スポンサーリンク

GENCAT(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル GENCAT(1)

名称

gencat − NLS カタログコンパイラ

書式

gencat output-file input-files...

解説

gencat ユーティリティは、テキストの NLS 入力ファイル input-files... を マージして、整形済みメッセージカタログファイル output-file を出力します。 ファイル output-file が存在しなかった場合には、作成されます。 output-file が存在した場合、これに含まれるメッセージは新しい output-file に含まれま す。セット番号およびメッセージ番号が衝突する場合、 input-files... 中の新 しいメッセージテキストで、現在 output-file に含まれる古いメッセージテキス トを置き換えます。

入力ファイル

メッセージテキストのソースファイル書式は次のように定義されます。メッセー ジテキストソースの行におけるフィールドは、単一の空白文字で区切られること に注意してください: これより多くの空白文字はフィールドの内容の一部とみな されます。

       $set n comment

この行は、後続するメッセージのセット識別子を指定します。これは、次の $set またはファイルの終りまで有効です。引数 n はセット識別子であ り、[1, (NL_SETMAX)] の範囲の数値として定義されます。セット識別子 は、単一のソースファイル中では昇順で登場する必要がありますが、連続し ている必要はありません。セット識別の後に空白を狭んで続く文字列は、コ メントとして扱われます。あるソースファイル中に $set ディレクティブが まったくない場合、全メッセージがデフォルトメッセージセット NL_SETD に置かれます。

$del n comment
この行は、セット n のメッセージをメッセージカタログから削除します。 n はセット番号を指定します。セット番号に空白を狭んで続く文字列は、コ メントとして扱われます。

$ comment
文字 $ で開始し空白が続く行は、コメントとして扱われます。

m message-text
メッセージ識別子 m を含むメッセージ行です。メッセージ識別子の範囲は [1, (NL_MSGMAX)] です。 message-text は、最後の $set ディレクティブ で指定されたセット識別子および m で指定されるメッセージ識別子で、 メッセージカタログに格納されます。 message-text が空でありメッセージ 識別子に続いて空白文字が有る場合、空白文字列がメッセージカタログに格 納されます。 message-text が空でありメッセージ識別子に続いて空白文字 が無い場合、現在のセットにおける指定されたメッセージ識別子の既存の メッセージが、カタログから削除されます。メッセージ識別子は、単一の セットの中では昇順である必要がありますが、連続している必要はありませ ん。 message-text の長さは [0, (NL_TEXTMAX)] の範囲である必要があり ます。

$quote c
この行は、オプションのクォート文字 c を指定します。これを message-text を囲むために使用して、末尾の空白や空メッセージがメッ セージソースファイル中で見えるようにします。デフォルトでは、または空 の $quote ディレクティブが指定された場合には、 message-text のクォー トは認識されません。

メッセージソースファイル中の空行は無視されます。上述の文字以外で開始する 行の効果は未定義です。

テキスト文字列は、次の特殊文字およびエスケープシーケンスを含むことが可能 です。クォート文字が定義された場合には、これをリテラルのクォート文字とし て埋め込むためにエスケープできます。

\n
ラインフィード
\t
水平タブ
\v
垂直タブ
\b
バックスペース
\r
キャリッジリターン
\f
フォームフィード
\\
バックスラッシュ
\ooo
範囲 [000, 377] の 8 進数

ファイル中では、行末にバックスラッシュ文字を置いて、次の行に継続すること が可能です。例えば次のようにします:

1 This line is continued \ on this line.

バックスラッシュに続く文字が上述のいずれでもない場合、バックスラッシュは 無視されます。

診断

ユーティリティ gencat は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了 します。

関連項目

catclose(3), catgets(3), catopen(3)

規格

gencat ユーティリティは X/Open Portability Guide Issue 4 (‘‘XPG4’’) 互換 です。

作者

本マニュアルページを Ken Stailey が記述し、 Terry Lambert が更新しまし た。

バグ

空の入力ファイルから作成されたメッセージカタログファイルは更新できませ ん。消去して再作成してください。

FreeBSD 10.0 June 11, 1997 FreeBSD 10.0

スポンサーリンク