スポンサーリンク

MAP-MBONE(8) FreeBSD システム管理者マニュアル MAP-MBONE(8)

名称

map-mbone − マルチキャストコネクションマッパ

書式

map-mbone [−d debug_level] [−f] [−g] [−n] [−r retry_count] [−t timeout_count] [starting_router]

解説

map-mbone ユーティリティは、 starting_router で指定したマルチキャストルー タから到達可能なすべてのマルチキャストルータについて表示します。コマンド ラインに何の指定もない場合、デフォルトのマルチキャストルータ starting_router は、ローカルホスト(localhost)になります。

map-mbone ユーティリティは、ASK_NEIGHBORS IGMP メッセージを送信すること で、隣接するマルチキャストルータのデータ取得を行ないます。指定したマルチ キャストルータからの応答があった場合には、その応答の中にあるバージョン番 号と隣接するマルチキャストルータのアドレス一覧が出力されます。応答した ルータが、最新のマルチキャストバージョン番号を持つ場合には、 map-mbone は、そのルータに対してメトリック、スレッショルド、フラグのような追加情報 を要求します。隣接するマルチキャストルータに新たな事象が発生し、フルー ディングオプションが使用可能な場合、 map-mbone は、隣接するそれらのマルチ キャストルータそれぞれに対して新たな情報を求めます。また、マルチキャスト ルータの検索は、マルチキャストルータがそれ以上みつからないという状態にな るまで継続します。以下のオプションを使用可能です。

       −d

デバッグレベルを設定します。デバッグレベルがデフォルトレベルであ る 0 よりも大きい場合、追加デバッグメッセージが画面に出力されま す。デバッグレベルにかかわらず、エラーについてはエラーメッセージ が出力され、 map-mbone は終了します。デバッグレベルが 0 でない場 合、以下の効果があります。

level 1
パケットの警告が標準エラー出力に対して出力されます。

level 2
すべてのレベル 1 のメッセージに加えて、ネットワークダウン の情報が標準エラー出力に対して出力されます。

level 3
すべてのレベル 2 のメッセージに加えて、すべてのパケットタ イムアウトの情報が標準エラー出力に対して出力されます。

−f
フルーディングオプションを設定します。フルーディングオプションを 有効にすることで、再帰的に隣接するマルチキャストルータを検索する ことを許可します。そして、starting_router が指定されない場合に は、このオプションはデフォルトでは有効になっています。

−g
GraphEdフォーマットにしたがったグラフ出力を有効にします。

−n
マルチキャストルータの名前の検索に DNS を使わないように設定しま す。

−r retry_count
隣接ルータに対するリトライ制限を設定します。デフォルトではリトラ イ回数は 1 です。

−t timeout_count
リトライ間隔を秒単位で設定します。デフォルトのリトライ間隔は 2 秒 です。

注意

map-mbone ユーティリティは root のみ実行可能です。

関連項目

mrinfo(8), mrouted(8), mtrace(8)

作者

Pavel Curtis

FreeBSD 10.0 May 8, 1995 FreeBSD 10.0

スポンサーリンク