IICBUS(4) FreeBSD カーネルインタフェースマニュアル IICBUS(4)
名称
iicbus − I2C バスシステム |
書式
controller iicbus0 |
controller iicbb0 |
device iic0 at iicbus? |
device ic0 at iicbus? |
device iicsmb0 at iicbus? |
解説 |
様々な I2C デバイスを制御し種々の I2C コントローラを利用するドライバを実 装するため、 iicbus システムは、単一形態で、モジュール化された、アーキテ クチャに依存しないシステムを提供します。 |
I2C
I2C は相互統合回路バス (Inter Integrated Circuit bus) の略称です。 I2C バ スは Philips semiconductors によって 1980 年代の初期に開発されました。そ の目的は TV セットにおいて CPU と周辺チップの接続を容易にするためのもので した。 バスは物理的には、 2 つのアクティブワイヤと 1 つのグランドへの接続から構 成されます。アクティブワイヤである SDA と SCL はどちらも双方向のもので す。 SDA は シリアルデータラインであり、SCL はシリアルクロックラインで す。 バスに接続されるすべてのコンポーネントは、それが CPU、LCD ドライバ、メモ リもしくは複雑な機能を持ったチップであれば、ユニークなアドレスを持ちま す。これらの各々のチップは、その機能に応じて、受信側としても送信側として も (またその両方としても) 動作することができます。明らかに LCD ドライバは 受信側だけでしょうし、メモリや I/O チップは送信側と受信側の両方になるで しょう。さらに 1 つ以上のバスマスタが存在します。 バスマスタはバス上に命令を発行するチップです。 I2C プロトコル仕様では、バ ス上のデータ転送を開始させる IC がバスマスタであるとされています。その時 点では、全ての他のコンポーネントはバススレーブとみなされます。すでに述べ たように、IC バスはマルチマスタバスです。これはデータ転送を開始させること のできる IC を 1 つ以上接続することができることを意味しています。 |
デバイス
いくつかの I2C デバイスドライバが使用可能です。 デバイス 説明 |
インタフェース
I2C プロトコルはハードウェアによってもソフトウェアによっても実装すること ができます。ソフトウェアインタフェースは、通常は 2 つの抵抗によって駆動さ れる 2 本の信号線からなる非常に単純なハードウェアにのみ依存しています。 ハードウェアインタフェースはもっとインテリジェントなものであり、 I2C プロ トコルにしたがってバスに書かれた 8 ビット文字データを受け取ります。 I2C インタフェースはバス上でスレーブデバイスとして振る舞うことができ、 I2C プロトコルのマルチマスタ能力のおかげで自動的に双方向通信を行うことが できます。 いくつかの I2C インタフェースが使用可能です。 インタフェース 説明 |
関連項目
歴史
iicbus マニュアルページは FreeBSD 3.0 で最初に登場しました。 |
作者
このマニュアルページは Nicolas Souchu が書きました。 FreeBSD August 6, 1998 FreeBSD |