std::hypot
提供: C++入門
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std::hypot とは、数値計算用の関数で、平方和の平方根を求めます。hypotは、hypotenuse の略で、 hypotenuseは、斜辺という意味です。直角三角形の辺を求める式になります。
読み方
- std::hypot
- えすてぃーでぃー
- hypotenuse
- はいぽーてぃねす
概要
std::hypotは、平方和の平方根を求める数値計算用の関数です。
sqrt()は、平方根を求める関数です。sqrt()を利用した場合、
z = sqrt(x*x, y*y);
のようになります。 std::hypotを利用した場合、以下のように書けます。
z = std::pyhot(x,y);
C++だと簡単に書ける、ということになります。
蛇足になりますが、C言語では、C99でhypotが追加されています。
三平方の定理の定理
ここは、数学のおさらいになります。三平方の定理がわかっている方は、読み飛ばしてください。 直角三角形があり、それぞれの3辺を
x y z
としたとき、3辺の長さは、
z2 = x2 + y2
が成り立ちます。これは、三平方の定理と呼ばれています。3辺のうち、2辺の長さがわかっているときに、残りの1辺の長さを求められます。
上の定理は、以下のように書けます。 z = √ x2 + y2
std::hypotは、2辺の値から残りの1辺の長さを求めます。
インストール
C++11 から利用できるようになりました。
ヘッダファイル
#include <cmath>
ソースコード
/* * hypot1.cpp * Copyright (C) 2015 kaoru <kaoru@localhost> */ #include <iostream> #include <cmath> int main(int argc, char const* argv[]) { std::cout << "hypot(1.0, 1.0) = " << std::hypot(1.0, 1.0) << std::endl; std::cout << "hypot(3.0, 4.0) = " << std::hypot(3.0, 4.0) << std::endl; return 0; }
コンパイル
c++ hypot1.cpp
実行例
$ ./a.out hypot(1.0, 1.0) = 1.41421 hypot(3.0, 4.0) = 5
関連項目
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