std::thread

提供: C++入門
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std::thread とは、C++11でサポートされたC++のスレッド制御に関するクラスと関数です。

読み方

std::thread
えすてぃーでぃー すれっど

概要

メンバ関数
メンバ関数 説明
std::thread::thread コンストラクタ。threadオブジェクトを作成します。
std::thread::~thread スレッドがjoinかdetachされている必要があります。スレッドオブジェクトを破棄します。
std::thread::operator= スレッドオブジェクトをmoveします。
オブザーバー
std::thread::joinable スレッドが合流可能であるかチェックします。
std::thread::get_id スレッドのIDを返します。
std::thread::native_handle スレッドハンドルを返します。
std::thread::hardware_concurrency 実装によってサポートされる同時スレッド数を返します。
操作
std::thread::join スレッドの終了を待ちます。
std::thread::detach スレッドハンドルから独立して実行するスレッドを許可します。
std::thread::swap スワップ
非メンバ関数
std::swap スワップ

インストール

ヘッダファイル

#include <thread>

シンプルなスレッドの例

より多くの例については、std::thread::thread などをご参照ください。

ソースコード std_thread1.cpp

#include <iostream>
#include <thread>
#include <exception>
using namespace std;
void
do_worker1 () {
        std::cout << __PRETTY_FUNCTION__ << std::endl;
}
 
int
main (int argc, char *argv[]) {
        try {
                std::thread t1(do_worker1);
                t1.join();
        } catch (std::exception &ex) {
                std::cerr << ex.what() << std::endl;
        }
        return (0);
}

コンパイル

g++49 -std=c++11 -I/usr/local/lib/gcc49/include/c++/ \
-Wl,-rpath=/usr/local/lib/gcc49  -pthread std_thread1.cpp -o std_thread1

実行例

% ./std_thread1
void do_worker1()

注意

joinをし忘れると、以下のエラーがでます。

% ./std_thread1
terminate called without an active exception
Abort
Exit 134

-WLで-rpathを指定しないと下記のエラーが出ます。

% ./std_thread1
/usr/lib/libstdc++.so.6: version GLIBCXX_3.4.11 required by /tmp/std_thread1
not found
Exit 1

共有データの保護 mutex

mutex
mutexの種類 説明
std::mutex 非再帰的mutex
std::recursive_mutex 再帰的mutext
std::timed_mutex ロック関数でタイムアウトが可能な非再帰的mutex
std::recursive_timed_mutex ロック関数でタイムアウトが可能な再帰的mutex

ロッククラステンプレート


関連項目

std::thread メンバ関数
関数 説明
メンバ関数
std::thread::thread コンストラクタ。threadオブジェクトを作成します。
std::thread::~thread スレッドがjoinかdetachされている必要があります。スレッドオブジェクトを破棄します。
std::thread::operator= スレッドオブジェクトをmoveします。
オブザーバー
std::thread::joinable スレッドが合流可能であるかチェックします。
std::thread::get_id スレッドのIDを返します。
std::thread::native_handle スレッドハンドルを返します。
std::thread::hardware_concurrency 実装によってサポートされる同時スレッド数を返します。
操作
std::thread::join スレッドの終了を待ちます。
std::thread::detach スレッドハンドルから独立して実行するスレッドを許可します。
std::thread::swap スワップ
非メンバ関数
std::swap スワップ
カレントスレッドの管理
std::this_thread::yield_id 処理系に再スケジュールの機会を与えます。
std::this_thread::get_id スレッドIDを返します。
std::this_thread::sleep_for 指定した時間、現在のスレッドの実行を停止します。
std::this_thread::sleep_until 指定した時刻まで、現在のスレッドの実行を停止します。
mutex
mutexの種類 説明
std::mutex 非再帰的mutex
std::recursive_mutex 再帰的mutext
std::timed_mutex ロック関数でタイムアウトが可能な非再帰的mutex
std::recursive_timed_mutex ロック関数でタイムアウトが可能な再帰的mutex

ロッククラステンプレート





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