBSD 10.0 March 11, 2003 FreeBSD 10.0

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