本キーワードにより、システム設定セクションが開始します。パラメー
タを伴ってはなりませんし、1
度のみ使用可能です。本キーワードは必
須です。次のキーワードは、システム設定セクション内で有効です:
acctall
本パラメータを on に設定すると、ローカルサイトが課金
されてない場合や、課金情報が利用不能だったり課金情報
を申し込んでいない場合でも、アカウンティング情報が書
き込まれます。(省略可能)
acctfile
キーワード useacctfile (後述) が on
に設定されたとき
に使用されるアカウンティングファイルの名前を指定しま
す。システムキーワード rotatesuffix を参照してくださ
い。本キーワードを指定しないと、システムデフォルトが
使用されます。(省略可能)
add-prefix
on に設定されると、着呼番号に対して「番号の型」指示
子が検索され、後述の prefix-national と
prefix-international キーワードに指定されるように番
号が調整されます。本キーワードを指定しないと、システ
ムデフォルト (off) が使用されます。 (省略可能)
aliasing
本パラメータが on に設定されると、電話番号から名前へ
のエイリアス処理が有効にされます (後述の aliasfile
キーワードも参照)。デフォルトは off です。(省略可能)
aliasfile
aliasing キーワードによりエイリアス処理が有効にされ
たときに isdntel(1) ユーティリティと共有される、電話
番号から名前へのエイリアスデータベースファイルの名前
を指定します。 (省略可能)
beepconnect
全画面モードにおいて、本パラメータが on に設定される
と、呼の接続または切断時にベルを鳴らします。
extcallattr
本パラメータが on に設定されると、拡張の発呼者属性で
ある「スクリーニング指示子」と「プレゼンテーション指
示子」がログファイルに書き込まれます。デフォルトは off
です。(省略可能)
holidayfile
祭日の日付を含む、祭日ファイルの名前を指定します。本
ファイルは valid キーワードと共に使用して、祭日の日
付を検索に使用します。(省略可能)
isdntime
本パラメータが on に設定されると、(提供されるならば)
交換局から得られる日付/時刻情報をログファイルに書き
込みます。デフォルトは off です。(省略可能)
mailer
本キーワードは、コマンドラインで "-s"
フラグにてサブ
ジェクトを指定可能な、メールプログラムのパス/名前を
指定するために使用します。 isdnd.rc の致命的エラーに
よる終了の場合、キーワード mailto で指定される管理者
宛へのメール送信に、このプログラムが使用されます。 (
省略可能)
mailto
本キーワードは、 isdnd.rc の致命的エラーによる終了の
場合に通知を受ける人の電子メールアドレスを指定するた
めに使用します (キーワード mailer も参照してくださ
い)。 (省略可能)
monitor-allowed
本パラメータが on または yes
に設定されると、ローカ
ルマシンまたはリモートマシンを介した監視が有効になり
ます。本パラメータは省略可能であり、デフォルトで off
に設定されます。
monitor-port
リモート監視用の TCP ポート番号を設定します。本整数
パラメータは省略可能であり、デフォルトでポート 451
に設定されます。
monitor
本キーワードは、ローカルソケット名または、リモート監
視用にホストまたはネットワークを指定します。 monitor
の指定は次のいずれかです:
ローカル (UNIX ドメイン) ソケット名
文字 "/" で開始する必要があります。例:
/var/run/isdn-monitor
ドット付き 4 つ組のホスト指定
例: 192.168.1.2
ドット付き 4 つ組のネットワークアドレスとネットマ
スク
例: 192.168.1.0/24
解決可能なホスト名
例: localhost
解決可能なネットワーク名とネットマスク
例: up-vision-net/24
monitor-access
本キーワードは、以前使用した monitor キーワードのア
クセス権限を指定します。サポートされているアクセス権
限は次の通りです:
fullcmd
restrictedcmd
channelstate
logevents
callin
callout
prefix-international
add-prefix スイッチ (前述) と組み合わせることによ
り、国際番号タグ付きの着呼番号に対するプレフィックス
番号文字列を指定します。エイリアスが使用された場合、
それらも相応に調整されます。 (省略可能)
prefix-national
add-prefix スイッチ (前述) と組み合わせることによ
り、国内番号タグ付きの着呼番号に対するプレフィックス
番号文字列を指定します。エイリアスが使用された場合、
それらも相応に調整されます。 (省略可能)
ratesfile
料金ファイルの名前を指定します。本キーワードが省略さ
れた場合、システムデフォルトが使用されます。(省略可 能)
regexpr
本キーワードは、正規表現を指定するために使用されま す。 1
度以上、コンパイル時依存の回数 (現在、ソース における MAX_RE
の定義では 5 回) まで指定することが 可能です。
指定した全正規表現は実行時にログ文字列と比較され、
マッチした場合には、ログテキストをパラメータとしてプ
ログラムが実行されます (後述のキーワード regprog も
参照)。
正規表現の指定方法については、 re_format(7) と regex(3)
を参照してください。 拡張正規表現の書式がサ
ポートされています。
ヒント: 設定ファイルのパーザが不適切に解釈することを
避けるために、式を適切にクォートする必要があるかもし
れません。 (省略可能)
regprog
本キーワードは、対応する正規表現がログ文字列にマッチ
した場合に実行される、プログラムの名前を指定するため
に使用されます。 isdnd は、パス /etc/isdn
以下でプロ
グラムを見付けられるものと期待します。このパスは、本
キーワードのパラメータとして指定された文字列の前に付
けられます。 (省略可能)
rotatesuffix
ログファイルおよびアカウンティングファイルの改名に使
用するサフィックスを指定します。 rotatesuffix が使用 され
USR1 シグナルが isdnd に送られた場合、ログファ
イルとアカウンティングファイルは、閉じられて再度開け
られることに加え、元の名前に rotatesuffix 文字列を後
置した名前に改名されます。本キーワードを省略すると、
ログファイルは単に閉じられて再度開けられます。これは
またデフォルト時の動作です。(省略可能)
rtprio
isdnd が実行されるリアルタイム優先度を、0 〜 31 の範
囲の整数値で指定します。 0 は最高の優先度です。本
キーワードは省略可能です。指定しない場合、 isdnd の
処理優先度はまったく修正されません。( rtprio(1) も参
照)。本キーワードは、 isdnd.rc を -DUSE_RTPRIO 付き
でコンパイルした場合にのみ利用可能です。
useacctfile
本パラメータが on に設定された場合、(利用可能な場合)
課金情報とアカウンティング情報がアカウンティングファ
イルに書き込まれます。(省略可能)
controller
本キーワードは、コントローラ設定セクションを開始します。パラメー
タを持ってはなりませんし、各コントローラに対して 1
回使用可能で
す。本キーワードは省略可能です。次のキーワードが、コントローラ設
定セクションで有効です:
protocol
本キーワードは、コントローラが接続された S0 バスの D
チャネルプロトコルの設定に使用されます。次のパラメー
タが、現在サポートされています:
dss1
ITU 勧告 Q.921 および Q.931 に従う、 DSS1 または所謂
"Euro-ISDN" D チャネルプ ロトコル。
d64s
単一 B チャネル付き ISDN リースライン ( ドイツでは所謂
D64S)。
firmware
本キーワードは、 firmware=/path/to/file のように使用
し、 iavc ドライバがサポートする能動的なコントローラ
(AVM B1, T1) にファームウェアをダウンロードします。
本キーワードは全コントローラタイプでサポートされてお
り、指定したファイルを引数として I4B_CTRL_DOWNLOAD ioctl
を起動します。能動的および受動的な両方のアダプ
タを装備するシステムで、受動的なカードが最初に検出さ
れるものでは、正しいファームウェアを正しいアダプタに
ダウンロードするために、ダミーの ‘controller’
エント リが受動的なカード用に必要です。
entry
本キーワードにより、単一の設定エントリが開始します。パラメータを
伴ってはなりません。本キーワードは、少なくとも 1
度は使用する必要
があります。次のキーワードは、エントリセクション内で有効です:
answerprog
本キーワードは、着信電話接続が設定エントリにおいて
answer を指定した場合に実行される、プログラムの名
前を指定するために使用されます。デフォルト名は answer
です。 isdnd は、パス /etc/isdn 以下でプロ
グラムを見付けられるものと期待します。このパスは、
本キーワードのパラメータとして指定された文字列の前
に付けられます。 (省略可能)
alert
呼 (call) を受け付ける前に待つ秒数を指定するために
使用します。本キーワードは、電話着呼 (dialin-reaction =
answer) のためにのみ指定可能で
す。留守番マシンが実行を開始する前に、電話の着呼 (incoming
call) を受け付ける機会を持つために使用し
ます。本パラメータの最小値は 5 秒であり、パラメー
タの最大値は 180 秒です。 (省略可能)
b1protocol
本接続に使用される B チャネルのレイヤ 1 プロトコル
です。本キーワードは必須です。現在設定可能な値は次
の通りです:
hdlc
HDLC フレーミング。
raw
フレーミングを行わない (電話通信のために使 用)。
bcap
本接続に対し、特殊な運搬 (bearer) ケーパビリティを
使用します。本キーワードは省略可能です。
dov 以外の値は、 b1protocol キーワード
(上述) で設 定された運搬ケーパビリティを設定することになりま
す。現在使用可能な設定値は次の通りです:
dov
この接続は Dov (データオーバボイス) 接続で
す。 b1protocol キーワードは hdlc に設定す
る必要があります。この機能は試験的であり、
発呼においてのみ動作します。
budget-calloutperiod
秒単位で時間を指定します。この期間内は、
budget-calloutncalls で指定された回数の呼が成功を
許されますが、これを越える発呼は残りの期間ブロック
されます。 (省略可能)
budget-calloutncalls
budget-calloutperiod の期間に許された発呼数。(省略
可能)
budget-calloutsfile
成功した発呼数が書き込まれるファイルのパスとファイ ル名。
isdnd の起動時にファイルが存在する場合、内
容は保存されます。ファイルの書式は、起動時刻、最後
の更新時刻、呼の数です。 (省略可能)
budget-calloutsfile-rotate
on に設定すると、毎晩次の日にファイルを更新しよう
とする機会に、新規ファイルに budget-calloutsfile
を回転します。前日の統計情報が budget-calloutsfile
で指定されるファイル名にハイフンと新しい日付 (!)
が付けられたファイルに書き込まれます。 (省略可能)
budget-callbackperiod
budget-callbackncalls
budget-callbacksfile
budget-calloutsfile-rotate
前述の budget-calloutperiod,
budget-calloutncalls, budget-calloutsfile,
budget-calloutsfile-rotate を
見てください。リモートサイトへのコールバックに使用
される予算を指定します。
callbackwait
リモートサイトからの呼を切ってからリモートサイトに
コールバックするまでに待つ秒数です。(省略可能)
calledbackwait
ローカルサイトがリモートサイトを呼び出した後、リ
モートサイトがローカルサイトにコールバックするまで
に待つ秒数です。(省略可能)
clone
指定した既存エントリの内容を現在のエントリへコピー
します。この機能を使う場合、新規エントリ固有の
‘name’ と ‘usrdeviceunit’
の値は最低限現在のエント リに指定してください。
connectprog
接続確立後でアドレスネゴシエーション完了後 (すなわ
ち接続が使用可能時) に実行するプログラムを指定しま す。
isdnd.rc はパス /etc/isdn 以下でプログラムを
見付けられるとを期待し、本キーワードに指定したパラ
メータの前にこのパスを付けます。接続および切断で指
定するプログラムは、次のコマンドライン引数を取りま す: -d
(デバイス) -f (フラグ) [ -a (アドレス) ] 場 所
デバイスはデバイス名であり、例えば "isp0" で す。
フラグは接続アップ時には "up" であり、インタ
フェースがダウン状態になった場合は "down" です。
アドレスはインタフェースに割り当てられたアドレスで
あり、ドット付き 4 つ組の IP アドレス (省略可 能。isdnd
が分かる場合のみ) です。 (省略可能)
dialin-reaction
着信接続要求を受けた場合にどうするかを指定するため
に使用します。本キーワードは必須です。現在サポート
されているパラメータは次の通りです:
accept
着呼を受け付けます。
reject
着呼を拒否します。
ignore
着呼を無視します。
answer
着信音声呼び出しに対して、留守番電話を 開始します。
callback
リモートサイトが呼び出したとき、その呼
を切ってリモートサイトにコールバックし ます。
dialout-type
本キーワードは、どのタイプのダイヤルアウトモードが
使用されるかを設定します。本キーワードは必須です。
現在サポートされているパラメータは次の通りです:
normal
通常動作。呼を受け付けると思われるリモート
サイトを呼び出します。
calledback
コールバック動作。呼を拒否してから当方に
コールバックするリモートサイトを呼び出しま す。
dialrandincr
ダイヤル時または再ダイヤル時、本パラメータが on に
設定されていると、ダイヤル再試行時間に乱数 (現在 0 〜 3 秒)
が加えられます。 2 つのサイトが同期してダ
イヤルしてしまい、他方もダイヤルしているために双方
がダイヤルする度にビジーを検出するという機会を最小
化します。
dialretries
ダイヤルをあきらめる前に再試行する回数です。(省略 可能)
-1 に設定すると、再試行数は無限になります!
direction
本キーワードは、発信着信・発信のみ・着信のみのいず
れの接続が可能であるかを設定するために使用します。
本キーワードは省略可能であり、デフォルトは inout
です。
現在サポートされているパラメータは次の通りです:
inout
通常動作。接続の確立は、リモートからでも
ローカルからでも可能です。
in
着信接続のみ可能です。
out
発信接続のみ可能です。
disconnectprog
接続が閉じた後に実行するプログラム名です。 isdnd.rc
はパス /etc/isdn 以下でプログラムを見付け
られるとを期待し、本キーワードに指定したパラメータ
の前にこのパスを付けます。 (省略可能)
downtries
失敗する試行回数を指定するために使用します。試行
(=再試行サイクルです!) がこの回数だけ失敗すると、
インタフェースを ( downtime 秒だけ) 無効にします。
(詳細はキーワード usedown を参照)。本キーワードは
省略可能です。
downtime
downtries の設定値の回数の後、インタフェースが無効
化される秒数を設定するために使用されます。 (詳細は
キーワード usedown を参照)。本キーワードは省略可能
であり、デフォルトで 60 秒に設定されます。
earlyhangup
次の課金単位となる前に接続を切るための (保険の) 秒
数を指定します。 (省略可能)
idle-algorithm-outgoing
発呼 (outgoing call) がアイドルであるとき、何時接
続を切るかを判定するのに使用するアルゴリズム。現在
使用可能なアルゴリズムは次の通りです:
fix-unit-size
呼全体を通じて、固定長の課金単位を仮定
する、アイドルアルゴリズムです。
var-unit-size
最初の課金単位後は、時間ベースの課金を
仮定する、アイドルアルゴリズムです。
idletime-outgoing
接続を切る前に発呼がアイドルとなる秒数。(省略可能)
アイドルタイムアウトに 0 を指定すると、この機能を
無効にします。
idletime-incoming
接続を切る前に着呼がアイドルとなる秒数。(省略可能)
アイドルタイムアウトに 0 を指定すると、この機能を
無効にします。
isdncontroller
本エントリの接続に使用される ISDN コントローラ番
号。(必須)
isdnchannel
本エントリの接続に対して使用される ISDN コントロー
ラチャネル番号。ここで明示的にチャネルを選択すると SETUP
メッセージはそのチャネルを要求しますが、リク エストに
望ましい (preferred) (指定チャネルを望む)
とマークするだけであって、排他的 (指定チャネルのみ
受け付ける) とマークするのではありません。よって、
交換局は要求されたチャネル以外を選択することが依然
として可能です! (必須)
isdntxdel-incoming
timeout(9) カーネルサブルーチンに適合する遅延値で あり、
着信 ISDN 接続に対して接続確立が成功した後
に、最初のパケットの送出をこの値だけ遅延させます。
指定単位は 1/100 秒です。ゼロ (0) を指定すると本機
能を無効化します。これがデフォルト値です。本機能は i4bipr(4)
IP over raw HDLC ISDN ドライバ用に実装さ れました
(本ドライバに対してのみ意味を持ちます)。( 省略可能)
isdntxdel-outgoing
timeout(9) カーネルサブルーチンに適合する遅延値で あり、
発信 ISDN 接続に対して接続確立が成功した後
に、最初のパケットの送出をこの値だけ遅延させます。
指定単位は 1/100 秒です。ゼロ (0) を指定すると本機
能を無効化します。これがデフォルト値です。本機能は i4bipr(4)
IP over raw HDLC ISDN ドライバ用に実装さ れました
(本ドライバに対してのみ意味を持ちます)。( 省略可能)
local-phone-dialout
ローカルサイトからダイヤルアウトする場合に使用され
る、ローカルの電話番号。リモートサイトに対してダイ
ヤルアウトするとき、ここで指定した番号が 発番号情 報要素
(Calling Party Number Information Element)
に埋め込まれます。
本キーワードは、 ipr ユーザランドインタフェースの
ために必須です。
local-subaddr-dialout
ローカルサイトからダイヤルアウトする場合に使用され
る、ローカルのサブアドレス。リモートサイトに対して
ダイヤルアウトするとき、ここで指定したサブアドレス が
発番号情報要素 (Calling Party Number Information
Element) に埋め混まれます。
本キーワードは、 ipr ユーザランドインタフェースの
ために必須です。
local-phone-incoming
着呼の宛先を確認するために使用する、ローカルの電話
番号です。リモートサイトがダイヤルインするとき、リ
モートサイトの希望接続先がローカルサイトであること
を確認するために、本番号を使用します。この値は、電
話交換局から得られる 着番号情報要素 (Called Party Number
Information Element) と比較されます。
本キーワードは ipr インタフェースのために必須で
す。
name
その設定エントリにシンボルによる名前を定義します。
全画面表示においてこの名前を使用してリモートサイト
へのリンクを識別しやすくすることと、アカウンティン
グに使用することを目的としています。(必須)
maxconnecttime
最大の接続時間を秒単位で指定します。 B チャネル上
の接続が持続する絶対的な上限を定義するために使用し
てください。 注意: この機能は接続時間を制限するた
めに使用され、接続試行回数は制限し「ません」。使用
する場合、budget 機能も有効にし、接続試行回数も制
限してください (さもないと、回線の接続そして再接続
が永遠に繰り返され、電話会社からの請求書に好ましく
ない影響を与えます)!
ppp-auth-paranoid
no に設定すると、ローカルサイトに起因する接続の信
頼性を、リモートサイトが証明する必要はありません。
デフォルトは yes であり、リモートサイトは常に証明
する必要があります。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対して
ppp-send-auth が pap または chap に設定されている
場合のみ使用します。 (省略可能)
ppp-auth-rechallenge
相手が chap の再挑戦をサポートしていない場合、 no
に設定します。デフォルトは yes であり、リモートサ
イトの証明確認をもう一度行います。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対して
ppp-expect-auth が chap に設定されている場合のみ使
用します。 (省略可能)
ppp-expect-auth
ローカルサイトは、リモートサイトの証明確認を、指定
した方法で行うものと期待します。サポートされている
方法は次の通りです:
none
相手の証明を要求しません。典型的には ISP へのダイヤルアウト
(多くの ISP がクライア ントを認証しません)
かローカルサイトで匿名
ダイヤルインを提供する場合に使用します
chap
パスワードを素のテキストで送る必要のない、
好ましい認証方法です。
pap
誰でも伝線を見て名前とパスワードを取得でき
てしまう、防護されていない認証方法です。
ppp-auth-paranoid を no に設定すると
(デフォルトは yes
です)、外向き接続ではリモートサイトの自身の証
明を要求しません。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対しての
み使用します。 (省略可能)
ppp-expect-name
リモートサイトの認証にあたり、提供されることが必要
な名前。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対して
ppp-expect-auth が pap または chap に設定されてい
る場合のみ使用します。 (省略可能)
ppp-expect-password
リモートサイトの認証にあたり、提供されることが必要
な秘密情報。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対して
ppp-expect-auth が pap または chap に設定されてい
る場合のみ使用します。 (省略可能)
ppp-send-auth
リモートサイトが要求する認証方法。現在サポートされ
ている方法は次の通りです:
none
リモートサイトは、認証を期待しないかサポー
トしません。
chap
パスワードを素のテキストで送る必要のない、
好ましい認証方法です。
pap
誰でも伝線を見て名前とパスワードを取得でき
てしまう、防護されていない認証方法です。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対しての
み使用します。 (省略可能)
ppp-send-name
リモートホストに送られる、認証用の名前。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対して
ppp-send-auth が pap または chap に設定されている
場合のみ使用します。 (省略可能)
ppp-send-password
ローカルサイトの証明のためにリモートホストに送られ
る、認証用の秘密情報。
本キーワードは、 isp PPP インタフェースに対して
ppp-send-auth が pap または chap に設定されている
場合のみ使用します。 (省略可能)
ratetype
料金ファイル中の、使用する料金エントリ。(省略可能)
例えば、 ratetype=0 は /etc/isdn/isdnd.rates 中で
"ra0" で開始する行を選択します (典型的には ra0 行
は、各曜日および各時刻における、ローカルの呼び出し
料金の表集合です。)
recoverytime
ダイヤル再試行とダイヤル再試行の間に待つ秒数。(省
略可能)
remdial-handling
複数個の発信番号が指定された場合のダイヤルアウト動
作を指定するために使用されます。現在サポートされて
いるパラメータは次の通りです:
first
新規 (非再試行) 呼設定 (call setup) の度
に、最初の番号から開始します。
last
新規 (非再試行) 呼設定の度に、接続確立が成
功した最後の番号から開始します。
next
新規 (非再試行) 呼設定の度に、最後に使用し
たものの次の番号から開始します。
remote-phone-dialout
ローカルサイトからダイヤルアウトする場合に使用され
る、リモートの電話番号。リモートサイトに対してダイ
ヤルアウトするとき、ここで指定した番号が 着番号情 報要素
(Called Party Number Information Element)
に埋め込まれます。
本キーワードは、ipr インタフェースのために必須で
す。複数回指定して、どれかひとつが成功するまでいく
つかの番号に対して試行させることもできます。
remote-subaddr-dialout
ローカルサイトからダイヤルアウトする場合に使用され
る、リモートのサブアドレス。リモートサイトに対して
ダイヤルアウトするとき、ここで指定したサブアドレス が
着番号情報要素 (Called Party Number Information
Element) に埋め込まれます。
本キーワードは、 ipr インタフェースのために必須で
す。 remote-phone-dialout 番号にリンクさせ、そのう
ちのどれかひとつが成功するまで、複数回指定可能で す。
remote-phone-incoming
着呼を確認するために使用する、リモートの電話番号で
す。リモートサイトがダイヤルインするとき、ローカル
システムに対して接続する権限がある正しいリモートサ
イトであることを確認するために、本番号を使用しま
す。この値は、電話交換局から得られる 発番号情報要 素
(Calling Party Number Information Element) と比
較されます。
本キーワードは ipr インタフェースのために必須で す。
本キーワードにワイルドカードパラメータ ’*’
を渡し て、誰もがダイヤルイン可能とできます。
remote-subaddr-incoming
着呼を確認するために使用する、リモートのサブアドレ
スです。リモートサイトがダイヤルインするとき、ロー
カルシステムに対して接続する権限がある正しいリモー
トサイトであることを確認するために、本サブアドレス
を使用します。この値は、電話交換局から得られる 発
番号情報要素 (Calling Party Number Information
Element) と比較されます。
本キーワードは ipr インタフェースのために必須で す。
本キーワードにワイルドカードパラメータ ’*’
を渡し て、誰もがダイヤルイン可能とできます。
unitlength
秒数による課金単位の長さ。アイドル時間とともに使用
して、いつ接続を切るのかを決定します。 (省略可能)
unitlengthsrc
本キーワードは、ショートホールドモードにおいて isdnd(8)
がどこから unitlength を取得するかを指定
します。現在設定可能な値は次の通りです:
none
unitlength は、どこにも指定されません。
cmdl
コマンドラインで指定される unitlength を使 用します。
conf
設定ファイルでキーワード unitlength で指定 される
unitlength を使用します。
rate
設定ファイルにおいてキーワード ratetype で
指定される料金ファイル中の unitlength を使 用します。
aocd
ISDN 回線において AOCD を申し込んでいる場
合、動的に計算される unitlength を使用しま す。 (AOCD は
‘‘‘Advice Of Charge During the call
(呼の間の課金アドバイス)’’ の頭文
字で、遠距離通信 (すなわち電話) 業者が提供
する、課金単位を示すサービスです)。
usrdevicename
ISDN B チャネルデータをユーザランドにインタフェー
スするために使用する、ユーザランドインタフェースを
指定します。本キーワードは必須です。本キーワードは
次のパラメータを受け付けます:
ipr
本パラメータは raw HDLC IP over ISDN イン
タフェースを設定します。
isp
本パラメータは shyncronous PPP over ISDN
インタフェースを設定します。
rbch
本パラメータは Raw B CHannel アクセスイン
タフェースを設定します。
tel
ISDN 電話通信。
usrdeviceunit
usrdevicename が指定するデバイスの、ユニット番号を
指定します。
usedown
エントリセクションにおいて、キーワード downtries と
downtime を有効にするために使用します。 (回線ビ
ジーの場合等) 遷移に失敗する場合に、過度のダイヤル
動作を避けるために、 isdnd が IP インタフェースの
有効・無効を動的に切り替えるために使用します。本パ
ラメータは省略可能であり、デフォルトで off に設定
されます。
usesubaddr
サブアドレスを有効にするために使用します。本パラ
メータは省略可能であり、デフォルトで off に設定さ
れます。
valid
注: この機能は実験用です! このキーワードへのパラ
メータは、エントリの有効期間を表す文字列です。時間
の指定は、曜日や祭日指定 (システムセクションの
holidayfile キーワードを参照してください) と、コロ
ンに続けて、オプションの時間の範囲を hh:mm-hh:mm
で指定したものです。曜日は 0 から 6 の数字で指定さ れ、番号
7 は祭日です:
0
日曜日
1
月曜日
2
火曜日
3
水曜日
4
木曜日
5
金曜日
6
土曜日
7
祭日
次の例は、german Telekom の "T-ISDN xxl"
料金表で す:
1,2,3,4,5,6,09:00-18:00
月曜日から土曜日までの昼間 9:00 から 18:00
1,2,3,4,5,6,18:00-9:00
月曜日から土曜日までの夜間 18:00 から 9:00
0,7
日曜日と祭日、全 24 時間
本キーワードは省略可能です。
アイドル時間の計算とショートホールドモード |