「g++をFreeBSDへインストールする」の版間の差分

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$ pkg info |ag gcc
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== インストール ==
 
== インストール ==
 
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== 新しいコンパイラをインストールする ==
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=== gcc 6系 ===
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6系は、開発版が提供されています。
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まだ、正式版が提供されていませんが、正式版が提供されたときには、以下のコマンドでインストールできます。
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パッケージの提供状況については、以下のコマンドで確認してください。
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pkg search gcc6
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=== gcc 5系 ===
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パッケージをインストールする時期によって パッケージバージョン 5.1 などが入ります。
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=== gcc 4.10 ===
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=== gcc 4.9 ===
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gcc 4.9.1, 4.9.2 などが入ります。
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=== gcc 4.8 ===
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== 関連項目 ==
 
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2015年12月13日 (日) 12:32時点における最新版

GNU GCCコンパイラコレクションC++コンパイラであるg++FreeBSDにインストールする方法です。

読み方

g++
じーぷらすぷらす
GCC
じーしーしー

概要

FreeBSD 10.0-RELEASE未満のシステムでは、デフォルトでベースシステムにg++がインストールされます。GNUのg++コマンドが使いたいときやC++の新しい規格(C++11,C++14などのC++XXなもの)の機能を利用する場合、新しいg++を必要とすることがあります。

新しい機能を利用するために、C++コンパイラをインストールする場合には、portsやpkgが利用できます。

複数のバージョンのG++の共存

FreeBSD(たいていのLinuxでも)では、複数のバージョンのGCCコンパイラ(G++)が共存できます。

下記の例では、GCC 4.6, 4,7, 4.9(g++のパッケージ) が同居しています。

$ pkg info |ag gcc
gcc-4.7.3_1                    GNU Compiler Collection 4.7
gcc-ecj-4.5                    Eclipse Java Compiler used to build GCC Java
gcc46-4.6.4_1,1                GNU Compiler Collection 4.6
gcc49-4.9.1.s20140507          GNU Compiler Collection 4.9

zshの入力補完の例ですが、g++の名前のあとにバージョン番号がそれぞれ付与されたコマンドが用意されています。必要に応じて、任意の番号のついたg++コマンドを実行することで、複数のバージョンのg++を使い分けることができます。

$ g++4
g++46  g++47  g++49

インストール

FreeBSDにインストールする場合

ports コレクションからインストールする場合

cd /usr/ports/lang/gcc
sudo make install clean

pkgコマンドでインストールする場合

sudo pkg install gcc

portmasterコマンドでインストールする場合

sudo portmaster -y -d /usr/ports/lang/gcc

新しいコンパイラをインストールする

gcc 6系

6系は、開発版が提供されています。

sudo pkg install gcc6-devel

まだ、正式版が提供されていませんが、正式版が提供されたときには、以下のコマンドでインストールできます。

sudo pkg install gcc6

パッケージの提供状況については、以下のコマンドで確認してください。

pkg search gcc6

gcc 5系

パッケージをインストールする時期によって パッケージバージョン 5.1 などが入ります。

sudo pkg install gcc5

gcc 4.10

sudo pkg install gcc410

gcc 4.9

gcc 4.9.1, 4.9.2 などが入ります。

sudo pkg install gcc49

gcc 4.8

sudo pkg install gcc48

gcc 4.7

sudo pkg install gcc47

関連項目