XCLOCK
Section: User Commands (1)
Updated: Release 6.6
索引
xjman
名前
xclock - X 上で動くアナログ/デジタル時計
書式
xclock [ -help ] [ -analog ] [ -digital ]
[ -brief ] [ -chime ] [ -hd color ]
[ -hl color ] [ -update seconds ]
[ -padding number ]
説明
xclock
プログラムは、アナログまたはデジタル形式で時間を表示する。時間表示は
ユーザが指定した周期で連続的に更新される。
オプション
xclock
は X ツールキットの標準コマンド行オプションを全て受け付ける。
これに加えて、以下に挙げる追加オプションも受け付ける。
- -help
-
このオプションは使用可能なオプションの簡単な要約を標準エラー出力に表示
する。
- -analog
-
このオプションは、目盛と針が付いた一般的な 12 時間周期のアナログ時計を
指定する。これはデフォルトである。
-
-
-digital または -d
このオプションは 24 時間表示のデジタル時計を指定する。
- -brief
-
このオプションは、デジタル時計が時間と分だけを表示するように指定する。
デフォルトでは時刻と日付の情報は全て表示される。
-
-
-utime または -d
このオプションは、デジタル時計が起源時からの秒数を表示するように指定
する(標準の 24 時間形式でなく、「起源時から 970012340 秒」の形式)。
- -chime
-
このオプションは毎時 0 分 に 2 回、30 分に 1 回、時計がチャイムを鳴ら
すように指定する。
-
-
-hands color (または -hd color)
このオプションはアナログ時計の針の色を指定する。
デフォルト値は black である。
-
-
-highlight color (または -hl color)
このオプションはアナログ時計の針の外枠の色を指定する。
カラーディスプレイでのみ有効である。
デフォルト値は black である。
- -update seconds
-
このオプションは xclock が自身のディスプレイを更新する周期を秒
単位で指定する。ただし時計が画面上で隠れている状態から復帰した場合は、
この値とは無関係にすぐに更新される。アナログ時計の場合、30 秒以
下の値であれば秒針が使用可能になる。デフォルト値は 60 秒である。
- -padding number
-
このオプションは、ウィンドウの外枠から時計の文字/絵までの隙間を
ピクセル単位で指定する。
デジタル時計のデフォルト値は 10、アナログ時計のデフォルト値は 8 である。
X デフォルト値
このプログラムは
Clock
ウィジェットを使用しており、以下に挙げるような Core リソース名とクラス
の全てを理解できる:
- width (class Width)
-
時計の幅を指定する。アナログ時計のデフォルト値は 164 ピクセルである。
デジタル時計のデフォルト値は、選択されたフォントで時計を表示するために
必要な幅である。
- height (class Height)
-
時計の高さを指定する。アナログ時計のデフォルト値は 164 ピクセル。
デジタル時計のデフォルト値は、選択されたフォントで時計を表示するために
必要な高さである。
- update (class Interval)
-
時間を再表示する周期を秒単位で指定する。
- foreground (class Foreground)
-
目盛の色を指定する。デフォルト値は reverseVideo が指定されているか
どうかによって異なる。reverseVideo が指定されている場合は
white、されていない場合は black がデフォルト値になる。
- hands (class Foreground)
-
時計の針の内側の色を指定する。デフォルト値は reverseVideo が指定さ
れているかどうかによって異なる。reverseVideo が指定されている場合は
white、されていない場合は black がデフォルト値になる。
- highlight (class Foreground)
-
時計の針を強調させるために外枠に使用する色を指定する。デフォルト値は
reverseVideo が指定されているかどうかによって異なる。
reverseVideo が指定されている場合は white、されていない場
合は black がデフォルト値になる。
- analog (class Boolean)
-
デジタル時計でなくアナログ時計を使用するかどうかを指定する。
デフォルト値は True である。
- chime (class Boolean)
-
毎時 0 分と 30 分にベルを鳴らすかどうかを指定する。
- padding (class Margin)
-
外枠との隙間をピクセル単位で指定する。デフォルト値は 8 である。
- font (class Font)
-
デジタル時計で使うフォントを指定する。現在、可変幅フォントは常に正
しく表示されるとは限らない点に注意すること。
ウィジェット
リソースを指定するにあたっては、xclock を構成しているウィジェット
の階層を理解していると非常に便利である。以下では字下げで階層構造を示して
いる。各行の最初はウィジェットクラス名、その次にウィジェットインスタン
ス名を示している。
XClock xclock
Clock clock
環境変数
- DISPLAY
-
デフォルトのホスト名とディスプレイ番号を得る。
- XENVIRONMENT
-
RESOURCE_MANAGER プロパティに格納された、グローバルリソースを置き換え
るリソースファイル名。
ファイル
<XRoot>/lib/X11/app-defaults/XClock - 必要なリソースを指定する。
関連項目
X(7), xrdb(1), time(3C)
バグ
xclock
はシステム時計を信用する。
デジタルモードでは、文字列を自動的にセンタリングすべきである。
作者
Tony Della Fera (MIT-Athena, DEC)
Dave Mankins (MIT-Athena, BBN)
Ed Moy (UC Berkeley)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- X デフォルト値
-
- ウィジェット
-
- 環境変数
-
- ファイル
-
- 関連項目
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- バグ
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- 作者
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Time: 07:00:43 GMT, January 12, 2009