tfmtodit − groff −Tdvi で用いるフォントファイルを作成する |
tfmtodit [ −sv ] [ −ggf_file ] [ −kskewchar ] tfm_file map_file font |
コマンドラインオプションとパラメータの間に、空白を置くことが可能です。 |
tfmtodit は、 groff −Tdvi で 用いるフォントファイルを作成します。 tfm_file は、フォント作成に用いる TeX のフォントメトリックファイル名 で す。 map_file は groff での文字名を記述したファイルです。このファイルの 各行は、下記のフォーマットから成ります。 |
n c1 c2 ... |
n はフォント中の十進数で表した文字の位置、 c1, c2,... はそ の 文 字 の groff 上の名前です。 tfm ファイルに存在しても groff 上では名前を持たな い文字は、 groff フォントファイルに名前のない文字として出力され ま す。 font は、出力する groff フォントファイル名です。 特 殊なフォント (カレントフォントの中に文字が見つからない場合に検索され るフォント) に対しては −s オプションを指定する必要があります。 特 殊 な フォントは DESC ファイルの fonts コマンドで列挙します。特殊なフォント以 外は列挙する必要はありません。 troff がそのフォントを最初に使用したとき に自動的にマウントできるからです。 数式を適切に処理するために、groff は tfm には含まれないフォントメトリッ ク情報を必要とします。 TeX は数式用のイタリックフォントを使 用 し ま す が、groff で は、通常のイタリックフォントを数式にも使用するからです。 groff が必要とする情報は、Metafont の Computer Modern fonts に お け る math_fit マクロの 2 つの引数によって与えることができます。 Metafont は 通常、テキストフォント ( math_fitting が false) の処理中、これらの引 数 を無視します。 cm.base を作成するときに以下の定義を cmbase のあとにロー ドすることによって、テキストフォントのフォントメトリック情報を gf ファ イル中に出力するように Metafont に指示できます。 |
def ignore_math_fit(expr left_adjustment,right_adjustment) = special "adjustment"; numspecial left_adjustment*16/designsize; numspecial right_adjustment*16/designsize; enddef; |
EC フォントファミリでは、 exbase の後で次の定義をロードしてください ( ローカルに exbase.mf をパッチするのが一番簡単でしょう): |
def ignore_math_fit(expr left_adjustment,right_adjustment) = ori_special "adjustment"; ori_numspecial left_adjustment*16/designsize; ori_numspecial right_adjustment*16/designsize; enddef; |
この変更された cm.base または exbase を使って作成された gf ファイ ル は −g オプションで指定します。 −g オプションは、 math_fitting が true に設 定されたフォントに対しては使用してはいけません。 |
−v |
バージョン番号を表示します。 |
||
−s |
特殊なフォントであることを指定します。フォントファ イ ル に special コマンドを追加します。 |
||
−kn |
フォント中の skewchar (斜めになった文字) の位置を指定しま す。 n は整数で、10 進数か、 0 で始まる 8 進数か 0x で始まる 16 進 数で指定します。本オプションで指定された文字がカーニング処理 の 2 文字目にきた場合、カーニングを行わないようになります。 |
−ggf_file |
Metafont で生成された gf ファイル gf_file を指定します。この gf ファイルは special コマンドと numspecial コマンドを含み、追加の フォントメトリック情報を与えます。 |
/usr/share/groff_font/devdvi/DESC |
デバイス記述ファイル |
||
/usr/share/groff_font/devdvi/F |
フォント F のためのフォント記述ファ イル |
groff(1), grodvi(1), groff_font(5) |