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EDQUOTA(8) FreeBSD システム管理者マニュアル EDQUOTA(8)

名称

edquota − ユーザの割り当て制限を変更する

書式

edquota [−u] [−f fspath] [−p proto-username] username ...

edquota [−u] −e fspath[:bslim[:bhlim[:islim[:ihlim]]]] [−e ...] username ...

edquota −g [−f fspath] [−p proto-groupname] groupname ...

edquota −g −e fspath[:bslim[:bhlim[:islim[:ihlim]]]] [−e ...] groupname ...

edquota −t [−u] [−f fspath]

edquota −t −g [−f fspath]

解説

edquota ユーティリティは割り当て制限を変更するエディタです。デフォルトで (または −u オプションが指定された場合) は、コマンドラインから 1 人以上の ユーザを指定できます。それぞれのユーザの現在の割り当て制限を、 ASCII テキ ストで記述した一時ファイルが作成されます。ユーザ割り当て制限が設定されて いるファイルシステムは /etc/fstab の記述から検索します。次に、作成された ASCII ファイルを編集できるようにエディタが起動されます。環境変数 EDITOR で指定されていなければ、 vi(1) が起動されます。

このエディタ上で、割り当て制限を変更したり、追加したりできます。割り当て 制限値を 0 に設定することは、割り当て制限を行わないことを示します。ハード リミット値を 1 に設定することは、ファイルを作成できないようにすることを意 味します。ソフトリミット値を 1 に設定し、ハードリミットを 0 に設定するこ とは、一時的な用途にのみ割り当てを許可することを意味します ( −t の項を参 照)。現在使用量は参考のためにのみ出力され、変更しても意味はありません。

エディタを終了すると、 edquota は一時ファイルを読み込み、変更を反映するよ う割り当て制限用バイナリファイルを書き換えます。

−p オプションが指定された場合、 edquota は、指定されたユーザに proto-username に対する設定をコピーします。これは、複数のユーザに割り当て 制限を設定する一般的な方法です。制限を設定するユーザとして数字で uid の範 囲 (例えば、1000-2000) が指定されたとき、 edquota は、指定された範囲の uid のユーザについて設定をコピーします。これにより、まとめてユーザにデ フォルトの制限を設定することが出来ます。制限を設定する uid は、 /etc/passwd に書かれていない値でも構いません。

−e fspath[:bslim[:bhlim[:islim[:ihlim]]]] オプションのうち 1 個以上が指定 された場合、 edquota は、 fspath で示されるファイルシステムに対し bslim, bhlim, islim, ihlim で定義される制限を非対話的に設定します。ここで bslim はブロック数のソフト制限、 bhlim はブロック数のハード制限、 islim はファ イル数のソフト制限、 ihlim はファイル数のハード制限です。 bslim, bhlim, islim, ihlim 値のいずれかが省略された場合、それは 0 と仮定され、制限無し となることを示します。

−f オプションが指定された場合、 edquotafspath で指定されたファイルシ ステムのみの制限を読み取って変更します。 fspath 引数は、特殊デバイスでも ファイルシステムマウントポイントでも構いません。本オプションの第一義は、 全ファイルシステムの制限レコードを書き換えてしまう −p オプションの影響範 囲を設定することです。

−g オプションが指定された場合、 edquota はコマンドラインで指定された 1 つ 以上のグループに対する割り当て制限を変更します。 −p オプションを −g オプ ションといっしょに使用することにより、 −p オプションで指定したグループの 設定を他のグループにコピーすることができます。同様に、 −e オプションを −g オプションといっしょに使用することにより、列挙したグループの集合の制限を 非対話的に設定することができます。

ユーザはある一定の猶予期間だけ、ソフトリミットを超えてファイルシステムを 利用することができます。猶予期間を過ぎるとソフトリミットはハードリミット と同じ意味を持つようになり、それ以上のファイルの割り当てができなくなりま す。デフォルトの猶予期間は <ufs/ufs/quota.h> で定義されています。 −t オプ ションにより猶予期間を変更することができます。デフォルトで、あるいは −u オプションを指定して起動した場合は、 /etc/fstab に指定してあるすべての ユーザ割り当て制限に対して猶予期間が設定されます。 −g オプションを指定し て起動した場合は、 /etc/fstab に指定してあるすべてのグループ割り当て制限 に対して猶予期間が設定されます。猶予期間は、日、時、分、秒を指定して設定 することができます。猶予期間を 0 に設定することは、デフォルトの猶予期間を 指定したものとみなされます。また、猶予期間を 1 秒に設定することは、猶予期 間なしとみなされます。

スーパユーザのみが割り当て制限を変更することができます。

関連ファイル

       quota.user

ファイルシステムのルートにあるユーザ割り当て制限に関するデー タ
quota.group
ファイルシステムのルートにあるグループ割り当て制限に関する データ
/etc/fstab
ファイルシステムの名前と位置を読み取る

関連項目

quota(1), quotactl(2), fstab(5), quotacheck(8), quotaon(8), repquota(8)

診断

アクセス不可能なファイルに対して、様々なメッセージを出力します。

FreeBSD 10.0 June 6, 1993 FreeBSD 10.0

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