「C++のHello World」の版間の差分
提供: C++入門
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2013年3月3日 (日) 13:10時点における最新版
読み方
概要
C++ らしい Hello World プログラムを紹介します。
出力ストリーム
C言語 と同様に printf を利用することもできますが、C++では、出力に std::cout (以下、cout)を利用します。 cout は、出力ストリームです。C言語でいえば、stdout にあたります。 出力するには、出力ストリームに対して、 <<演算子を利用し、値を流し込みます。
cout は、 console output のことです。 cout に対応する入力ストリームには、cin (console input) です。
書式
書式は、以下の通りです。
std::cout << expression;
std::endl
endl は、 end line です。
std::endl は、改行文字を出力し、ストリームをフラッシュします。
std::cout << "hoge" << std::endl;
"\n" との違いは、ストリームをフラッシュするかしないかです。 std::endl は、ストリームバッファにたまった未出力のデータを出力します。
名前空間
C++では、名前空間(namespace)があります。名前空間によって、クラスや変数、関数などの名前の競合を防ぎます。 C++の標準ライブラリは、 std という名前空間に属します。
利用する名前空間を宣言することができます。
using namespace std; cout << "hoge";
名前空間を宣言しない場合には、クラスなどの名前の前に名前空間を指定します。
std::cout << "hoge";
C言語 と同様に << は、ビット演算子としての役割もありますが、ここでの利用は、ビット演算ではありません。
ヘッダファイル
#include <iostream>
ソースコード
#include <iostream> using namespace std; int main(int argc, char *argv[]) { std::cout << "Hello World" << std::endl; return 0; }
コンパイル
g++ ./helloworld.cpp
実行例
% ./a.out Hello World