strftime(3)

strftime − 日付と時間をフォーマット

標準 C ライブラリ (libc, −lc)

#include <time.h>

size_t

strftime(char *buf, size_t maxsize, const char *format, const struct tm *timeptr);

解説

strftime() 関数は、 timeptr からの情報を format によって指される文字列に 従ってバッファ buf にフォーマットします。

format 文字列は、0 以上の変換指定および通常の文字から構成されます。すべて の通常文字は、直接バッファにコピーされます。変換指定は、パーセント記号 ‘‘‘%’’’ ともう 1 つの文字から構成されます。

配列には maxsize 個を超えない文字が置かれます。結果として生じる文字の総数 が終端のヌル文字を含めて maxsize を超えない場合は、 strftime() は終端のヌ ルを数えないで配列中の文字数を返します。それ以外の場合は 0 を返し、バッ ファの内容は不定になります。

変換指定は、以下に示すような形で展開した後バッファにコピーされます :

各国の表現で完全な曜日名で置き換えられます。

%a
各国の表現で省略した曜日名で置き換えられます。ここで、略称は最初の 3 文字です。

%B
各国の表現で完全な月名で置き換えられます。

%b
各国の表現で省略した月名で置き換えられます。ここで、略称は最初の 3 文字です。

%C
(西暦年 / 100) の 10 進数で置き換えられます。 1 桁の数字の前には 0 が付きます。

%c
各国の表現で時刻と日付で置き換えられます。書式は ctime(3) が生成す るものと同様であり、"%a %Ef %T %Y" と等価です。これはま た、"3+1+6+1+8+1+4" の出力フォーマットを意味します。

%D
‘‘%m/%d/%y’’ と同等です。

%d
日を示す 10 進数 (01-31) で置き換えられます。

%E* %O*
POSIX の地域拡張です。 %Ec %EC %Ex %EX %Ey %EY %Od %Oe %OH %OI %Om %OM %OS %Ou %OU %OV %Ow %OW %Oy というシーケンスは、代替的な表現を 与えるものと見なされます。

更に、%Ef は短縮形の月の名前と日を示し、また %EF は長い形式の月と日 を示し、また %OB は別の形式の月の名前を示します (単独で使用し日付は 指定しません)。

%e
日を示す 10 進数 (1-31) で置き換えられます。 1 桁の数字の前には空白 が付きます。

%G
百年紀付きの年の 10 進数で置き換えられます。この年は、週の大部分を 含んだものとなります (月曜日を週の最初の日として)。

%g
‘‘%G’’ と同じ年ですが、百年紀なしの 10 進数 (00-99) で置き換えられ ます。

%H
(24 時間時計で) 時間を示す 10 進数 (00-23) で置き換えられます。

%h
%b と同じです。

%I
(12 時間時計で) 時間を示す 10 進数 (01-12) で置き換えられます。

%j
1 年の日を示す 10 進数 (001-366) で置き換えられます。

%k
(24 時間時計で) 時間を示す 10 進数 (0-23) で置き換えられます。 1 桁 の数字の前には空白が付きます。

%l
(12 時間時計で) 時間を示す 10 進数 (1-12) で置き換えられます。 1 桁 の数字の前には空白が付きます。

%M
分を示す 10 進数 (00-59) で置き換えられます。

%m
月を示す 10 進数 (01-12) で置き換えられます。

%n
改行で置き換えられます。

%O*
%E* と同じです。

%p
各国の表現で "午前" または "午後" のいずれか該当する表示で置き換え られます。

%R
‘‘%H:%M’’ と同等です。

%r
‘‘%I:%M:%S %p’’ と同等です。

%S
秒を示す 10 進数 (00-60) で置き換えられます。

%s
世界標準時基準時点からの秒数で置き換えられます (mktime(3) 参照)。

%T
‘‘%H:%M:%S’’ と同等です。

%t
タブで置き換えられます。

%U
1 年のうちの週数 (日曜日を週の最初の日として) を示す 10 進数 (00-53) で置き換えられます。

%u
1 週のうちの日 (月曜日を週の最初の日として) を示す 10 進数 (1-7) で 置き換えられます。

%V
1 年のうちの週数 (月曜日を週の最初の日として) を示す 10 進数 (01-53) で置き換えられます。新年の 1 月 1 日を含む週に 4 日以上の日 がある場合は、その週が第 1 週となります。それ以外の場合は、その週は 前年の最後の週となり、その次の週が第 1 週となります。

%v
‘‘%e-%b-%Y’’ と同等です。

%W
1 年のうちの週数 (月曜日を週の最初の日として) を示す 10 進数 (00-53) で置き換えられます。

%w
1 週のうちの日 (日曜日を週の最初の日として) を示す 10 進数 (0-6) で 置き換えられます。

%X
各国の表現で時刻で置き換えられます。

%x
各国の表現で日付で置き換えられます。

%Y
百年紀付きの年を示す 10 進数で置き換えられます。

%y
百年紀なしの年を示す 10 進数 (00-99) で置き換えられます。

%Z
時間帯名で置き換えられます。

%z
は UTC からの時間帯の差で置き変えられます。先頭のプラス記号は UTC から東を意味し、マイナス記号は UTC から西を意味します。続く時間と分 は、それぞれ 2 桁であり、間に区切り文字はありません (RFC 822 時刻 ヘッダに共通です)。

%+
各国の表現で日付と時刻を示すもので置き換えられます (フォーマットは date(1) によって作成されるものと同じです)。

%%
‘%’ で置き換えられます。

関連項目

date(1), printf(1), ctime(3), printf(3), strptime(3)

strftime() 関数は、 ‘%C’, ‘%D’, ‘%E*’, ‘%e’, ‘%G’, ‘%g’, ‘%h’, ‘%k’, ‘%l’, ‘%n’, ‘%O*’, ‘%R’, ‘%r’, ‘%s’, ‘%T’, ‘%t’, ‘%u’, ‘%V’, ‘%z’, ‘%+’ などを含む多くの拡張を含めて、 ISO/IEC 9899:1990 (‘‘ISO C89’’) に適合して います。

‘%G’, ‘%g’, および ‘%V’ の置き換えにおける特殊な週数および年数は、 ISO 8601: 1988 に定義されています。

月の象に関する変換指定は備えていません。

FreeBSD 10.0 October 4, 1997 FreeBSD 10.0