MSGS(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル MSGS(1)
名称
msgs − システムからのメッセージを読むための簡単なメールプログラム |
書式
msgs [−fhlpq] [number] [−number] |
msgs [−s] |
msgs [−c] [−days] |
解説 |
msgs ユーティリティは、システムからのメッセージを読むためのプログラムで す。これらのメッセージはユーザ ‘msgs’ あてにメールを送ることで送信されま す。これらのメッセージは、ユーザがシステムにログインした時に、システムか らの簡単なメッセージを一度だけ表示するのに便利です。 msgs ユーティリティを .login ファイル ( sh(1) を使っているならば、 .profile ) に書いておくことによって、ログインするたびに msgs が実行されま す。もし、新しいメッセージがあれば、誰からのメッセージかという情報と、 Subject とを表示します。もし Subject 行が無ければ、先頭の空行でない数行を 表示します。もし、より多くのメッセージがあれば、残りのメッセージ量を示 し、残りのメッセージを見るかどうかを尋ねます。返事としては、以下のものを 使うことができます: |
y
メッセージを表示します。 RETURN n − q s m msgs ユーティリティは、各ユーザのホームディレクトリの .msgsrc に記録され ている番号を読み込んで、新たに読むべきメッセージを決定します。 /var/msgs というディレクトリには、(シーケンシャルな)メッセージ番号をファイル名とし て格納しています。 /var/msgs/bounds というファイルには、このディレクトリ にあるメッセージの一番小さな番号と大きな番号を記録しています。これによ り、 msgs はメッセージがあるかどうか、ただちに判定できます。 bounds の内 容が壊れている場合は、このファイルを削除することで、次回 −s オプション付 きで起動されたときに、新しく bounds を作成します。 msgs が −s 以外のオプ ションを指定されて実行された場合、 /var/msgs/bounds が存在しないとエラー が表示されます。 −s オプションは、メッセージの配送を設定する時に使います。 msgs: "| /usr/bin/msgs −s" という行を /etc/mail/aliases に挿入して ( newaliases(1) 参照)、メッセージ を投函できるようにします。 −c オプションは /var/msgs をクリアするために使います。 msgs を −c つきで 実行するシェルスクリプトのエントリを、 /etc/periodic/daily ( periodic(8) 参照) に記述して、毎晩実行するようにするといいでしょう。これで、21 日より 古いメッセージを消すことができます。デフォルトの日付を変更するにはコマン ドラインで設定する必要があります。本オプションを使用するにはスーパユーザ であることが必要です。 メッセージを読む時のオプションとしては以下のものがあります: −f −q −h −l num msgs −h 1 は、すべてのメッセージのはじめの部分を表示します。 −number −p msgs のコマンド対話モードの時に、コマンドの代わりに番号を入力することで、 指定した番号のメッセージに移動することができます。 環境変数 |
msgs ユーティリティは、デフォルトのホームディレクトリと端末タイプを知るた めに、 HOME と TERM を参照します。 |
関連ファイル
/var/msgs/*
メッセージデータベース 関連項目 |
歴史
msgs コマンドは、 3.0BSD から登場しました。 FreeBSD 10.0 April 28, 1995 FreeBSD 10.0 |