スポンサーリンク

ATACONTROL(8) FreeBSD システム管理者マニュアル ATACONTROL(8)

名称

atacontrol − ATA デバイスドライバのコントロールプログラム

書式

atacontrolcommandargs

atacontrol attach channel

atacontrol detach channel

atacontrol reinit channel

atacontrol create type [

                               interleave] disk0 ... diskN

atacontrol delete raid
atacontrol addspare
raid disk
atacontrol rebuild
raid
atacontrol status
raid
atacontrol mode
channel [mastermode slavemode]
atacontrol info
channel
atacontrol cap
channel device
atacontrol enclosure
channel device
atacontrol list

解説

atacontrol ユーティリティは FreeBSD ata(4) サブシステムへのアクセスとコン トロールをユーザに提供するコントロールプログラムです。

atacontrol ユーティリティは使い方を誤ると、深刻なシステム障害やデータの損 失を引き起こすことがあるので、このコマンドは十分な注意の上に使用するよう にして下さい!

引数 channel は、操作する ATA チャネルの番号です。以下のコマンドがサポー トされています:

       attach

ATA channel に接続します。チャネル上のデバイスはブート時と同様に 検出され、接続されます。

detach
ATA channel を切り離します。チャネル上のデバイスはカーネルから取 り除かれ、未処理の転送等は失敗としてシステムに返されます。

reinit
ATA channel を再初期化します。チャネル上のデバイスはリセットさ れ、 ATA のドライバが内部で記憶しているパラメータに初期化されま す。故障もしくは検出に反応しなくなったデバイス、または物理的に取 り外されたデバイスはカーネルから取り除かれます。そしてまた、リ セット中にデバイスが検出・接続されることもあります。

create
type
の ATA RAID を作成します。タイプは RAID0 (ストライプ), RAID1 (ミラー), RAID0+1, SPAN (JBOD) のいずれかです。 RAID に RAID0 の部分がある場合、 interleave をセクタ数の単位で指定するこ とが必要です。 RAID は disk0 ... diskN という名前の独立したディ スクから構成されます。

ATA ドライバはどんなコントローラのディスク上にでも ATA RAID を作 成可能ですが、制限があります。アレイからブート可能なの は、Promise や Highpoint といった ‘‘本物’’ の ATA RAID コント ローラにそのアレイが接続されている場合か、 RAID が RAID1 または SPAN と宣言されている場合です。 SPAN の場合には、ブートするパー ティションが SPAN の最初のディスクにある必要があります。

delete
RAID 対応 ATA コントローラの RAID アレイを削除します。

addspare
既存の RAID に予備ディスクを追加します。

rebuild
RAID 対応 ATA コントローラの RAID1 アレイを再構成します。

status
ATA RAID の状態を取得します。

mode
2つのモード引数がない場合、両方のデバイスの現在の転送モードが表 示されます。モード引数が与えられた場合、転送モードをそのモードに 変更するように、 ATAドライバに要求します。ハードウェアがそれらの モードをサポートしていないときは ATAドライバは要求を拒否します。 モードは、 ‘‘PIO3’’, ‘‘udma2’’, ‘‘udma100’’ のように指定します。 文字の大小は関係ありません。もし、デバイスモードの 1 つを変更し ないときは、引数として存在しないモード (すなわち ‘‘XXX’’) を使い ます。そうすれば、モードは変更されません。

現在サポートされているモードは、 BIOSDMA, PIO0 (BIOSPIO の別名) , PIO1, PIO2, PIO3, PIO4, WDMA2, UDMA2 (UDMA33 の別名) , UDMA4 (UDMA66 の別名) , UDMA5 (UDMA100 の別名) , UDMA6 (UDMA133 の別 名) です。

info
channel
に接続されたデバイスの情報を表示します。デバイス名とメー カ/バージョンを表示します。

cap
channel device
のデバイスの詳細を表示します。デバイス 0 はマスタ を、デバイス 1 はスレーブを意味します。

enclosure
channel device
のエンクロージャの詳細を表示します。デバイス 0 は マスタを、デバイス 1 はスレーブを意味します。ファンの RPM 速度、 エンクロージャ温度、5V と 12V のレベルを表示します。

list
すべての有効なコントローラ上の、すべての接続されているデバイスに ついて、情報を表示します。

使用例

デバイスの現在のアクセスモードを見るには、次のコマンドラインを使用します:

atacontrol mode 0

この結果、デバイスのモードが次のような文字列で表示されます:

      Master = WDMA2
      Slave  = PIO4

これは、ata0-master は DMA モード、 ata0-slave は PIO モードであることな どを示します。上記のような文字列を使用することで、 atacontrol でモード設 定可能です。例えば次のようにします:

atacontrol mode 0 PIO4 PIO4

atacontrol が戻るときには、新規モードが設定されています。

関連項目

ata(4)

歴史

atacontrol ユーティリティは、 FreeBSD 4.6 ではじめて登場しました。

作者

atacontrol ユーティリティは、 Søren Schmidt ⟨sos@FreeBSD.org⟩ が書きまし た。

このマニュアルページは、 Søren Schmidt ⟨sos@FreeBSD.org⟩ が書きました。

FreeBSD 10.0 May 17, 2001 FreeBSD 10.0

スポンサーリンク