NPX(4) FreeBSD/i386 カーネルインタフェースマニュアル NPX(4)
名称
npx − 数値演算コプロセッサとエミュレータ |
書式
options MATH_EMULATE |
device npx0 at isa? port IO_NPX tty irq 13 |
解説 |
npx ドライバは、システムに数値演算コプロセッサがあれば、それを利用できる ようにします。拡張数値演算機能 (NPX) は、 486DX CPU を使ったシステムや、 387 または 487SX コプロセッサを使ったシステムに存在します。 npx ドライバ は NPX が存在するか否かに関わらず、システムが正常に動作するために必要で す。 もし NPX がシステムに存在しない場合には、カーネル設定ファイルに "MATH_EMULATE" オプションが記述されていることが必要です。これにより、通常 は NPX で実行される命令がサポートされます。システムに NPX が存在せず、 カーネルが数学エミュレーションを付けずに構築されている場合には、システム は起動しません。 |
警告
エミュレータは NPX コプロセッサと比べて非常に遅いです。そのため、エミュ レータを使わなければならないときには、浮動小数点演算の性能が悪くなりま す。 |
バグ
たくさんあります。特に安っぽいマザーボード上で使った時にはそうです。 NPX から CPU への割り込みラインが正しく結線されていないマザーボードがありま す。もしこのような場合に、システムが常に正常な動作をすることを望むなら ば、エミュレータを使うことが必要です。 超越関数命令のエミュレーションは不正確です。それ以外の命令のエミュレー ションも怪しいです。 FreeBSD August 28, 1993 FreeBSD |