XDARWIN
Section: User Commands (1)
Updated: Version 4.1.0
索引
xjman
名前
XDarwin - X ウィンドウシステムの Darwin OS 用 X サーバ
書式
XDarwin
[ options ] ...
説明
XDarwin
は、X ウィンドウシステムバージョン 11 の Darwin OS 用のウィンドウサーバ
である。
XDarwin
は Darwin のテキストコンソールから起動できるし、
Mac OS X の Aqua GUI が動作している状態からも起動できる。
コンソールから起動しているときは、
XDarwin
はウィンドウサーバとして動作する。
XDarwin
は IOKit サービスを使ってディスプレイのフレームバッファやマウス、
キーボードにアクセスし、ハードウェアを抽象化する層を提供する。
コンソールモードでは、
XDarwin
は普通は xdm(1) ディスプレイマーネージャから起動されるか、
xinit(1) を実行するスクリプトから起動される。
Mac OS X の Aqua GUI と一緒に動作しているときは、
XDarwin
は普通は Finder から起動される。ただし、コマンド行から -quartz
オプション付きで起動することもできる。
XDarwin
アプリケーションでは
Mac OS X と X ウィンドウのデスクトップを簡単に切り替えられる。
画面のキャプチャや描画には CoreGraphics が使われる。
注意: このモードでは、各種コマンド行オプションはアプリケーション設定
として設定される。
オプション
XDarwin では、
Xserver(1) のマニュアルページに書かれている通常の
サーバオプションに加えて以下のコマンド行オプションを指定できる:
- -fakebuttons
-
Command キーと Option キーを使って 3 ボタンマウスをエミュレートする。
Command キーを押したままマウスのボタン 1 を押すと、ボタン 2 として
動作する。
Option キーの場合はボタン 3 として動作する。
- -nofakebuttons
-
3 ボタンマウスをエミュレートしない。
これはデフォルトの動作である。
- -keymap file
-
XDarwin は起動時に Darwin のキー割り当てを X のキー割り当て
に変換する。
このオプションを指定すると、カーネルからではなくファイルから
キー割り当てを読み込む。
ファイルのパスが指定されていない場合は、次のディレクトリから
Library/Keyboards/ を検索する(列挙した順序で検索): ~, /, /Network, /System。
- -size width height
-
X サーバが使う画面の解像度を設定する。
-quartz オプションが指定されていると、このオプションは
無視される。
- -depth depth
-
使用する色のビット深さを指定する。
現時点で対応しているのは 8, 15, 24 bpp だけである。
- -refresh rate
-
使用するリフレッシュレートを Hz 単位で指定する。
液晶ディスプレイの場合には 0 を指定しなければならない。
-quartz オプションが指定されていると、このオプションは
無視される。
- -screen screenum
-
X サーバが動作すべきスクリーン番号を指定する。
スクリーン番号 0 がデフォルトである。
-quartz オプションが指定されていると、このオプションは
無視される。
-quartz
Mac OS X の Aqua GUI と一緒に動作する。
- -showconfig
-
サーバのバージョンとパッチレベルを出力する。
- -version
-
-showconfig と同じである。
関連項目
X(7), Xserver(1), xdm(1), xinit(1)
バグ
XDarwin
には多くの制限がある。
このマニュアルページも不十分である。
明らかなものをいくつか以下に挙げておく:
- Aqua と共存できるルートレスモードがない。
- 使えるディスプレイはひとつだけである。
- X サーバの起動後にはディスプレイモードを変更できない。
- スクリーンセーバに対応していない。
作者
XFree86 を最初に Mac OS X サーバに移植したのは John Carmack である。
Dave Zarzycki はこれをベースとして、XFree86 4.0 を Darwin 1.0 に移植した。
Torrey T. Lyons はこのコードを改良し、XFree86 本家の 4.0.2 リリースに
統合した。
XonX チームの以下のメンバーが XFree86 4.1 リリースに貢献した:
Rob Braun - Darwin x86 への対応
Torrey T. Lyons - プロジェクトのリーダー
Andreas Monitzer - Cocoa 版の XDarwin のフロントエンド
Gregory Robert Parker - Quartz のオリジナルの実装
Christoph Pfisterer - X ライブラリの動的共有ライブラリ
田中 俊光 - 日本語対応
Index
- 名前
-
- 書式
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- 説明
-
- オプション
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- 関連項目
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- バグ
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- 作者
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Time: 07:00:41 GMT, January 12, 2009