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2016年1月21日 (木) 11:00時点における版

中所得国の罠 (Middle-income trap, ミドルインカム トラップ)とは、中所得国になって、競争力を失い、高所得国入できない状況のことをいいます。

読み方

中所得国の罠
ちゅう しょとく こく の わな
Middle-income trap
みどる いんかむ とらっぷ

概要

中所得国の罠とは、自国経済が中所得国のレベルで停滞し、高所得国である先進国の仲間入りができない状態です。

新興国が 低賃金の労働力 を武器に、経済成長を遂げ、中所得国 になったときに、

  • 自国の人件費の上昇
  • 後発の新興国の追い上げ
  • 先進国との技術力の格差

などにより、競争力が失われ、経済成長が停滞します。

そのような停滞の現象を 中所得国の罠 と呼びます。

中所得国とは

中所得国 とは、一人あたりの国内総生産(GDP)が 3,000ドルから 10,000ドル 程度の国を指しています。

10,000ドル(1万ドル) に達した後に、中所得国の罠 に陥る国や地域が多いと言われています。

低所得国から中所得国になれた国は多くありますが、高所得国になれた国は比較的少ないです。

中所得国の罠の回避

中所得国の罠 を回避するには、産業の高度化が必須になってきます。

  • 技術の獲得
  • 人材の育成
  • 金融システムの整備

関連項目