XVFB
Section: User Commands (1)
Updated: Release 6.6
索引
xjman
名前
Xvfb - 仮想フレームバッファ X サーバ
書式
Xvfb
[ option ] ...
説明
Xvfb
は、ディスプレイのハードウェアや物理的な入力デバイスを持たないマシン上
で動作する X サーバである。この X サーバは仮想メモリを用いてダムフレー
ムバッファをエミュレートする。
このサーバは、主にサーバのテストに使うためのものである。このサーバを使っ
て、必要とする深さをサポートしている実際のハードウェアを必要とせずに、
任意の深さに対する mfb または cfb のコードをテストすることができる。
しかし、X のコミュニティにおいて Xvfb の新しい使用法が数多く考え
られた。これは、普通は使われない深さやスクリーンの設定におけるクライア
ントのテストや、Xvfb をバックグラウンドのレンダリングエンジンと
して使うバッチ処理、X サーバを新しいプラットフォームへ移植するための補
助、実際には X サーバを使用しないが、それにもかかわらず X サーバが必要
とするアプリケーションを実行するための邪魔にならない方法の提供などであ
る。
サーバの構築
Xvfb を構築するには、以下の行を host.def に追加して X サーバを
再構築する。
#define BuildServer YES
#define XVirtualFramebufferServer YES
オプション
オンラインマニュアルの Xserver(1) で説明されているサーバオプショ
ンに加えて、Xvfb には以下のコマンド行オプションを指定するこ
とができる:
- -screen screennum WxHxD
-
このオプションを指定すると、スクリーン screennum が生成され、幅、
高さ、深さに対して W, H, D がそれぞれ設定される。デフォルトでは、ディ
メンジョン 1280x1024x8 を持つスクリーン 0 だけが存在する。
- -pixdepths list-of-depths
-
このオプションは、サポートされているスクリーンで指定できる深さに加えて、
ピックスマップの深さのリストを指定する。
list-of-depths は空白区切りの整数のリストである。この値には1から
32を指定できる。
- -fbdir framebuffer-directory
-
このオプションは、フレームバッファメモリを持つ、メモリをマップしたファ
イルが生成されるディレクトリを指定する。
「ファイル」セクションを参照すること。
このオプションは、mmap システムコールと msync システムコールを持つマシ
ンでのみ使用できる。
- -shmem
-
このオプションを指定すると、フレームバッファが共有メモリに置かれる。
サーバは、各スクリーンに対する共有メモリ ID を出力する。
共有メモリのフォーマットは xwd フォーマットである。
このオプションは、System V の共有メモリインタフェースをサポートしてい
るシステムでのみ使用できる。
-shmem も -fbdir も指定されなければ、フレームバッファメ
モリは malloc() を使って割り当てられる。
- -linebias n
-
このオプションは細線のピクセル化の調整方法を指定する。
n は、Bresenham 誤差項がちょうどゼロになる時の軸の増分をどうする
か指定する、8ビットのビットマスク値である。詳しくはファイル
Xserver/mi/miline.h を見ること。このオプションを使うのは、おそらくサー
バの開発者が cfb と mfb のコードで使用できる線のピクセル化の範囲を実験
するときだけである。
- -blackpixel pixel-value, -whitepixel pixel-value
-
このオプションは、サーバが使う白と黒のピクセル値を指定する。
ファイル
-fbdir オプションを指定すると、以下のファイルが作られる。
- framebuffer-directory/Xvfb_screen<n>
-
スクリーン n のフレームバッファメモリを持つ、メモリがマップされたファ
イル。これはスクリーンごとに1つずつ存在する。このファイルのフォーマッ
トは xwd フォーマットである。したがって、ファイルをコピーするコマンド
で画面全体のスナップショットを取ることができるが、得られるスナップショッ
トにはカーソルのイメージが含まれてしまう。
例
- Xvfb :1 -screen 0 1600x1200x32
-
X サーバはサーバ番号1として接続を待つ。スクリーン 0 は深さ32 でサイズ
が1600x1200を持つ。
- Xvfb :1 -screen 1 1600x1200x16
-
X サーバはサーバ番号1として接続を待つ。このサーバはデフォルトのスクリー
ン設定(1280x1024x8 のスクリーン1つ)と、深さ16 でサイズ 1600x1200を持つ
スクリーン 1 を持つ。
- Xvfb -pixdepths 3 27 -fbdir /usr/tmp
-
X サーバはサーバ番号0として接続を待つ。このサーバはデフォルトのスクリー
ン設定(1280x1024x8 のスクリーン1つ)を持つ。
また、このサーバは深さ3と27のピックスマップをサポートし、/usr/tmp ディ
レクトリに、フレームバッファ用のメモリをマップしたファイルを置く。
- xwud -in /usr/tmp/Xvfb_screen0
-
1つ前の例で起動した X サーバのスクリーン 0 を表示する。
関連項目
X(7), Xserver(1), xwd(1), xwud(1), XWDFile.h
著者
David P. Wiggins, The Open Group, Inc.
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
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- サーバの構築
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- オプション
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- ファイル
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- 例
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- 関連項目
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- 著者
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Time: 07:00:41 GMT, January 12, 2009