NOS-TUN(8) FreeBSD システム管理者マニュアル NOS-TUN(8)
名称
nos-tun − ‘‘nos’’ または ‘‘ka9q’’ 形式の IP over IP トンネルを実装する |
書式
nos-tun −t tunnel −s source −d destination −p protocol_number target |
解説 |
nos-tun ユーティリティは tun(4) カーネルインタフェースを利用して (ka9q ま たは IP-IP トンネルとしても知られる) nos 形式トンネルを確立します。 tunnel はトンネルデバイス名、例えば /dev/tun0 などです。 source と destination はトンネルデバイスに使用されるアドレスです。もしト ンネルを cisco ルータに対して設定する場合には、cisco において ‘‘255.255.255.252’’ のネットマスクを使用します。これはトンネルが FreeBSD 側において point-to-point インタフェースになっていますが、 cisco が実際に は実装していないためです。 protocol_number はトンネルモードを設定します。オリジナルの KA9Q NOS は 94 を使用しますが、 ampr.org による世界規模のバックボーン用に多くの人が 4 を 使用します。 target はリモートのトンネルデバイスのアドレスで、リモート側で設定された ソースアドレスと一致する必要があります。 |
使用例
こちら側、アドレス 192.168.59.34 の FreeBSD 箱: nos-tun -t /dev/tun0 -s 192.168.61.1 -d 192.168.61.2 192.168.56.45 アドレス 192.168.56.45 のリモート cisco: interface tunnel 0 ip address 192.168.61.2 255.255.255.252 tunnel mode nos tunnel destination 192.168.59.34 tunnel source 192.168.56.45 |
バグ
ソースアドレスをマルチホームなマシンに設定するようなことは想定されていま せん。 |
作者
Nickolay N. Dudorov 〈nnd@itfs.nsk.su〉 がプログラムを書き、 Poul-Henning Kamp 〈phk@FreeBSD.org〉 がマニュアルを書きました。 Isao SEKI 〈iseki@gongon.com〉 が新規フラグ、すなわち IP プロトコル番号を追加しまし た。 FreeBSD 10.0 April 11, 1998 FreeBSD 10.0 |