size − セクションサイズと全体のサイズを表示する |
size [−A│−B│−−format=compatibility] [−−help] [−d│−o│−x│−−radix=number] [−t│−−totals] [−−target=bfdname] [−V│−−version] [objfile...] |
GNU の size ユーティリティは、引数リスト中の各オブジェクトファイル objfile に対し、そのセクションサイズ −−− 及び全体サイズ −−− を表示し ま す。 デ フォ ル ト では、各オブジェクトファイルないしアーカイブ中の各モ ジュールごとに 1 行ずつ出力します。 objfile... は、検査対象のオブジェクトファイルです。なにも指 定 し な い と、"a.out" ファイルが使用されます。 |
コマンド行オプションは次の意味を持ちます: |
−A |
||
−B |
−−format=compatibility |
これらのオプションの 1 つを用いて、 GNU size の出力形式を、System V の size 形式風にす る ( −A 又 は −−format=sysv を 用 い る) か、Berkeley の size 形式風にする ( −B 又は −−format=berkeley を用 いる) かを選択します。デフォルトは Berkeley 形式に似た 1 行 フォー マットです。 次の例は、Berkeley (デフォルト) フォーマットの size の出力です: $ size --format=Berkeley ranlib size text data bss dec hex filename 294880 81920 11592 388392 5ed28 ranlib 294880 81920 11888 388688 5ee50 size 同じデータですが、System V 規約に近い形式で表示しています: $ size --format=SysV ranlib size ranlib : section size addr .text 294880 8192 .data 81920 303104 .bss 11592 385024 Total 388392 size : section size addr .text 294880 8192 .data 81920 303104 .bss 11888 385024 Total 388688 |
−−help |
利用可能な引数及びオプションの要約を表示します。 |
−d |
||
−o |
||
−x |
−−radix=number |
こ れらのオプションの 1 つを用いて、各セクションのサイズを 10 進数 (−d 又は −−radix 10)、 8 進数 (−o 又は −−radix 8)、 16 進数 (−x 又 は −−radix 16) で表示するようにします。 −−radix=number 形式では、3 種類の値 (8, 10, 16) のみサポートされています。全体サイズは常に 2 種 類 の基数で表示されます。 −d 又は −x を指定した場合は 10 進数と 16 進数、 −o の場合は 8 進数と 16 進数です。 |
−t |
−−totals |
列挙した前オブジェクトの総計を表示します (Berkeley フォーマット で の列挙モードのみ)。 |
−−target=bfdname |
objfile に対し、特定のオブジェクトコードフォーマット bfdname を指 定します。この指定は必要ないかもしれません。 size コマンドは多くの フォーマットを自動的に認識します。 |
−V |
−−version |
size のバージョン番号情報を表示します。 |
ar(1), objdump(1), readelf(1), Info の binutils エントリ。 |
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