readelf − ELF ファイルに関する情報を表示 |
readelf [−a│−−all] [−h│−−file−header] [−l│−−program−headers│−−segments] [−S│−−section−headers│−−sections] [−e│−−headers] [−s│−−syms│−−symbols] [−n│−−notes] [−r│−−relocs] [−u│−−unwind] [−d│−−dynamic] [−V│−−version−info] [−A│−−arch−specific] [−D│−−use−dynamic] [−x <number>│−−hex−dump=<number>] [−w[liaprmfFso]│ −−debug−dump[=line,=info,=abbrev,=pubnames,=ranges,=macro,=frames,=frames−interp,=str,=loc]] [−I│−histogram] [−v│−−version] [−W│−−wide] [−H│−−help] elffile... |
readelf は 1 つ以上の ELF フォーマットオブジェクトファイルに関する情 報 を表示します。オプションでどの情報を表示するかを制御します。 elffile... は対象となるオブジェクトファイルです。 32 ビット ELF および 64 ビット ELF をサポートしています。また、 ELF ファイルを含むアーカイ ブ もサポートしています。 このプログラムは objdump と似た機能を持っていますが、こちらの方がより詳 細に分け入りますし、 BFD ライブラリと独立に存在しています。ですから、 BFD にバグがあっても readelf には影響はありません。 |
ここで示される長い形式と短い形式のオプションは互いに等価です。 −v と −H 以外のオプションについては、必ずどれか 1 つ以上指定しなければなり ま せ ん。 |
−a |
−−all |
−−file−header, −−program−headers, −−sections, −−symbols, −−relocs, −−dynamic, −−notes, −−version−info を指定するのと等価です。 |
−h |
−−file−header |
ファイルの先頭にある ELF ヘッダに含まれる情報を表示します。 |
−l |
−−program−headers |
−−segments |
ファイルがセグメントヘッダを持っている場合、それに含まれる情報を表 示します。 |
−S |
−−sections |
−−section−headers |
ファイルがセクションヘッダを持っている場合、それに含まれる情報を表 示します。 |
−s |
−−symbols |
−−syms |
ファイルがシンボルテーブルセクションを持っている場合、そのエントリ を表示します。 |
−e |
−−headers |
ファイル中のすべてのヘッダを表示します。 −h −l −S と等価です。 |
−n |
−−notes |
NOTE セグメントが存在する場合、それを表示します。 |
−r |
−−relocs |
ファイルが再配置セクションを持っている場合、その内容を表示します。 |
−u |
−−unwind |
ファイルが巻き戻しセクションを持っている場合、その内容を表示 し ま す。 現在、 IA64 ELF ファイルの巻き戻しセクションだけがサポートされ ています。 |
−u |
−−unwind |
ファイルが巻き戻しセクションを持っている場合、その内容を表示 し ま す。 現在、 IA64 ELF ファイルの巻き戻しセクションだけがサポートされ ています。 |
−d |
−−dynamic |
ファイルが動的セクションを持っている場合、その内容を表示します。 |
−V |
−−version−info |
ファイルにバージョンセクションが存在する場合、その内容を表示 し ま す。 |
−A |
−−arch−specific |
ファ イ ル中にアーキテクチャ固有情報が存在する場合、それを表示しま す。 |
−D |
−−use−dynamic |
シンボルを表示する時に、シンボルセクションではなく動的セクションに あるシンボルテーブルを使うようにします。 |
−x <number> |
−−hex−dump=<number> |
指定されたセクションの内容を 16 進ダンプの形式で表示します。 |
−w[liaprmfFso] |
−−debug−dump[=line,=info,=abbrev,=pubnames,=ranges,=macro,=frames,=frames−interp,=str,=loc] |
ファイルにデバッグセクションが存在すれば、その内容を表示します。こ のスイッチに続いてレターあるいは単語のひとつを指定すると、それらの 指定されたセクションで発見されたデータのみがダンプされます。 |
−I |
−−histogram |
シンボルテーブルを表示する時にバケットリストの長さのヒストグラムを 表示します。 |
−v |
−−version |
readelf のバージョン番号を表示します。 |
−W |
−−wide |
80 桁に収まるようには行ブレークしません。デフォルトでは、64 ビット ELF ファイルに対し、 readelf はセクションヘッダとセグメントリスト 行が 80 桁に収まるように出力行をブレークします。本オプションを指定 す る と、readelf は、各セグメントに対応する各セクションヘッダを 1 行に 1 個ずつ表示します。これは 80 桁より広い端末においてはるか に 読み易いでしょう。 |
−H |
−−help |
readelf が解釈するコマンドラインオプションを表示します。 |
objdump(1)と、binutils の Info エントリ。 |
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