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SICONTROL(8) FreeBSD システム管理者マニュアル SICONTROL(8)

名称

sicontrol − Specialix 社 SI/XIO ドライバの設定とデバッグ

書式

sicontrol device command [param ...]

解説

sicontrol ユーティリティは、 SI/XIO デバイスドライバの設定やモニタリング をおこなうために使用します。

sicontroldevice で指定されたポートを操作します。

ドライバ全体の設定をおこなう際には、特別なデバイス名 ‘-’ を device に指定 します。

必要であれば、デバイス名には /dev/ が補完されます。

以下のコマンドはドライバ全体の設定をおこなうので、デバイス名に ’-’ を指定 する必要があります。

       int_throttle [value]

「総合割り込みスロットル値」を設定します。ホストアダプタ割り込みの 1 秒あたりの最大値は次のようにして求められます:

controller CPU clock / (8 * int_throttle)

ブート時のデフォルト値は 25000 で、ホストアダプタの CPU クロックは 25MHz ですから、この場合の最大割り込みレートは約 125 回/秒になりま す。

この値を下げると、ホストアダプタがオペレーティングシステムに処理を 要求するための割り込みのレートを増加させることができます。

rxint_throttle [value]
受信割り込みスロットル値を設定します。ブート時のデフォルト値は 4 で、割り込みレートは約 25 回/秒になります。

この値を下げると、ホストアダプタがオペレーティングシステムに受信 FIFO を空にするよう要求する割り込みのレートを増加させることができま す。

nport
そのデバイスドライバの制御下にあるシリアルポートの数を返します。

以下のコマンドは個々のシリアルポートに対して実行されるため、 /dev 以下の デバイス名を指定する必要があります。

mstate
モデムが駆動する制御信号の、現在の状態を表示します。

ccbstat
指定されたシリアルポートの "ccb" 構造体の、現在の内容を表示します。 これはドライバのデバッグや、シリアルポートが反応しない原因の調査以 外には、あまり使い道がありません。

ttystat
指定されたシリアルポートに関するカーネル内部の "tty" 構造体の現在の 内容を表示します。これはドライバのデバッグ以外には、あまり使い道が ありません。

関連ファイル

       /dev/si_control

sicontrol で使用される、ドライバ全体の制御ファイル
/dev/ttyA*
端末制御ポート
/dev/ttyiA*
stty(1) で使用される、初期 termios ステートデバイス
/dev/ttylA*
stty(1) で使用される、ロックされた termios ステートデバ イス

診断

一般に自明です.....

関連項目

stty(1), si(4), termios(4), tty(4), comcontrol(8)

歴史

sicontrol ユーティリティは Andy Rutter ⟨andy@acronym.co.uk⟩ によって書か れた siconfig ユーティリティを基にしている部分が多少あります。

Specialix International 社は、このデバイスドライバに関して、いかなる形の サポートもおこないません。

作者

Peter Wemm ⟨peter@FreeBSD.org⟩

バグ

たくさんあるでしょう... :-)

FreeBSD 10.0 September 26, 1995 FreeBSD 10.0

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