MediaWikiのパフォーマンス改善

このドキュメントの内容は、以下の通りです。

• はじめに
• TTFBとは
• ヤフーやグーグルは？
• どうやってMediaWiki を速くするか
• どうやってMediaWiki を速くしたか
• どのぐらい速くなったのか
• まとめ

はじめに

レンタルサーバが遅いのかと思って、変更しようかと考えたのですが、 MediaWiki が遅いのではないか、と思って、調べてみました。その結果、Wikiの設定を変更して、少しだけマシになりました、という話です。

Chromeの開発ツールで、スピードをみていると

• Waiting(TTFB)
• Content Download

の２つが目につきました。両方とも 500ms ぐらいかかっていて、とても遅いです。

TTFBとは

TTFBとは、Time To First Byte の略です。最初の１バイトが到着するまでの時間です。サーバがリクエストを受け取り、データを返し始めるまでの時間です。

ヤフーやグーグルは？

私のサイトでは、 TTFB と Content Download が両方とも 500ms でした。

ヤフーやグーグルがMediaWikiを使っているわけではありませんが、スピードを調べてみました。ヤフーのトップページだと 100ms と 214ms ぐらいでした。コンテンツの量が違うので、比較しても仕方がないですが、グーグルのトップページは、 54ms と 0.74ms と超絶に早かったです。

どうやってMediaWiki を速くするか

TTFB が長いということは、サーバサイドで処理している時間が長い、ということになります。

処理時間を減らすには、

• キャッシュ
• サーバを速くする
• コードを減らす
• コードを最適化する

ぐらいしかありません。

簡単にできそうなのは、キャッシュですが、レンタルサーバということもあり、自由度は高くありません。

どうやってMediaWiki を速くしたか

まず、答えからいうと MediaWiki が持っているキャッシュ機能を有効にしました。
ファイルシステムにファイルを作って、そこにキャッシュする「ファイルキャッシュ」です。
利用するのは簡単で、設定ファイルに2行追加するだけです。副作用でカウンタのアップデートされなくなりそうですけど。

LocalSettings.php に以下の設定を追加するだけです。

$wgUseFileCache = true;
$wgFileCacheDirectory = '/tmp'

どのぐらい速くなったのか

ページによって異なると思いますが、だいたいこんな感じになりました。

まとめ

• MediaWiki のキャッシュを使えば、速くなる
• 設定を２行追加するだけで速くなる

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