send-pr − サポートサイトに Problem Report (PR) を送る。 |
send-pr [ site ] [ −f problem-report ] [ −t mail-address ] |
[ −P ] [ −L ] [ −s
severity ] [ −V ] |
send-pr は、サポートサイトに対して、 problem report (PR) を送るために使 うツールです。大抵の場合は正しい site がデフォルトとなっている は ず で す。 この引数は、問題のカテゴリに対して責任をもつサポートサイトを指し示 します。いくつかのサイトはデフォルトとしてローカルアドレスを使ってい る ことでしょう。 site は、 aliases(5) を使って定義されます。 send-pr を実行すると、エディタが起動され、用意されているテンプレートが (いくつかのフィールドにもっともらしいデフォルトの値をあてはめてから) 読 み 込 ま れ ま す。 エディタを終了すると、 send-pr は、サポートサイトの Problem Report Management System (GNATS) に書き込み終えた書式をメールで 送ります。サポートサイトでは、PR に唯一の番号を割り当てて、その問題のカ テゴリと submitter-id とともに、GNATS データベースに保存して い ま す。 GNATS は PR を受理したこと知らせるために、問題のカテゴリの引用と PR 番 号とを自動的に返送します。 PR がすぐに処理されるようにするためには、問題の属す領域を識別するため、 指定可能カテゴリから一つを選んで記入する必要があります。(カテゴリの一覧 は ‘send-pr -L’ で見ることができます。) 問題の記述がより正確であり、提供される情報がより完全であればあるほ ど、 サポートチームは問題をそれだけ早く解決することができます。 |
−f problem-report |
す で に 記入した PR ファイルを problem-report に指定できます。 send-pr はエディタを起動せずに指定したファイル を 送 り ま す。 problem-report が ‘−’ のときは send-pr は、標準入力から読み込み ます。 |
−s severity |
PR の重大度を、 severity と指定します。 |
−t mail-address |
PR を送るサイトのメールアドレスを変更します。デフォルトのメール ア ドレスは、デフォルトサイトのものが使われます。特殊な状況を除 き、このオプションではなく、 site 引数を使って下さい。 |
−c address |
address を、メッセージの Cc: ヘッダ中に入れます。 |
−a file |
指定した file を Fix: 節にコピーします。バイナ リ ファ イ ル は uuencode されます。 |
−P |
環境変数 PR_FORM で指定されたテンプレートを標準出力に出力し ます。 PR_FORM が定義されていないときは、標準のブランク PR テン プレートが出力されます。メールは送られません。 |
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−L |
指定可能なカテゴリの一覧が表示されます。メールは送られませ ん。 |
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−V |
send-pr のバージョン番号を表示します。 −−version 指定でも表 示可能です。 |
注: PR を提出するためには、PR を直接メールするのではなく、 send-pr を使 いましょう。テンプレートと send-pr の両方を使うことによって、必要な情報 のすべてがサポートサイトに確実に届きやすくなります。 |
advocacy |
支持 WWW ページ用。何に使うのか今は不確かです。 |
alpha |
Alpha プロセッサ固有の問題。 |
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amd64 |
AMD64 プロセッサ固有の問題。 |
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bin |
システムの実行形式の修正または拡張。 |
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conf |
システムの設定ファイルの修正または拡張。 |
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docs |
マニュアルページまたは他の文書の修正または拡張。 |
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gnu |
GNU 提供ソフトウェアの修正または拡張。 |
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i386 |
Intel x86 プロセッサ固有の問題。 |
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ia64 |
Intel ia64 プロセッサ固有の問題。 |
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java |
Java 関連の問題。 |
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kern |
アーキテクチャ独立カーネルソースの修正または拡張。 |
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misc |
他のカテゴリにあてはまらない問題。 |
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ports |
ports collection の修正または拡張 (新規 ports を含みま す)。 |
powerpc |
PowerPC プロセッサ固有の問題。 |
sparc64 |
SPARC プロセッサ固有の問題。 |
standards |
標準への適合に関する件。 |
www |
FreeBSD ウェブサイトの変更または向上。 |
環境変数 EDITOR
は、テンプレートを編集する際に使用するエディタを指定 し
ます。 環 境変数 MAIL_AGENT が設定されていれば、 problem
report の送信時に起動 される実行形式の、パス +
コマンド行引数として使用され ま す。 (problem report
は標準入力として渡されます)。 環境変数 PR_FORM が設定されていれば、その値は編集する PR のテンプレート のファイル名として使われます。部分的に埋められた記入書 式 ( た と え ば、identification フィールドがすでに完成した書式など) を使って始めよう とする場合に、この環境変数を使うことができます。 |
プログラムが容易に PR を扱うことができるようにするため、 PR はある形 式 に従っている必要があります。以下のガイドラインを覚えておきましょう: |
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それぞれの PR には 一つの問題だけを記述しましょう。 |
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フォローアップメールには、自動返送されて来るメールと同じサブジェ クトを使いましょう。サブジェクトは、カテゴリ、PR 番号、もともとの概 要 ( synopsis ) 行から構成されています。これによってサポートサイト は、複数のメールメッセージをある PR に関連付けることができ、また そ れらを自動的に記録することができます。 |
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サブジェクトや、概要の行はできるだけ正確に記入するようにしましょ う。 |
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サブジェクトの行と概要の行は機密扱いになりません。公開扱いのバグ リ ストがサブジェクトと概要の行から編集生成されるからです。機密情報 はここに書かないでください。 |
詳しくは、GNU Info ファイルの send-pr.info か、RP について詳しく書か れ て いる Reporting Problems With send-prのドキュメントなどを参照してくだ さい。 |
小さなサンプルコードを送りましょう。大きなテストケースや問題 の ソー ス コー ドを送りたい場合には、サポートサイトに連絡を取り、指示に従ってくだ さい。 |
/tmp/p$$ |
編集しているときに使う PR のコピー |
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/tmp/pf$$ |
テスト目的で使う、空の PR テンプレートコピー |
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/tmp/pbad$$ |
却下された PR のファイル |
send-pr のフィールドを記入するための Emacs ユーザ イ ン タ フェー ス が send-pr の配布物に含まれます( M-x send-pr で起動します)。コンフィギュ レーションとインストールのための情報は、 send-pr.info もしくは配布物 の 最 上 位 ディレクトリにある ASCII ファイル INSTALL を参照してください。 Emacs LISP のテンプレートファイルは send-pr-el.in で あ り、 こ れ を send-pr.el としてインストールします。 |
インストール手順を知るためには send-pr.info か INSTALL を参照してくださ い。 |
Reporting Problems Using send-pr (GNU Info ファイル send-pr.info として もインストールされます) |
Jeffrey Osier, Brendan Kehoe, Jason Merrill, Heinz G. Seidl (Cygnus Support) |
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