「std::lock guard」の版間の差分
提供: C++入門
(ページの作成:「std::lock_guard とは、C++のstd::mutexを使用するためのロッククラステンプレートです。ローカル変数を使用して利用するこ...」) |
(相違点なし)
|
2013年12月29日 (日) 16:52時点における最新版
std::lock_guard とは、C++のstd::mutexを使用するためのロッククラステンプレートです。ローカル変数を使用して利用することで、スコープから外れるときにmutexは、自動的にロックを解除されます。
読み方
- std::lock_guard
- えすてぃーでぃー ろっく がーど
概要
std::lock_guradは、ロックの解放漏れを防ぐ効果があります。
std::lock_guradのシンプルの例
ソースコード std_mutex_lock_guard1.cpp
#include <iostream> #include <thread> #include <exception> #include <mutex> #include <vector> #include <ctime> using namespace std; std::mutex m; std::vector<time_t> v; void do_worker1 () { std::cout << __PRETTY_FUNCTION__ << std::endl; std::lock_guard<std::mutex> lg(m); v.push_back(time(NULL)); // mutex unlocked ! } int main (int argc, char *argv[]) { try { std::thread t1(do_worker1); std::thread t2(do_worker1); t1.join(); t2.join(); for(auto t:v) { cout << t << endl; } } catch (std::exception &ex) { std::cerr << ex.what() << std::endl; } return (0); }
コンパイル
g++49 -std=c++11 -I/usr/local/lib/gcc49/include/c++/ \ -Wl,-rpath=/usr/local/lib/gcc49 -pthread std_mutex_lock_guard1.cpp -o std_mutex_lock_guard1
実行例
% ./std_mutex_lock_guard1 void do_worker1() void do_worker1() 1388303407 1388303407
関連項目
mutexの種類 | 説明 |
---|---|
std::mutex | 非再帰的mutex |
std::recursive_mutex | 再帰的mutext |
std::timed_mutex | ロック関数でタイムアウトが可能な非再帰的mutex |
std::recursive_timed_mutex | ロック関数でタイムアウトが可能な再帰的mutex |
ロッククラステンプレート
- std::unique_lock<>
- std::lock_guard<>
関数 | 説明 |
---|---|
メンバ関数 | |
std::thread::thread | コンストラクタ。threadオブジェクトを作成します。 |
std::thread::~thread | スレッドがjoinかdetachされている必要があります。スレッドオブジェクトを破棄します。 |
std::thread::operator= | スレッドオブジェクトをmoveします。 |
オブザーバー | |
std::thread::joinable | スレッドが合流可能であるかチェックします。 |
std::thread::get_id | スレッドのIDを返します。 |
std::thread::native_handle | スレッドハンドルを返します。 |
std::thread::hardware_concurrency | 実装によってサポートされる同時スレッド数を返します。 |
操作 | |
std::thread::join | スレッドの終了を待ちます。 |
std::thread::detach | スレッドハンドルから独立して実行するスレッドを許可します。 |
std::thread::swap | スワップ |
非メンバ関数 | |
std::swap | スワップ |
カレントスレッドの管理 | |
std::this_thread::yield_id | 処理系に再スケジュールの機会を与えます。 |
std::this_thread::get_id | スレッドIDを返します。 |
std::this_thread::sleep_for | 指定した時間、現在のスレッドの実行を停止します。 |
std::this_thread::sleep_until | 指定した時刻まで、現在のスレッドの実行を停止します。 |