lsコマンドで最終更新時刻の新しいファイルを見つける方法

このドキュメントの内容は、以下の通りです。

• はじめに
• 新しいファイルを見つけたい
• lsで新しいファイルを見つける方法
• aliasを設定する

はじめに

FreeBSDやLinuxなどのUnixをシェルで操作するときに、よくお世話になるのが ls コマンドでしょう。統計をとったわけではありませんが、よく使われるコマンドトップ１００に入るのではないでしょうか。今回は、lsコマンドのtipsです。今回のテーマは、新しいファイル(最近変更されたファイル)を見つけることです。

新しいファイルを見つけたい

たとえば、 make コマンドを実行して、何らかのファイルができたときに、どのファイルができたのか、というのは、新しくできたファイルを見つければよいわけです。
make以外にもコマンドやスクリプトを実行したときに、カレントディレクトリなどに、新しいファイルができていないか、といったことを確認することもあります。

新しいファイルを探すときに、最終更新時刻が新しいファイルをよく探したりします。自分のディレクトリだったり、ログのファイルのディレクトリだったり、/tmpであったり、探すところは様々です。そして、ファイルを探すときは、lsコマンドでよく探してます。

lsで新しいファイルを見つける方法

lsにはたくさんのコマンドラインオプションがあります。lsコマンドには、ファイルの最終更新時刻の新しい順番にソートするためのオプションがあります。それは、-tオプションです。

ls -t

ファイルの更新時刻が表示される、lオプション(マイナスエルオプション)と一緒に使うと、解りやすいでしょう。

% ls -lt
total 5988
-rw-r--r--  1 kaworu  wheel      553 12 28 00:40 new.log
drwx------  2 kaworu  wheel      512 12 26 01:12 v652708/
-rw-r--r--  1 kaworu  wheel      101 12 26 00:42 func.php
-rw-r--r--  1 kaworu  wheel      974 12 24 18:42 a
drwx------  2 kaworu  wheel      512 12 24 18:11 v395686/
drwx------  2 kaworu  wheel      512 12 23 14:34 v409687/

新しいファイルにだけ、なにかしたいときとか、新しいファイルを見つけたいとき、などに重宝します。

ディレクトリにファイルがたくさんある場合と、画面が大きくスクロールしてしまって、新しいファイルが、スクロールしないと確認できなくなってしまうこともあります。そういう場合には、 headコマンドと併用すると、より便利だと思います。

ls -lt|head

headコマンドは、デフォルトでは、10行しか表示してくれないため、更新されたファイルが多い場合には、 -n オプションで、行数を増やす必要があります。行数は、必要に応じて、変更してみてください。

ls -lt|head -n 20

aliasを設定する

よく使う場合には alias を設定するのが便利です。下記のようなaliasを設定して、使っていたりします。

csh/tcsh系の設定(.cshrc)

alias new ls -lt|head

bash/zsh系の設定(.bashrc, .zshrc)

alias new='ls -lt|head'

さらなるお勧めは、csh/tcshだと以下の通りです。new /tmp とすることで、/tmp を対象にできます。 引数を指定しない場合は、カレントディレクトリが対象になります。

alias new 'ls -lt !*|head'

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