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ADV(4) FreeBSD/i386 カーネルインタフェースマニュアル ADV(4)

名称

adv − Advansys 社製 ISA/VL/EISA/PCI 8 ビット SCSI ホストアダプタドライバ

書式

ISA または VL カードに対して:

controller isa0

controller adv0 at isa? port ? cam irq ? drq ?

EISA カードに対して:

controller eisa0

controller adv0

PCI カードに対して:

controller pci0

controller adv0

SCSI バスに対して:

controller scbus0 at adv0

解説

このドライバは、Advanced System Products, Inc. 社製の ASC900, ASC1000, ASC1090, ASC1200, ASC3050, ASC3150 ホストアダプタチップに接続された 8 ビット SCSI バスへのアクセスを提供します。以下の表で、これらのチップを用 いた AdvanSys 社製品、接続バスのタイプ、最大同期転送速度、そのアダプタで 同時に処理できる最大コマンド数を示します。

接続のための製品:

Adapter       Bus   Floppy      MaxSync   Commands  Footnotes
ABP510/5150   ISA     No         10MHz       240    1
ABP5140     ISA PnP   No         10MHz       16     1, 3
ABP5142     ISA PnP   Yes        10MHz       16     4
ABP920        PCI     No         10MHz       16
ABP930        PCI     No         10MHz       16     5
ABP930U       PCI     No         20MHz       16
ABP930UA      PCI     No         20MHz       16
ABP960        PCI     No         10MHz       16     2
ABP960U       PCI     No         20MHz       16     2

脚注:

               1. このボードは HP 社が 4020i CD-R ドライブと一緒に出荷しています。このボードには BIOS がありませんので、ブートデバイスを制御で き ませんが、セカンダリ SCSI デバイスならなんでも制御できます。

2. このボードは、Iomega 社が Jaz Jet PCI アダプタとして販売してい ます。
3. このボードは、SIIG 社が i540 SpeedMaster として発売していま す。
4. このボードは、SIIG 社が i542 SpeedMaster として発売し て い ま す。
5. このボードは、SIIG 社が Fast SCSI Pro PCI として発売していま す。

単一チャネル製品:

Adapter       Bus   Floppy      MaxSync   Commands
ABP542        ISA     Yes        10MHz       240
ABP742       EISA     Yes        10MHz       240
ABP842        VL      Yes        10MHz       240
ABP940        PCI     No         10MHz       240
ABP940U       PCI     No         20MHz       240
ABP970        PCI     No         10MHz       240
ABP970U       PCI     No         20MHz       240
多重チャネル製品 (コマンドはチャネルごとに実行可能):

Adapter       Bus   Floppy      MaxSync   Commands  Channels
ABP752       EISA     Yes        10MHz       240      2
ABP852        VL      Yes        10MHz       240      2
ABP950        PCI     No         10MHz       240      2
ABP980        PCI     No         10MHz       240      4
ABP980U       PCI     No         20MHz       240      4

ISA もしくは Vesa ローカルバス用アダプタに関しては、システムに接続する カードごとにカーネル設定エントリ 1 つが必要です。ポートアドレス、割り込み 要求番号(irq)、 DMA リクエスト番号 (drq) に特定の値を指定することも可能で す。ワイルドカードの値が指定された場合、ドライバがデバイスに対して現在の 設定値を問い合わせて、その値を使います。ポートアドレスがワイルドカードで ある場合、ドライバは指定可能なポートアドレスの位置に関する内部の表を引 き、アタッチされていないものの中で最初に見つけたものをアタッチします。こ れらのカードで生じ得るポートアドレスは、0x110, 0x130, 0x150, 0x190, 0x210, 0x230, 0x250, 0x330 です。

AdvanceWare メニューはブート時にアクセス可能なものですが、このメニューで 指定されたターゲットごとの設定は、このドライバでも参照されます。これに は、同期/非同期転送、最大同期ネゴシエーション速度、切断、タグ付きキュー、 ホストアダプタの SCSI ID が含まれます。ターゲットごとに許可されたタグ付き トランザクションの最大数の大域設定は使用されません。というのは、 CAM SCSI システムは、デバイス間での公平なリソース割り当てを保証するのと同時に、あ るデバイスが受信できるタグの最大数を自動的に決定するからです。

関連項目

adw(4), aha(4), ahb(4), ahc(4), cd(4), da(4), sa(4), scsi(4)

作者

adv ドライバは、 Advanced System Products, Inc. 社の Bob Frey が書いた Linux ドライバから
Justin T. Gibbs が移植しました。もともとのドライバを、FreeBSD での使用に 適したライセンスで AdvanSys 社が提供してくれたことに感謝致します。

歴史

adv ドライバは FreeBSD 3.0 で登場しました。

FreeBSD October 16, 1998 FreeBSD

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