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MV(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル MV(1)

名称

mv − ファイルの移動

書式

mv [−f | −i | −n] [−v] source target

mv [−f | −i | −n] [−v] source ... directory

解説

1 番目の書式の場合、 mv ユーティリティは source オペランドで指定される名 前のファイルの名前を、 target オペランドで指定される名前のデスティネー ションパスに変更します。最後に指定されるオペランドが既に存在するディレク トリの名前ではない場合にこの書式であるとされます。

2 番目の書式の場合、各々の source オペランドで指定される名前のファイル を、 directory オペランドで指定される名前で既に存在するディレクトリの中の デスティネーションファイルに移動します。各々のオペランドに対応するデス ティネーションパスは、 ‘‘最後のオペランド’’と‘‘スラッシュ’’と‘‘ファイルの パス名の最後の部分’’ の結合によって生成されるパス名です。

オプションとしては以下のものがあります:

       −f

デスティネーションパスを上書きする前に、書き込みパーミッションが あるなしにかかわらず、確認せず実行します。 ( −f オプションが指定 されると、それ以前の −i オプションまたは −n オプションは無視され ます。)

−i
すでに移動先に同名のファイルが存在する場合、実行してよいかどうか 確認を標準エラー出力を使用して求めます。標準入力から ‘y’ または ‘Y’ で始まる文字列が入力されると、実行されます。 ( −i オプション が指定されると、それ以前の −f オプションまたは −n オプションは無 視されます。)

−n
既存のファイルを上書きしません。 ( −n オプションが指定されると、 それ以前の −f オプションまたは −i オプションは無視されます。)

−v
mv
を冗長にし、移動後にファイルを表示させます。

source オペランドとデスティネーションパスがともにディレクトリである場合を 除き、オペランドもしくはデスティネーションパスにディレクトリを指定するこ とは誤りです。

デスティネーションパスが書き込み許可をしていない場合、 mv は、 −i オプ ションと同じように、ユーザの確認を求めます。

mv は、通常、システムコール rename(2) を使ってファイルの移動をします。し かし、 rename(2) は、ファイルシステムを越えてファイルを移動することができ ません。このため、 sourcetarget が違うファイルシステム上の場合、 mv は、 cp(1)rm(1) を使って移動を行います。これは、次の結果と等価です。

rm -f destination_path && \
cp -pRP source_file destination && \
rm -rf source_file

診断

ユーティリティ mv は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了しま す。

関連項目

cp(1), rm(1), symlink(7)

互換性

−n および −v は標準ではありませんし、スクリプト中での使用はお勧めしませ ん。

規格

mv ユーティリティは IEEE Std 1003.2 (‘‘POSIX.2’’) 互換です。

歴史

mv コマンドは Version 1 AT&T UNIX から登場しました。

FreeBSD 10.0 July 9, 2002 FreeBSD 10.0

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