BOOST FOREACH

提供: C++入門
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BoostBOOST_FOREACH を使うことで、ループより簡単に記述できます。

読み方

BOOST_FOREACH
ぶーすと ふぉーいーち

概要

配列やコンテナをループで回すために、for文やイテレータを書くのは面倒です。 特に、イテレータは、かなり面倒ではないでしょうか。

もっと、簡単に書く方法があります。 Boost の foreach を使うことです。

C++11で拡張されたforと追加されたautoを使って、簡単に書くこともできます。

ヘッダファイル

#include <boost/foreach.hpp>

ソースコード

#include <boost/foreach.hpp>
#include <iostream>
#include <vector>
#include <string>
using namespace std;
 
int
main(int argc, char const* argv[])
{
 
        vector<string> v;
        v.push_back ("a");
        v.push_back ("b");
        v.push_back ("c");
 
        BOOST_FOREACH(string s, v)
        {
                cout << s << endl;
        }
 
        return 0;
}

コンパイル

clang++ -I/usr/local/include for_each.cpp

注意するべきこと

カンマは1つだけしか使えない

BOOST_FOREACH は、マクロで実装されています。 そのため、BOOST_FOREACHのカッコの中では、カンマは1つでなければなりません。 どういったときに、問題になるのかというと、 std::map などを使うときです。

対策として、 typedef を利用します。

プログラムの例は、以下の通りです。

typedef std::pair<string, vector<ColumnOrSuperColumn> > PAIR;
 
void foo( map<string, string > & data) {
	BOOST_FOREACH(PAIR p, data) {
		cout << p.first << endl;
		cout << p.second << endl;
	}
}

Iterator を無効化してはいけない

このようなコードを書いてはいけません。 ループを終了するための Iterator の end() を無効化してしまうようです。 振る舞いが未定義となります。

std::vector<int> vect(4, 4);
BOOST_FOREACH(int i, vect)
{
    vect.push_back(i + 1);
}

上記のコードは、コンパイラによって以下のように展開されます。

std::vector<int> vect(4, 4);
for(std::vector<int>::iterator it1 = vect.begin(), it2 = vect.end();
    it1 != it2; ++it1)
{
    int i = *it1;
    vect.push_back(i + 1); // Oops! This invalidates it1 and it2!
}

関連項目




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