XDITVIEW
Section: User Commands (1)
Updated: Release 6.6
索引
xjman
名前
xditview - ditroff の出力を表示する
書式
xditview
[ -toolkitoption ... ] [ -option ... ] [ filename ]
説明
xditview
プログラムは
ditroff
の出力を X のディスプレイに表示する。このプログラムは特別な整形は行わ
ず、プリンタ座標をスクリーン座標に自動変換する。この際には適切なフォン
トを使えるように、実際の解像度ではなくユーザ指定の解像度を使用する。
引き数
filename
に ``-'' を指定すると、
xditview
は標準入力から入力を行う。
filename
の最初の文字が ``|'' ならば、
xditview
は
sh
を fork して残りの「ファイル名」を実行し、そのコマンドの標準出力への出
力を使用する。
オプション
xditview
には、X ツールキットの標準のコマンド行オプションに加えて、以下に挙
げるオプションを指定することができる。
- -page page-number
-
このオプションは、起動時に表示する文書中のページ番号を指定する。
- -resolution screen-resolution
-
このオプションは使用するスクリーンの解像度を指定する。XLFD 名の解像度
フィールドにこの値を要求してフォントを開く。
- -noPolyText
-
X サーバによっては、リクエスト1つに複数の文字列を含む複合テキストを正
しく実装できていないものがある。このオプションを指定すると、
xditview
のこの機能が無効になる。
- -backingStore backing-store-type
-
再表示には1秒程度の時間がかかる。このオプションを指定すると、サーバは
ウィンドウの表示内容を保存する。そしてウィンドウがスクロールしてビュー
ポートに入った場合、バッキングストアに保存された内容を使ってウィンドウ
を描画する。
backing-store-type には Always, WhenMapped,
NotUseful のいずれか1つを指定する。
以下の X ツールキット標準コマンド行オプションは、
xditview
でも普通に使うことができる:
- -bg color
-
このオプションはウィンドウの背景色に使う色を指定する。
デフォルト値は white である。
- -bd color
-
このオプションはウィンドウの境界に使う色を指定する。
デフォルト値は black である。
- -bw number
-
このオプションは、ウィンドウの周りの境界の幅をピクセル数で指定する。
- -fg color
-
このオプションは、テキストの表示に使う色を指定する。デフォルト値は
black である。
- -fn font
-
このオプションは、ウィジェットのテキストの表示に使うフォントとを指定す
る。デフォルト値は fixed である。
- -rv
-
このオプションを指定すると、前景色と背景色を入れ換えることにより画面表
示の反転がシミュレートされる。
- -geometry geometry
-
このオプションは、ウィンドウの位置とサイズを指定する。
- -display host:display
-
このオプションは、接続する X サーバを指定する。
- -xrm resourcestring
-
このオプションは、指定するリソース文字列を指定する。
X のデフォルト値
このプログラムは
Dvi
ウィジェットを使用する。このウィジェットはコアリソース名に加えて以下の
リソースを認識する:
-
-
Specifies the width of the window.
ウィンドウの幅を指定する。
-
-
Specifies the height of the window.
ウィンドウの高さを指定する。
- foreground (class Foreground)
-
デフォルトの前景色を指定する。
- font (class Font)
-
エラーメッセージに使うフォントを指定する。
- FontMap (class FontMap)
-
ditroff
のフォントを適切な X のフォントに対応させるため、この文字列リソースに
は改行区切りの指定の集合を与える。それぞれの指定は ditroff 名、空白文
字、全てのサイズを列挙できるように適切な場所に * を含むXLFD のパターン
からなる。デフォルトの fontMap は以下である:
R -*-times-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
I -*-times-medium-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
B -*-times-bold-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
F -*-times-bold-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
BI -*-times-bold-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
C -*-courier-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
CO -*-courier-medium-o-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
CB -*-courier-bold-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
CF -*-courier-bold-o-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
H -*-helvetica-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
HO -*-helvetica-medium-o-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
HB -*-helvetica-bold-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
HF -*-helvetica-bold-o-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
N -*-new century schoolbook-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
NI -*-new century schoolbook-medium-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
NB -*-new century schoolbook-bold-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
NF -*-new century schoolbook-bold-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
A -*-charter-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
AI -*-charter-medium-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
AB -*-charter-bold-r-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
AF -*-charter-bold-i-normal--*-*-*-*-*-*-iso8859-1\n\
S -*-symbol-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-adobe-fontspecific\n\
S2 -*-symbol-medium-r-normal--*-*-*-*-*-*-adobe-fontspecific\n
XDITVIEW と DITROFF を組み合わせての使用
適切な fontMap を指定すればスクリーン上での見え方をより正確にすること
ができるが、これを行わなくても
xditview
は任意の ditroff の出力ファイルを使うことができる。
スケーラブルフォントをサポートしている X サーバにおいては、要求された
全てのフォントサイズは正確にスクリーンに反映される。スケーラブルフォン
トをサポートしていない X サーバに対しては、
xditview
は同じファミリから最も近いフォントを選ぶ。
関連項目
X(7),
xrdb(1),
ditroff(1),
X Logical Font Description Conventions
プログラムの起源
このプログラムの移植は
suntroff
に由来する
xtroff
に端を発する。
著作権
Copyright ([,]*) X Consortium
権利と許諾に関する正式な声明については X(1) を参照すること。
著者
Keith Packard (MIT X Consortium)
Richard L. Hyde (Purdue)
David Slattengren (Berkeley)
Malcom Slaney (Schlumberger Palo Alto Research)
Mark Moraes (University of Toronto)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- X のデフォルト値
-
- XDITVIEW と DITROFF を組み合わせての使用
-
- 関連項目
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- プログラムの起源
-
- 著作権
-
- 著者
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Time: 07:00:44 GMT, January 12, 2009