ADJTIME(2) FreeBSD システムコールマニュアル ADJTIME(2)
名称
adjtime − システムクロックとの同期化ができるように時刻を訂正する |
ライブラリ
標準 C ライブラリ (libc, −lc) |
書式
#include <sys/time.h> int |
adjtime(const struct timeval *delta, struct timeval *olddelta); |
解説 |
adjtime() システムコールは、 gettimeofday(2) が返すようなシステム時刻を微 調整します。時間値 delta で指定された時間だけシステム時刻を進ませる、また は遅らせます。 delta が負の場合、訂正が完了するまでクロックをよりゆっくり と増加させることによってクロックを低速化します。 delta が正の場合は通常よ り大きな増分を使用します。訂正を実行するために使用されるずれは、一般には 1 パーセントの割合です。これにより、時刻は常に単調増加関数となります。以 前の adjtime() 呼び出しによる時刻訂正が、再び adjtime() が呼び出された時 に完了していない可能性があります。 olddelta が nil でない場合、指し示され ている構造体は、以前の呼び出しからの、依然として訂正する必要のあるマイク ロ秒単位の数が戻り時に格納されているでしょう。 この呼び出しは、ローカルエリアネットワーク内のコンピュータのクロックを同 期するタイムサーバが使用することがあります。このようなタイムサーバはマシ ンのクロックを低速化、または高速化して、それらを平均ネットワーク時刻にし ます。 adjtime() システムコールはスーパユーザに限定されています。 |
戻り値
関数 adjtime() は、処理が成功すると値 0 を返します。そうでない場合、値 -1 が返され、グローバル変数 errno が設定されてエラーを示します。 |
エラー
adjtime() システムコールは次の場合に処理を失敗します: |
[EFAULT]
引数は、プロセスに割り当てられたアドレス空間の範囲外を 指しています。 [EPERM] 関連項目 |
R. Gusella and S. Zatti, TSP: The Time Synchronization Protocol forUNIX 4.3BSD.
歴史
adjtime() システムコールは 4.3BSD で登場しました。 FreeBSD 10.0 June 4, 1993 FreeBSD 10.0 |