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MCD(4) FreeBSD/i386 カーネルインタフェースマニュアル MCD(4)

名称

mcd − Mitsumi CD-ROM ドライバ

書式

device mcd0 at isa? port 0x300 bio irq 10

解説

mcd ドライバは Mitsumi 製 CD-ROM プレイヤに対して、データとオーディオのイ ンタフェースを提供します。 CD-ROM プレイヤは、Mitsumi 専用のコントローラ ボードの 1 つを経てISA バスに接続されていることが必要です。サポートされて いるコントローラボードは LU002S, LU005S, FX001, そして一般的な FX001D で す。

mcd ドライバはディスク固有の ioctl() コマンド、すなわち DIOCGDINFO, DIOCGPART, DIOCWDINFO, DIOCSDINFO, コマンドに対して応答します。他のディス ク固有の ioctl() コマンドにはエラーを返すものもあるでしょう。

mcd ドライバは、特別な CD-ROM ioctl() コマンドに対しても応答します。これ らのコマンドは、CD-ROM プレイヤのオーディオ機能を制御します。コマンドは次 の通りです:

             CDIOCREADSUBCHANNEL

ディスクを再生中の現在の状態におけるサブチャネ ルの情報を取得します。
CDIOCREADTOCHEADER
目次ヘッダを取得します。
CDIOCREADTOCENTRYS
全ての目次を取得します。
CDIOCPLAYTRACKS
指定された位置において、オーディオ再生を始めま す。
CDIOCPLAYBLOCKS
EINVAL エラーで失敗します。
CDIOCPLAYMSF
指定された位置において、オーディオ再生を始めま す。
CDIOCRESUME
あらかじめ一時停止したディスクの再生をレジュー ムします。
CDIOCPAUSE
ディスクの再生を一時停止します。
CDIOCSTART
ディスク再生を始めます。
CDIOCSTOP
あらかじめ再生中のディスクを停止します。
CDIOCEJECT
ディスクトレーをオープンします (クローズするコ マンドはサポートされていません)。
CDIOCRESET
あらゆる再生を停止し、Mitsumi コントローラボー ドをリセットします。
CDIOCSETDEBUG
カーネルは mcd ドライバについてのデバッグメッ セージをコンソールに出力します。
CDIOCCLRDEBUG
カーネルは mcd ドライバについてのデバッグメッ セージの出力を終了します。

上記で定義した ioctl() コマンドは mcd ドライバがサポートするコマンドだけ です。( CDIOCSETVOL や CDIOCSETSTERIO のような) CD-ROM 関連 ioctl() コマ ンドも存在しますが、そのようなコマンドはドライバの将来のバージョンでサ ポートされるかも知れません。

関連ファイル

       /dev/(r)mcd0a

ディスク上の BSD パーティションにアクセスします。通 常、CD-ROM ディスク上に存在するファイルシステムは単一で す。
/dev/(r)mcd0c
raw デバイスにアクセスします。

mcd ドライバのキャラクタモードデバイスは、オーディオ機能に限定してアクセ スするために使うべきです。データ機能にアクセスすると、性能がひどく悪いか らです。

ドライバの現在のバージョンは、生成されたあらゆる IRQ に対して割り込みハン ドラを保持しているにもかかわらず、インタフェースボードの DMA と IRQ 機能 のどちらも用いていません。ともかく DMA 機能がサポートされるまで、ボードの 生成する割り込みだけはドライバによってサポートされません。

関連項目

/usr/include/sys/cdio.h

作者

ドライバは Holger Veit (データ部分) 及び
Brian Moore (オーディオ部分) が書きました。それに対する変更が
Gary Clark II,
Andrew A. Chernov,
Jordan K. Hubbard によって提供されました。

歴史

mcd ドライバは FreeBSD 1.0 で最初に登場しました。

FreeBSD 2.0 December 8, 1994 FreeBSD 2.0

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