(PECL ibm_db2 >= 1.0.0)
db2_rollback — トランザクションをロールバックする
指定した接続リソース上で実行中のトランザクションをロールバックし、 新しいトランザクションを開始します。PHP アプリケーションのデフォルトは AUTOCOMMIT モードなので、接続リソースに対して AUTOCOMMIT を無効にしていない限り db2_rollback() は何の意味もありません。
注意: 指定した接続が持続的接続であった場合、持続的接続を使用している すべてのアプリケーションで実行中のトランザクションがロールバックされます。 そのため、トランザクションが必要なアプリケーションでは 持続的接続の使用は推奨されません。
成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。
例1 DELETE 文のロールバック
以下の例では、テーブルの行数を数えた後にデータベース接続の AUTOCOMMIT を無効にし、テーブルのすべての行を削除した上で、 行数が 0 となっていることを確認します。 それから、db2_rollback() を発行して再度行数を取得し、 DELETE 文の発行前の状態に戻っていることを確認します。 これにより、トランザクションのロールバックが正常に行われたことを示します。
<?php
$conn = db2_connect($database, $user, $password);
if ($conn) {
$stmt = db2_exec($conn, "SELECT count(*) FROM animals");
$res = db2_fetch_array( $stmt );
echo $res[0] . "\n";
// AUTOCOMMIT を無効にします
db2_autocommit($conn, DB2_AUTOCOMMIT_OFF);
// ANIMALS のすべての行を削除します
db2_exec($conn, "DELETE FROM animals");
$stmt = db2_exec($conn, "SELECT count(*) FROM animals");
$res = db2_fetch_array( $stmt );
echo $res[0] . "\n";
// DELETE 文をロールバックします
db2_rollback( $conn );
$stmt = db2_exec( $conn, "SELECT count(*) FROM animals" );
$res = db2_fetch_array( $stmt );
echo $res[0] . "\n";
db2_close($conn);
}
?>
上の例の出力は以下となります。
7 0 7