「std::auto ptr」の版間の差分
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[[std::auto_ptr]] は、[[C++]] の [[C++標準ライブラリ]] で提供されます。 | [[std::auto_ptr]] は、[[C++]] の [[C++標準ライブラリ]] で提供されます。 | ||
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== ヘッダファイル == | == ヘッダファイル == | ||
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== auto_ptr の使用例== | == auto_ptr の使用例== | ||
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=== ソースコード auto_ptr_1.cpp === | === ソースコード auto_ptr_1.cpp === | ||
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=== コンパイル === | === コンパイル === | ||
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g++ -I/usr/local/include -L/usr/local/lib auto_ptr_1.cpp -o auto_ptr_1 | g++ -I/usr/local/include -L/usr/local/lib auto_ptr_1.cpp -o auto_ptr_1 | ||
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=== 実行例 === | === 実行例 === | ||
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== 代入により所有権が失われるの例== | == 代入により所有権が失われるの例== | ||
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[[std::auto_ptr]] を [[std::auto_ptr]] に代入すると所有権が代入された方へ移ります。 | [[std::auto_ptr]] を [[std::auto_ptr]] に代入すると所有権が代入された方へ移ります。 | ||
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=== ソースコード auto_ptr_2.cpp === | === ソースコード auto_ptr_2.cpp === | ||
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#include <iostream> | #include <iostream> | ||
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=== 実行例 === | === 実行例 === | ||
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* C のデストラクタが t のスコープが終わったときに、実行されていることが確認できます。 | * C のデストラクタが t のスコープが終わったときに、実行されていることが確認できます。 | ||
* 変数 c がもっているポインタを確認すると 0 です。 | * 変数 c がもっているポインタを確認すると 0 です。 | ||
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2014年1月3日 (金) 01:01時点における最新版
std::auto_ptr メモリの開放管理を自動的に行うためのものです。
読み方
- std::auto_ptr
- えすてぃーでぃー おーと ぴーてぃーあーる, おーとぽいんた
目次
概要
スマートポインタシリーズの中では、std::auto_ptr は、非常に単純な機能を提供します。 std::auto_ptr は、C++ の C++標準ライブラリ で提供されます。
std::auto_ptr のオブジェクトがスコープから外れたとき、保持するポインタを自動的に開放します。
std::auto_ptr は、C++11 で非推奨となったため、std::unique_ptrをご利用ください。
スマートポインタ の概要については、スマートポインタ をご参照ください。
ヘッダファイル
#include <memory>
auto_ptr の使用例
ソースコード auto_ptr_1.cpp
#include <iostream> #include <exception> #include <memory> class C { public: C() { } ~C() { std::cout << __PRETTY_FUNCTION__ << std::endl; } void doit (){ std::cout << __PRETTY_FUNCTION__ << std::endl; } }; void test_auto_ptr() { try { std::auto_ptr<C> c(new C()); c->doit(); } catch (std::exception &ex) { std::cerr << ex.what () << std::endl; } } int main(int argc, char const* argv[]) { std::cout << "call test_auto_ptr" << std::endl; test_auto_ptr (); std::cout << "end test_auto_ptr" << std::endl; return 0; }
コンパイル
g++ -I/usr/local/include -L/usr/local/lib auto_ptr_1.cpp -o auto_ptr_1
実行例
% ./auto_ptr_1 call test_auto_ptr void C::doit() C::~C() end test_auto_ptr
代入により所有権が失われるの例
std::auto_ptr を std::auto_ptr に代入すると所有権が代入された方へ移ります。
std::auto_ptr<C> c(new C()); std::auto_ptr<C> t; t = c; // ここで所有件が失われる。
ソースコード auto_ptr_2.cpp
#include <iostream> #include <exception> #include <memory> class C { public: C() { } ~C() { std::cout << __PRETTY_FUNCTION__ << std::endl; } void doit (){ std::cout << __PRETTY_FUNCTION__ << std::endl; } }; void test_auto_ptr() { try { std::auto_ptr<C> c(new C()); std::cout << "c.get()=" << c.get() << std::endl; { std::auto_ptr<C> t; t = c; // ここで所有件が失われる。 std::cout << "t.get()=" << t.get() << std::endl; } // ここのスコープが終わることで、 t が C のインスタンスを開放する。 // t に所有権を移したので、ポインタは0になる std::cout << "c.get()=" << c.get() << std::endl; c->doit(); // ここで doit が実行できてるのがおかしい。 } catch (std::exception &ex) { std::cerr << ex.what () << std::endl; } } int main(int argc, char const* argv[]) { std::cout << "call test_auto_ptr" << std::endl; test_auto_ptr (); std::cout << "end test_auto_ptr" << std::endl; return 0; }
コンパイル
g++ -I/usr/local/include -L/usr/local/lib auto_ptr_2.cpp -o auto_ptr_2
実行例
- C のデストラクタが t のスコープが終わったときに、実行されていることが確認できます。
- 変数 c がもっているポインタを確認すると 0 です。
- なぜか、 doit() が呼べてますが、不正な処理でしょう。
% ./auto_ptr_2 call test_auto_ptr c.get()=0x28464100 t.get()=0x28464100 C::~C() c.get()=0 void C::doit() end test_auto_ptr