「std::copy」の版間の差分
提供: C++入門
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2014年1月5日 (日) 17:58時点における版
std::copy とは、C++で指定範囲の要素をコピーするアルゴリズムです。std::vectorをコピーするときなどに使われます。
読み方
- std::copy
- えすてぃーでぃー こぴー
目次
概要
firstからendまでをresultにコピーします。
std::copy(first, end, result);
std::copyは、先頭から順番にコピーします。 入力の後半と出力の前半がオーバーラップしている場合、std::copyでは、意図通りのコピーができません。 その場合は、要素の後ろからコピーを行う std::copy_backward を使用します。
std::copyでは、コピー元と同じ順番で、コピー先に並べます。コピー元と逆向きに並べる場合には、std::reverse_copyを使用します。
std::copyの例
ソースコード vector_copy1.cpp
#include <iostream> #include <vector> #include <algorithm> // std::copy #include <iterator> // std::back_inserter using namespace std; int main(int argc, char const* argv[]) { vector<int> v1(1024*4*100, 0),v2; copy(v1.begin(), v1.end(), back_inserter(v2) ); return 0; }
コンパイル
g++ vector_copy1.cpp -o vector_copy1
実行例
出力はありません。
% ./vector_copy1
std::copyを使って標準出力に出力する例
ソースコード std_copy_with_ostream_iterator.cpp
#include <iostream> #include <vector> // std::vector #include <iterator> // std::ostream_iterator #include <algorithm><`0`> // std::copy using namespace std; int main(int argc, char const* argv[]) { std::vector<int> v{1,2,3}; std::copy(v.cbegin(),v.cend(), std::ostream_iterator<int>( std::cout, " ") ); std::cout << std::endl; return 0; }
コンパイル
g++49 -std=c++11 -I/usr/local/lib/gcc49/include/c++/ \ -Wl,-rpath=/usr/local/lib/gcc49 std_copy_with_ostream_iterator.cpp -o std_copy_with_ostream_iterator
実行例
% ./std_copy_with_ostream_iterator 1 2 3
関連項目
- std::vector::insert: vector同士を連結する
- std::copy_backward
- std::reverse_copy
- std::copy
- std::swap
- std::vectorをコピーする
- std::vector
シーケンスコンテナ
連想コンテナ
連行コンテナ 順不同
コンテナアダプタ
コンテナへのアクセスで利用
コンテナで役立つC++11以降の機能
- std::iotaで各要素に連番の値を代入する。
- std::generateで各要素に値を代入する。
- std::for_eachで各要素に値を代入する。
- std::fillで各要素に同じ値を代入する。
- for文でstd::vector::push_backで1つ1つプッシュする。