MKCFM
Section: User Commands (1)
Updated: Release 1.0
索引
xjman
名前
pswrap - PostScript 言語のコードの一部から C の手続きを生成する
書式
pswrap
[
-apr
] [
-o
outputCfile
] [
-h
outputHfile
] [
-s
maxstring
]
inputfile
説明
pswrap
は
inputfile
を読み込んで、C から呼び出せる手続きを生成する。この手続きはラップと
呼ばれており、PostScript 言語のコードを PostScript インタプリタに送る。
inputfile
には PostScript 言語のコードの一部が含まれる。これらは C 言語に似た
書式の手続きでラップされている。
ラップはアプリケーションが PostScript インタプリタと通信する上で最も効
率的な方法である。
pswrap
と
pswrap
が処理できる言語の詳細な説明については、
Programming the Display PostScript System with X
の "pswrap Reference Manual" を参照すること。
オプション
- inputfile
-
1 つ以上のラップ定義を含むファイル。
pswrap
は
inputfile
に書かれている定義を C の手続きに変換する。入力ファイルが指定されてい
ない場合は、標準入力が使われる(ファイルまたはパイプからリダイレクトで
きる)。
入力ファイルにはラップ定義以外のテキストが含まれていてもよい。
pswrap
はラップ定義を C の手続きに変換し、その他の部分は何も変えずに渡す。
したがって、C 言語のソースコードを入力ファイルのラップ定義の中に
置くことができる。
-
注意:
C のコードを pswrap の入力ファイルに入れることができるが、ラップ本体に
入れることは許されない。
特に、CPP マクロ(例えば #define)をラップの中に入れることはできない。
- -a
-
outputCfile
における手続き定義に対して、ANSI C の手続きプロトタイプを生成する。
さらにオプション動作として、
outputHfile
内にプロトタイプを生成する。
-a
オプションを使うと、ANSI C 規格を処理できるコンパイラに、
より厳密なパラメータの型チェックをさせることができる。
-a
オプションを指定すると、
pswrap
は const 定義も生成する。
-
注意:
ほとんどの非 ANSI C コンパイラは、ANSI C の手続きプロトタイプの書式を
処理できない。Portable C コンパイラをベースにした多くのコンパイラが
これに該当する。
-a
オプションを使うのは、ANSI C 規格に準拠したコンパイラと組み合わせる場
合だけにすること。
- -h outputHFile
-
static でないラップについての extern 宣言が書かれたヘッダファイルを
生成する。
このファイルは、ラップを使うモジュールの #include 構文内で利用できる。
-a
オプションが指定されていると、ヘッダファイル内の宣言は ANSI C の
手続きプロトタイプとなる。
-h
オプションが指定されていない場合は、ヘッダファイルは生成されない。
- -o outputCFile
-
生成されたラップと何も処理されないテキストが書き込まれるファイルを指定
する。指定がない場合は、標準出力が使われる。
-a
オプションも指定されていると、
pswrap
が生成する手続き定義は、ANSI C の手続きプロトタイプの書式となる。
- -p
-
ラップが渡してくる文字列の長さを調整し、各データオブジェクト
をロングワード(4 バイト)境界から始めるように指示する。
このオプションを使うと、
データ配置が 4 バイト境界の制限を受けるアーキテクチャでの
ラップの実行が可能になり、また、その他の一部のアーキテクチャでは
性能が向上する。
- -r
-
(共有ライブラリのように)ラップを複数のプロセスで共有できるようにリエン
トラントなコードを生成する。
リエントラントなコードは再帰的に呼び出したり、複数のスレッドから
呼び出すことができる。
-r
オプションを指定すると
pswrap
は通常の出力とは別にコードを生成するので、必要な時にだけ使うこと。
- -s maxstring
-
ラップ本文の入力において許される、PostScript の文字列オブジェクトや
16 進文字列オブジェクトの最大長を設定する。
文字列が
maxstring
文字以内に ) または > で終わらない場合はエラーとなる。
maxstring
は 80 未満にはできない。デフォルト値は 200 である。
関連項目
Programming the Display PostScript System with X
(Addison-Wesley Publishing Company, Inc., 1993)
作者
Adobe Systems Incorporated
注意
PostScript と Display PostScript は
Adobe Systems Incorporated の登録商標であり、これは
一定の範囲で登録されている。
Copyright (c) 1988-1994 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved.
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- 関連項目
-
- 作者
-
- 注意
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Time: 07:00:43 GMT, January 12, 2009