gzexe − 実行ファイルを実行形式のまま圧縮する |
gzexe [ name ... ] |
gzexe は、実行ファイルを圧縮し、圧縮ずみ実行ファイルを元ファイルの存在 するディレクトリに元のファイルと同名で格納します。圧縮ずみ実行ファイ ル は、 実行時に自動展開されるため起動が遅くなりますが、それ以外は元の実行 ファイルと同じ機能を持ちます。例えば、 ‘‘gzexe /bin/cat’’ を実 行 す る と、以下の 2 つのファイルが生成されます。 -r-xr-xr-x 1 root bin 9644 Feb 11 11:16 /bin/cat -r-xr-xr-x 1 bin bin 24576 Nov 23 13:21 /bin/cat~ /bin/cat~ は元のファイルで、/bin/cat は自己展開形式の実行ファイルです。 /bin/cat が正常に動作することを確認したら、/bin/cat~ は消してしまっても 構いません。 このユーティリティはディスク容量の少ないシステムで効果があります。 |
−d |
指定された圧縮ずみ実行ファイルを展開します。 |
圧 縮ずみ実行ファイルはシェルスクリプトです。このことによって、何らかの セキュリティホールが生じる可能性があります。特に、圧縮ずみ実行ファイ ル は gzip および (tail, chmod, ln, sleep) などのコマンドを見つけるための PATH 環境変数に依存しています。 |
gzexe は、元ファイルの属性を圧縮ずみ実行ファイルにも引き継ごうとしま す が、 chmod や chown を用いてこれらの属性を設定しなければならない場合が あります。 |