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MORSE(6) FreeBSD ゲームマニュアル MORSE(6)

名称

morse − 入力をモールス符号に変換する

書式

morse [−elps] [−d device] [−w speed] [−f frequency] [string ...]

解説

morse コマンドは入力を読み取り、モールス符号に変換します。受け付ける入力 はコマンドライン引数か標準入力です。

利用可能なオプションは以下の通りです:

       −l

−l オプションは、 led(4) デバイス向けの出力を行います。

−s
−s
オプションは、語 (dit, dah) ではなく、ドット (‘.’) とダッシュ (‘-’) を出力します。

−p
モールス符号を実際に出力します。システムが speaker(4) をサポート している場合のみ、動作します。

−w speed
出力速度を指定した語/分に設定します。指定しない場合はデフォルト速 度の 20 語/分になります。

−f frequency
サイドトーンの周波数をデフォルトの 600 Hz からそれ以外に設定しま す。

−d device
−p
と似ていますが、音ではなく device の RTS 信号を利用します。 モールス符号を発するためには、 device は TTY デバイスでなくてはい けません。

−e
−p
−d と同時に指定すると、文字を送出前にエコーバックします。

−w−f フラグは −p あるいは −d フラグが指定されている場合のみ有効です。

全ての代理符号に、対応する文字があるというわけではありません。 ‘#’ は AS に対応し、 ‘&’ は SK に対応し、 ‘*’ は VE に対応し、 ‘%’ は BK に対応しま す。より一般的な代理符号としては、 ‘=’ は BT に対応し、 ‘(’ は KN に対応 し、 ‘+’ は AR に対応します。

−d フラグを用いることで、練習のためのヘッドフォン付きのサイドトーンジェネ レータや、ハムのトランシーバといった外部デバイスをキーイングすることが可 能です。後者については、NPN トランジスタを、 device のシリアルポートに繋 ぎます。エミッタはグラウンドに、ベースは抵抗 (数キロオーム) を通して RTS に、コレクタをトランシーバのキー入力に繋ぎます (トランシーバが正の電圧を 供給しており、キー入力をグラウンドに繋ぐことでキーイング出来ると仮定して います)。不要な RF を防ぎ、プログラム開始時の小さなグリッチを抑制するため に、コンデンサ (数ナノファラッド) をベースとグラウンドの間にいれること を、お勧めします。

関連ファイル

       /dev/speaker

スピーカデバイスファイル

環境変数

LC_CTYPE ロケールコードセットの設定により、最上位ビットがセットされている 文字の解釈が決まります。

       ISO8859-1

ISO8859-15
最上位ビットがセットされている文字が、西ヨーロッパ文字として 解釈されます。

KOI8-R
最上位ビットがセットされている文字が、キリル文字として解釈さ れます。

ISO8859-7
最上位ビットがセットされている文字が、ギリシャ文字として解釈 されます。

関連項目

speaker(4)

歴史

morse のサウンドサポートは Lyndon Nerenberg (VE7TCP/VE6BBM) ⟨lyndon@orthanc.com⟩ が追加しました。

外部デバイスをキーイングする機能は、 Jörg Wunsch (DL8DTL) によって追加さ れました。

バグ

少数のヨーロッパ文字 (ドイツ語とフランス語) のみ理解しますが、アジアの言 語とコンチネンタルランドライン符号 (continental landline code) は理解しま せん。

システムオーバヘッドのため、出力速度が実際の値よりちょっと遅いです。これ を仕様だと言う人がいても不思議ではないかも知れません。

FreeBSD 10.0 May 11, 2004 FreeBSD 10.0

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