ssc(4)

ssc − ‘スーパ SCSI’ ドライバ

pseudo-device ssc

解説

ssc ドライバは、以前に SCSI デバイスが 1 つも検出されなかった場合に使用さ れるアクセスポイントを、SCSI ドライバのコード内部に提供します。これは、外 部 SCSI デバイスしか持っていないシステムにとっては便利なものです。こうし た SCSI デバイスはブート時に電源が切れているかもしれないからです。

‘scsi user’ 、すなわち su(4) 疑似デバイスが ssc には使われるため、su デバ イスも設定していなくてはなりません。

ssc 疑似デバイスには、設定パラメータはありません。

ssc ドライバは、ただ 1 つ自分自身の SCIOCADDR を持っています。この ioctl は、 /dev/ssc をオープンした後に使用しなくてはなりません。また、この ioctl よりも前に他の ioctl コールを発行してはいけません:

      #include <sys/scsiio.h>

      int
      ioctl(int fd, SCIOCADDR, struct scsi_addr *data)

fd は、 open(2) が返す識別子を表し、 data は要求に合わせて設定された scbus, target, lun フィールドを持っていなくてはなりません。この ioctl は、次に呼ばれる ioctl が影響を与えるデバイスを任意に変更するために使用で きます。

その他の ioctl はすべて直接 su(4) 疑似デバイスドライバに渡されます。その 際、最新の SCIOCADDR ioctl コールで設定された Bus, Target, Lun フィールド を使用します。

‘スーパ SCSI’ ドライバをアクセスするのに使われるデバイスファイ ルです。

診断

SCIOCADDR ioctl を発行するよりも前に別の ioctl を発行しようとすると、 ENXIO が返されます。そうでない場合は、該当の ioctl は直接 su(4) ドライバ に送られます。

open(2), su(4), scsi(8)

ssc は、最初に FreeBSD 2.0.5 で登場しました。

FreeBSD December 29, 1997 FreeBSD