(PHP 4, PHP 5)
fgetcsv — ファイルポインタから行を取得し、CSVフィールドを処理する
fgets() に動作は似ていますが、 fgetcsv() は行を CSV フォーマットのフィールドとして読込み処理を行い、 読み込んだフィールドを含む配列を返すという違いがあります。
ファイルポインタは有効なものでなければならず、また fopen(), popen(), もしくは fsockopen() で正常にオープンされたファイルを指している必要があります。
(行末文字を考慮して) CSV ファイルにある最も長い行よりも大きい必要があります。 PHP 5 でオプションになりました。このパラメータを省略 (もしくは PHP 5.0.4 かそれ以降で 0 を設定) すると、 最大行長は制限されません。この場合、若干動作が遅くなります。
フィールドのデリミタ (1 文字のみ) を設定します。 デフォルトはカンマです。
フィールド囲いこみ文字 (1 文字のみ) を設定します。 デフォルトはダブルクォーテーションマークです。
エスケープ文字 (1 文字のみ) を設定します。 デフォルトはバックスラッシュ (\) です。
読み込んだフィールドの内容を含む数値添字配列を返します。
注意: CSV ファイルの空行は null フィールドを一つだけ含む配列として返され、 エラーにはなりません。
注意: マッキントッシュコンピュータ上で作成されたファイルを読み込む際に、 PHP が行末を認識できないという問題が発生した場合、 実行時の設定オプションauto_detect_line_endings を有効にする必要が生じるかもしれません。
fgetcsv() は、ファイルの終端に達した場合を含めてエラー時に FALSE を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.3.0 | escape パラメータが追加されました。 |
4.3.5 | fgetcsv() はバイナリセーフとなりました。 |
4.3.0 | enclosure パラメータが追加されました。 |
例1 CSV ファイルの全てのコンテンツを読み込み、表示する
<?php
$row = 1;
$handle = fopen("test.csv", "r");
while (($data = fgetcsv($handle, 1000, ",")) !== FALSE) {
$num = count($data);
echo "<p> $num fields in line $row: <br /></p>\n";
$row++;
for ($c=0; $c < $num; $c++) {
echo $data[$c] . "<br />\n";
}
}
fclose($handle);
?>
注意: この関数はロケール設定を考慮します。もし LANG が例えば en_US.UTF-8 の場合、 ファイル中の 1 バイトエンコーディングは間違って読み込まれます。