std::promise
提供: C++入門
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std::promise とは、C++のスレッド用のライブラリです。std::threadとstd::future、std::promiseを使用して、別スレッドの終了を待ち、処理の結果を取得するような非同期処理を実現します。
読み方
- std::promise
- えすてぃーでぃー ぷろみす
概要
- 戻り値、または、例外を扱えます。
- 戻り値の型は、テンプレートで指定します。
- 例外は、任意の型を扱えます。
- std::futureは、スレッドの完了を待ちます(同期)。
- std::fetureオブジェクトは、std::promiseオブジェクトのget_future()で作成します。
std::promiseとstd::thread で実現する方法と std::async で実現する方法があります。
ヘッダファイル
#include <future>
std::promiseとstd::threadの例
ソースコード std_promise1.cpp
#include <iostream> #include <future> #include <thread> #include <unistd.h> // sleep using namespace std; int foo (std::promise<int>& pi, int& num) { cout << "execute: " << __PRETTY_FUNCTION__ << endl; for (int i = 0; i < 10; i++) { num++; sleep (1); } pi.set_value(num); } int main(int argc, char const* argv[]) { try { std::promise<int> pi; int num = 0; std::thread t1(foo, std::ref(pi), std::ref(num)); // スレッドを開始 cout << num << endl; std::future<int> f0 = pi.get_future(); // 非同期オブジェクトを受け取る宣言 int r = f0.get(); // 同期でタスク処理を待つ cout << r << endl; // 結果を表示 t1.join(); // スレッドの終了を待つ } catch (std::exception& e) { cerr << e.what() << endl; } return 0; }
コンパイル
g++49 -std=c++11 -I/usr/local/lib/gcc49/include/c++/ \ -Wl,-rpath=/usr/local/lib/gcc49 -pthread std_promise1.cpp -o std_promise1
実行例
% ./std_promise1 0 execute: int foo(std::promise<int>&, int&) 10
関連項目
- スレッドプログラミング
- std::async
- std::promise
- std::packaged_task
- std::thread
- boost::thread
関数 | 説明 |
---|---|
メンバ関数 | |
std::thread::thread | コンストラクタ。threadオブジェクトを作成します。 |
std::thread::~thread | スレッドがjoinかdetachされている必要があります。スレッドオブジェクトを破棄します。 |
std::thread::operator= | スレッドオブジェクトをmoveします。 |
オブザーバー | |
std::thread::joinable | スレッドが合流可能であるかチェックします。 |
std::thread::get_id | スレッドのIDを返します。 |
std::thread::native_handle | スレッドハンドルを返します。 |
std::thread::hardware_concurrency | 実装によってサポートされる同時スレッド数を返します。 |
操作 | |
std::thread::join | スレッドの終了を待ちます。 |
std::thread::detach | スレッドハンドルから独立して実行するスレッドを許可します。 |
std::thread::swap | スワップ |
非メンバ関数 | |
std::swap | スワップ |
カレントスレッドの管理 | |
std::this_thread::yield_id | 処理系に再スケジュールの機会を与えます。 |
std::this_thread::get_id | スレッドIDを返します。 |
std::this_thread::sleep_for | 指定した時間、現在のスレッドの実行を停止します。 |
std::this_thread::sleep_until | 指定した時刻まで、現在のスレッドの実行を停止します。 |
mutexの種類 | 説明 |
---|---|
std::mutex | 非再帰的mutex |
std::recursive_mutex | 再帰的mutext |
std::timed_mutex | ロック関数でタイムアウトが可能な非再帰的mutex |
std::recursive_timed_mutex | ロック関数でタイムアウトが可能な再帰的mutex |
ロッククラステンプレート
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